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張本美和、パリ五輪に抜擢の16歳が見せたさらなる進化 アジア選手権で中国撃破で50年ぶり快挙の立役者、世界トップへの階段上る【2024年振り返り】

  • 2024.12.30
張本美和(C)WTT
SPREAD : 張本美和(C)WTT

パリ五輪イヤーとなった2024年の卓球界は各大会で盛り上がりを見せてきた。1月の「全日本卓球選手権大会」から始まり、2月の「世界卓球 団体戦」、10月の「ITTFアジア卓球選手権」や国際大会であるWTTシリーズも各地で行われた。
今回は2024年を彩った選手たちにスポットを当てて今季のシーズンを振り返る。パリ五輪団体戦の3番手に抜擢され初出場、さらなる進化を見せたのが張本美和(木下グループ)である。

■16歳で抜擢の大舞台で奮闘

張本美は1月の全日本選手権で初の一般の部で決勝進出を果たすと、伊藤美誠(スターツ)と争っていたパリ五輪団体戦3人目メンバーに選出。世界卓球で中国相手に経験を積むと、4月には自身初の世界トップ10入りを果たし順調なステップを踏みパリ五輪を迎える。
16歳で迎えた大舞台では早田ひな(日本生命)がシングルスで負傷したなか、平野美宇(木下グループ)とともにチームを支え決勝進出に貢献。中国との決勝では単複で2点起用されるなど奮闘。最後は敗れたものの、初の五輪で銀メダルに輝き貴重な経験を積んだ。
五輪での経験を経てさらなる進化を見せると、10月のアジア選手権では主力としてチームをけん引。中国との決勝では第1マッチで当時世界4位の王芸迪を3-2で下すと、第4マッチでは未勝利だった世界女王の孫穎莎相手に0-2ビハインドを返しての逆転勝ち。中国を倒しての50年ぶりの金メダルの立役者となり、選手として殻をひとつ破った。
世界ランキングでもエースの早田に次ぐ順位につけるなど、トップ選手としての道を歩き始めた。2028年のロサンゼルス五輪では主力として期待される“次世代エース”が25年にはどのような姿を見せるのか

■張本美和の2024年主な成績

・全日本卓球選手権:女子シングルス準優勝
・世界卓球 団体戦:銀メダル
・パリ五輪:女子団体銀メダル
・アジア卓球選手権:女子団体金メダル、女子シングルス銀メダル、女子ダブルス銀メダル

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