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南沙良「わかっていても―」繊細なヒロイン役を好演 自身の恋愛観は「自分のことを考えて一緒に話ができる人が好き」

  • 2024.12.30
「わかっていても the shapes of love」でヒロイン・浜崎美羽を演じた南沙良 撮影=山田大輔
「わかっていても the shapes of love」でヒロイン・浜崎美羽を演じた南沙良 撮影=山田大輔

【写真18枚】南沙良、光に包まれ美しさが際立つグラビア集

傷つくと分かっていても愛につき動かされてしまう大人のラブストーリー、ABEMAオリジナル連続ドラマ「わかっていても the shapes of love」(毎週月曜夜9時~)が、本日12月30日(月)夜9:00にクライマックスを迎える。主演の横浜流星が演じるのは、誰もが近づきたくなる吸引力と、誰にも深入りさせないミステリアスな魅力を併せ持つ“沼男”香坂漣。今回、そんな彼に恋に落ちる美術大学で彫刻学科の助手として働くヒロイン・浜崎美羽を演じた南沙良にインタビュー。作中で繊細で透明感あふれる表情を見せる南に、今作の魅力や自身の恋愛観、2024年の活動などについて聞き、素顔に迫った。

美羽の“自分の気持ちを分かっていない”感じを意識しました

――今回演じた浜崎美羽という女性はどのような人物だと思いましたか?

自分を持った真っ直ぐな子という印象です。ただ、色んなことを諦めているようであまり諦めがついていない印象もあって、人間味があると感じました。そんな自分の気持ちを分かっていない感じを繊細に表現したいと思って演じています。あと、視線を大切にしました。美羽はあまり口数が多い方ではないので、表情などで現在の気持ちを表現しようと。うまく伝わっているとうれしいです。

――現場ではどのように美羽を作っていったのですか?

監督と話し合うという感じではなく、脚本を読んで感じたことを表現していったという感じです。自分が感じたものを現場で見せて、お相手の横浜(流星)さんらと一緒にお芝居することで美羽がリアルになった気がします。

――横浜さんとはどのようなお話をされたのですか?

初日に「やりづらいところや疑問に思うところがあったら教えて」と言ってくださったのがとてもありがたかったです。セリフとかも私が言いやすいように変えてくださったり、動きやすいようにしてくれたりと、私のことまで考えて作ってくださるので本当に安心できました。

 撮影=山田大輔
撮影=山田大輔

“当て馬”ポジションの人に惹かれてしまいます

――横浜さんが演じる漣はついつい惹かれてしまう“沼男”ですが、そばで見ていていかがでしたか?

オーラがすごかったです。沼る人が出てしまうのは仕方がないなって思いました。きっとドラマを見ている方も沼ってしまうのではないでしょうか? ただ私は漣のようなタイプには、あまり惹かれないんですよ。これは会見で話したらすごく話題になってしまったのですが、私は映画「耳をすませば」(’95年)でいえば杉村竜也がタイプなので(笑)。

――これは意外でした。

自分のことを考えて一緒に話ができる人の方が好きなんです。少女マンガや恋愛ドラマを見ていても“当て馬”と言われるポジションの人の方に目がいきがちなんですよ。「なんでこの子とくっつかないの? あなたのことを一番考えてくれているよ?」と思いながらよくマンガを読んでいました。「彼の魅力に気づいて!」って強く願ったりして(笑)。

ただ「ひるなかの流星」というマンガがあるんですが、それだけは違ったんですよね…。主人公は先生のことを好きで、主人公のことを気にかけている馬村くんという同級生がいるんですが、私は馬村くんのことが好きになって。最初の方は「やっぱり当て馬だ」と思っていたら、次第に変わっていって…。あのときはあれ?って思いましたね。そして次第に先生の方にシフトチェンジしていって(笑)。もしかしたら私は、“当て馬”というポジションが好きなだけなのかも…って思ったりしました。

――今作の漣は南さんにとって“王道”過ぎますね。

そうなんですよ。漣は“当て馬”の“あ”の字もないですから。ただ客観的に見たら、漣の魅力は分からなくもないです。

 撮影=山田大輔
撮影=山田大輔

最近ハマっていることは「ウクレレと刺繍」

――美羽は美術大学の彫刻学科助手という役どころでしたが、美大での撮影などはいかがでしたか?

元々、何かを作ったり書いたりすることが好きなので、このような役はすごく楽しかったです。実際に彫刻を削ったりするシーンがあるのですが、そういう部分は教えていただいて…。やっぱり憧れますね。

――もし美大に行けたら何を専攻したかったですか?

今回、彫刻に触れて面白そうだなと思ったのですがやはり油絵かな? 実は小さい頃から絵を描くことが多く油絵も描いたりしていたので、きちんと学んでみたいです。風景を描くことが多いので、その辺りを学べるとより楽しさが広がる気がします。でも彫刻も捨てがたいんですよね。絵とは全く違うので発見がありそうな気がします。

――絵を描いたりマンガや本を読んだりするのが好きとのことですが、最近ハマっていることは何ですか?

たくさんあるんですが、ウクレレと刺繍です。ウクレレは父からもらって面白いなと。元々、小学生の頃にテイラー・スウィフトさんに憧れてギターを弾くようになったのですが、同じ弦楽器でも全然違って面白いし簡単なんですよ。なので色んな曲を弾いています。確か初めて弾いたのはVaundyさんの曲。それなりに弾けた気がします。あとは刺繍ですね。ハンカチに刺繍することが多いのですが、やりはじめたら全てを忘れてしまうくらい没頭しちゃうんですよ。気づけばこんな時間!なんてことがよくあるので要注意。でも無になれるし楽しいです。

――番組タイトルにかけて、“わかっているけど”やめられないことを教えてください。

恥ずかしいことなのですが、メイクを落とさず寝てしまうこと。あるあるだと思うのですが、やらなきゃと頭の片隅にあるけれど面倒くさいが勝ってしまってなかなか動けないんですよ。わかってはいるんですけど…。あとはお風呂に入るのを先延ばしにしてしまったり(笑)。後でいいやとついつい思っちゃうというか。これは本当に直していきたいことです。

 撮影=山田大輔
撮影=山田大輔

2024年は挑戦することが多かった年

――-本作は世界配信されますが、これまでも世界配信の作品に出演していて何か変わったことはありますか?

私はSNSを見ていないので反響は直接に分かっていないのですが、海外の方がロケ地巡りしてくれたことなどを聞くとすごくうれしいです。海外にも伝わるのは面白いですね。本作も鎌倉がロケ地なので、たくさん巡ってくれるとうれしいです。

――最終回を迎え、改めて本作の見どころを教えてください。

[/B]分かっていても踏み出してしまうことの美しさが描かれています。私世代の方が見ても共感できると思いますし、幅広い世代の方に見ていただきたいです。そして映像もきれいなので、存分に味わっていただきたいです。

――ご自身にとって2024年はどういう年でしたか?

新しいことに挑戦することが多かった1年でした。新しい役もあったし、新しいジャンルの作品もあったし。大河ドラマ「光る君へ」(NHK総合)に出られたのも大きかったです。これまでとはまた違った世界を見ることができたので。ただ、私は平安時代には生きられないです。着物が重すぎて肩が凝っちゃって(笑)。走ることもできないし立っているだけでしんどかったですね(笑)。

――2025年はどのような年にしていきたいですか?

もっと色んな新しいことに挑戦できる1年にしたいと思っています。仕事だと新しい役に挑戦していきたいです。そしてプライベートでは車の免許を取りたいです。…って実は4年くらい前からずっと同じことを言っているのですが…。なかなか時間が取れないんですよ。教習所が家まで来てくれたらいいんですが(笑)。でも、2025年こそ取りたいです。やっぱり車に乗れるとできる役も増える気がしますし、行動範囲も広がります。私、犬を2匹飼っているので、犬を色んなところに連れて行きたいです。海とか山とか、一緒に泊まれる旅館とかもあるので旅行をしてみたり。絶対に楽しいと思うんですよ。充実した1年にしたいです。

 撮影=山田大輔
撮影=山田大輔
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