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「この人、嫌いかも」と感じたときどうする?夫婦や職場の嫌な人間関係のモヤモヤをすっきり解消する方法

  • 2024.12.29

人間関係のモヤモヤが次々と押し寄せるのはなぜ? そんな疑問を抱えたことはないだろうか。『人間関係のモヤモヤは3日で片付く-忘れられない嫌なヤツも、毎日顔を合わせる夫も-』(田房永子/竹書房)は、モヤモヤの片づけ方を教えてくれるコミックエッセイだ。

誰もが悩むであろう人間関係。思い出すだけでムカつく嫌いなヤツ、なぜか気に入らない有名人、好きだけど嫌いにもなる夫…。さまざまな人間関係を「嫌いな人マトリックス」という独自の分類図を用い、日常生活で遭遇する多種多様なモヤモヤを丁寧に解説している。各章で描かれるモヤモヤはきっと誰もが経験したことのあるようなモヤモヤばかりで、今の自分にぴったりくるものがきっとあるはず。個人的には14年の結婚生活から得た気づきを「ダムと木」にたとえて解説している部分は、夫婦関係に悩む人にとって必見の内容だ。

本作は、「相手を変える方法」や「自分を変える努力」を提案するような従来の本とは一線を画し、独自のアプローチを提案している点が最大の魅力だ。自分の中にあるモヤモヤした気持ちに、気がついて認めてあげて、その感情と向き合うことを大事にする。

「でも、それってどうやるの?」と疑問を抱く読者も、著者の田房さんならではの分かりやすい図解やイラスト、具体例によって、「モヤモヤの片づけ方」を自然に理解できるだろう。そして何より、「モヤモヤは片づけられる」という希望を、具体的かつ説得力ある形で読者に届けてくれる点が本作の心強いところだ。

「モヤモヤする人」を探っていくことで知らなかった自分を知れたり、社会的価値観に基づく「横の見方」ではなく、自分の気持ちに目を向ける「縦の見方」があることに気づかせてくれたり。本作は新しい発見に満ちている。

読み終えると、自分のモヤモヤともう一度向き合ってみようという気持ちが自然と湧いてくる。人間関係に悩んでいる人だけでなく、漠然としたモヤモヤを抱えている全ての人に、一度手に取ってほしい一冊だ。

文=ネゴト / Ato Hiromi

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