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『ソニック × シャドウ TOKYO MISSION』が『ライオン・キング:ムファサ』との一騎打ちを制して北米No. 1発進!シリーズ第4弾の製作も決定

  • 2024.12.29

先週末(12月20日から12月22日)の北米興収ランキングは、実写版『ライオン・キング』(19)の続編である『ライオン・キング:ムファサ』(日本公開中)と、「ソニック・ザ・ムービー」シリーズの第3弾『ソニック × シャドウ TOKYO MISSION』(日本公開中)の一騎打ち。当初の予測では前者が勝利するものと思われていたが、いざ蓋を開けてみるとよもやの番狂わせが起きた。初登場1位をもぎ取ったのは『ソニック』の方であり、しかも両者にハッキリとした差が付く結果となった。

【写真を見る】ゲーム原作映画の興収新記録をまたもや更新なるか!?シリーズ4作目の製作が早くも決定

シリーズ第3弾の舞台は東京!人気キャラのシャドウやドクター・ロボトニックの祖父ジェラルドが登場 [c]Everett Collection/AFLO
シリーズ第3弾の舞台は東京!人気キャラのシャドウやドクター・ロボトニックの祖父ジェラルドが登場 [c]Everett Collection/AFLO

3761館で封切られた『ソニック』は、初日から3日間で興収6010万ドルを記録。パンデミック直前の2020年2月に公開されたシリーズ第1作がオープニング興収5801万ドルで最終興収1億4897万ドル。2022年に公開された前作がオープニング興収7210万ドルで最終興収1億9087万ドル。わずかに前作には及ばなかったものの、このシリーズの人気が安定した状態で保たれていることが容易に窺える。

対して、2019年のサマーシーズンに1億9177万ドルという爆発的なオープニングを叩きだしディズニー映画の全世界歴代興収No. 1に君臨している前作から一転、『ムファサ』のオープニング3日間の興収はわずかに3540万ドルと、なんと前作対比18%。事前の予測でも5000〜6000万ドルのオープニングに落ち着くだろうと低く見積もられていたが、それをここまで下回ってしまうとは。

『ライオン・キング:ムファサ』は伸びきれず2位スタートに [c]Everett Collection/AFLO
『ライオン・キング:ムファサ』は伸びきれず2位スタートに [c]Everett Collection/AFLO

夏に公開された『インサイド・ヘッド2』(24)や感謝祭シーズンの『モアナと伝説の海2』(日本公開中)と、大きくディズニー作品に括られるマーベルの『デッドプール&ウルヴァリン』(24)を含まずとも絶好調続きだったディズニーに起きたまさかの事態。前作では言わずと知れた名作アニメのストーリーを最新技術を用いて語り直したが、今回は前日譚を新たに構築。技術自体の目新しさも、オリジナル版のファンの懐かしさを刺激する効果も、前作から格段に弱くなったことは否定できない。

とはいえディズニー映画の強みは“ディズニーであること”という圧倒的なブランド力。息の長い興行や海外での爆発的な成功によって北米でのオープニングの鈍さを補うことに成功した例は過去に何度もある。現に、クリスマス休暇期間の興収では『ソニック』を上回っており、全世界興収で見ればすでに2億ドルを突破。製作費とマーケティング費あわせて3億ドルにものぼるといわれているが、それをどこまで回収することができるだろうか。

【写真を見る】ゲーム原作映画の興収新記録をまたもや更新なるか!?シリーズ4作目の製作が早くも決定 [c]Everett Collection/AFLO
【写真を見る】ゲーム原作映画の興収新記録をまたもや更新なるか!?シリーズ4作目の製作が早くも決定 [c]Everett Collection/AFLO

クリスマス当日のデイリー興収では『ムファサ』や新たに公開された『Nosferatu』にリードされた『ソニック』だが、27日の金曜日には前作と同じ公開8日目での興収1億ドルに到達。また、すでに2027年春の公開予定でシリーズ第4弾の制作も決定しており、今後もパラマウントを牽引するシリーズとして成長していくに違いない。

文/久保田 和馬

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