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日本から他国代表に帰化した28歳の元逸材、地元での敗戦で「みんな怒っていた」

  • 2024.12.29
日本から他国代表に帰化した28歳の元逸材、地元での敗戦で「みんな怒っていた」
日本から他国代表に帰化した28歳の元逸材、地元での敗戦で「みんな怒っていた」

Text by 井上大輔(編集部)

東南アジア最強の代表チームを決める国際トーナメント、ASEAN三菱電機カップ。

小倉勉監督が率いるシンガポール代表は、26日に行われたベトナムとの準決勝1stレグに0-2で敗れた。

日本からシンガポールに帰化した仲村京雅は、累積警告による出場停止で1stレグは欠場。その仲村は2ndレグに向けた会見でこう話していた。

「スタンドから試合を見て、ベトナムの長所と短所を理解することができました。明日のピッチで違いを生み出す準備はできています。試合後は誰もハッピーではありませんでした。シンガポールのホームで負けたことで、みんな怒っていましたし、フラストレーションも溜まっていました。でも、このエネルギーがピッチで何かを変える助けになります。明日の試合では、この感情をすべて役立てたいです」

28歳の仲村は、U-17日本代表として2013年に行われたU-17W杯に出場した経験がある選手。2019年にシンガポールへ渡ると2024年3月に家族でシンガポールの永住権を取得した。

そして、10月に国籍を取得すると、11月にシンガポール代表にデビュー。日本は二重国籍を採用していないため、日本国籍を破棄してシンガポール国籍を取得したものと思われる。

『VnExpress』は「仲村は小倉監督の説得により、10月にシンガポール国籍を取得。2人は以前、ジェフユナイテッド千葉で一緒に仕事をしていた」と伝えている。

仲村は千葉出身でジェフ千葉で育成され、プロになった。一方、小倉氏もジェフ千葉でコーチなどを務めたことがある。そういったつながりが帰化につながったようだ。

実際、小倉監督は「新たな成果を目指す上で、京雅のような競争力のある選手がいるのは代表チームにとって非常に重要。彼の中盤でのダイナミックな能力はチームにとって貴重な資産」と語っている。

ベトナムホームの2ndレグは29日に開催予定。仲村の活躍に期待したい。

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