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妊娠中も看護師として働く私に、患者さんから一通の手紙。10年以上経っても宝物…書かれていた言葉とは?

  • 2025.1.3

私が看護師として病棟で働いていたときのお話です。長女が2歳のころ、2人目の長男を妊娠し、子育てと仕事で毎日バタバタ過ごしていました。ちょうどイヤイヤ期に入った長女の対応に悩んでいた中、患者さんから手紙をもらって……。

やさしい患者さんからの手紙

私が看護師として働いていた病棟に、リウマチを患っている70代の女性が入院してきました。当時、2人目を妊娠中で、仕事や娘のイヤイヤ期の対応もあり疲れていた私。患者さんは、毎日私の体を心配してくれるとてもやさしい方でした。

その方の退院が決まった際に、渡された一通の絵手紙。

そこには、「子どもは幸せになるために生れてくるのよ」と書かれていました。長男の出産予定日が秋だったので、落ち葉が描かれた絵手紙でした。この手紙を見て、思わず涙が出そうになったのを今でも思い出します。

2人目の妊娠で、育児や仕事、出産など不安になることがたくさんありましたが、この手紙で頑張ろうと心があたたかくなった私。それから10年以上経ち、現在は5人の子どもに恵まれました。今でも仕事や育児につまずいたとき、この手紙を見て患者さんのことを思い出し、頑張ろうと思える私の宝物です。

妊娠中、心も体も不安定なときに、入院中の患者さんが私のために書いてくれた絵手紙は、心のこもったとてもあたたかいものでした。「子どもは幸せになるために生まれてくる」という言葉を見返すと、妊娠がわかったときから今まで、日々成長していく中で、子どもたちからたくさんの幸せをもらっているなと実感します。子育てがしんどく嫌になってしまうときもありますが、そんなときはこの手紙を見返して頑張りたいと思います。

著者:さとうあおい/女性・看護師。2014年長女、2016年長男、2018年次女、2020年三女、2023年次男、5人の子育て奮闘中の看護師ママ。育児休業中にライターとして活動を始め、育児の経験を生かし体験談を執筆している。

イラスト:ミロチ

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています


監修者・著者:助産師 松田玲子

医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。

ベビーカレンダー編集部

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