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美容エディターが使ってよかった偏愛コスメを徹底トーク! 【ベストコスメ2024番外編】

  • 2024.12.29

化粧品の機能や使い心地がますます進化し、人気製品のリニューアルや新感覚のアプローチが注目を集めた2024年。「ハーパーズ バザー・ベストコスメ2024」でも、プロの審美眼により選ばれた優秀コスメが数多く顔を揃えた。ここではその“こぼれ話”として、編集部の美容エディターたちによる、今年のマイベストについて語らう座談会の様子をお届け。膨大な量の製品を試す中でもついつい誰かにシェアしたくなった、パーソナルなお気に入りとは?

 

メンバープロフィール:ビューティエディター Yu美容エディター歴15年、2児のママ。バレエを長年趣味としており、スッと伸びた背筋に体幹、そして繊細な美貌を誇る。最近カルミン(コチニール色素)に対するアレルギー反応を起こしてしまい、今後は肌荒れしないカラーメイクが自身の中での大きなテーマとなる予感。

ビューティエディター Saori猫と暮らすウェブ担当。ビューティはもちろん食やカルチャーにも精通し、俯瞰の目で美容を捉えることを得意とする。先日初めて唇のアートメイクを体験し、リップのエイジングはシワだけでなく色味も大きく関係することを実感した。

スキンケア部門 偏愛ベストコスメ

Harper's BAZAAR

Saori:今年も本当にたくさんのすばらしいアイテムたちが登場したけれど、その中でも最近の私の肌を支えてくれているのは、ポーラのパーソナライズブランドである「アペックス」のケア製品。ブランド独自のデータベースを活用した肌分析の結果をもとに、9品148種の中から自分に合ったものを提案してくれるという画期的なシステムで。それも成分だけでなく、テクスチャーや使用感の好みにも対応しているんです。従来の簡単なタイプ分けにとどまらない、本格的なパーソナライズ美容の時代の到来を感じましたね。肌をニュートラルな状態に戻してくれる実感があるから、いろんなアイテムを試してもついここに戻ってきてしまう。

Yu:肌を立て直してくれるような感覚がありデイリーに手を伸ばしたくなるアイテムは、たしかに今年多かった気がする! 季節の変わり目や肌が疲れているなと感じたときに使いたいのが、この秋進化した「アルビオン」のアンフィネスシリーズ。特に乳液とローションがお気に入りで、ゆらいだりザラついたりした肌を安定させ、滑らかにしてくれる頼もしさが。化粧水ではエスティ ローダー」が勇心酒造と共同開発したアクア チャージ。化粧水でここまでキメが整うんだ! とライスパワーの効果に感動し、一気に使い切りました。誕生から40年を経てさらにリニューアルを重ねファンを喜ばせた、「クラランス」のダブル セーラム ADCも、調子を崩している状態を優しく整えてくれ、さらなる進化を実感しましたね。

Saori:不安定な肌を受け止めてほしいときの選択肢が増えてきて、頼もしいかぎり。昨年日本に上陸した韓国の「エストラ」もよかった。アトピーなどの敏感肌でも使えるように開発された処方で、さっぱりしていて使いやすいクリームのミストタイプが今年発売に。以前韓国旅行のお土産でもらって以来ファンだから、日本でも手に入るようになってうれしい。あとはパーツケア……個人的には、今年ついに目尻のシワが気になるようになってきて、遅ればせながらアイケアに目覚めたんです。「ラ・プレリー」の新たな目もと用美容液が今のお気に入り。2液に分かれたキャビア由来の美容成分で、保湿を心がけています。

Yu:私が目もとに使いつづけているのは、まぶたの皮膚と筋肉へ多角的に働きかける「エピステーム」の夜用アイクリーム。使ってすぐに劇的な変化を感じたわけではないけれど、毎日コツコツ塗っていたら、以前から気になっていたまぶたのハリ感がマシになってきた気が!

Saori:同じくパーツでいうと、「シャネル」のイドゥラ ビューティラインから発売されたリップ美容液も大好き。唇のエイジングって乾燥や縦ジワが話題にのぼりがちだと思うけれど、私の場合日焼けや年齢によるくすみが問題だとわかったんです。この美容液は、顔と同じイドゥラのシリーズで上質な保湿ケアができるので高ポイント。

Yu:“リップクリーム”ではなくて、“美容液”として位置付けられているのがおもしろいですよね。私が最近の在宅ワークのときにお守りにしているのが、「コスメデコルテ」のリポソームシリーズから出たリップセラム。使うと一日中乾き知らずのリップになれるんです。ずっとうるおいの膜でハグしつづけてくれるような実感が心地よい。ほかに部分ケアに使って感動したのは、ブランド最高峰と話題の「ラ・プレリー」の新しいクリーム。加齢による細胞の情報伝達の変化に着目したとあって、肌がピンと張るような独特の使用感が。気になるおでこのシワ悩みをサポートしてくれて“そろそろ美容医療に頼ってボトックスを打たなきゃ”という気持ちを軽減してくれました。その分、お値段もラグジュアリーだけれど。

Saori:スキンケアの高級化が進む動きはありますよね。たくさんの製品を重ねるよりも、自分に本当に必要なものを見極めて、シンプル&ラグジュアリーを組み合わせる時代に移り変わってきている気がします。

ヘアケア・フレグランス部門 偏愛ベストコスメ

Harper's BAZAAR

Yu:ヘアケアの中で気になったのは、伊豆半島で育ったクロモジのエキスをふんだんに配合した「ウカ」のイズ シャンプー フォー ダメージヘアかな。ナチュラルな成分で頭皮の環境を健やかに保ってくれるうえ、原料を採取する土地そのものの環境回復にもよい影響を与えられる仕組みを確立していて。しかも、そうしたフィロソフィーにとどまらず、香りも使い心地も優秀という。ベスコス審査員たちからの評判もとても良かった!

Saori:ブロー前の定番になったのが「オリベ」のヒートプロテクション ヘアスプレー。ドライヤーやヘアアイロンの前に使うと、パサパサ感が明らかに軽減。スタイリングのできあがりや持ちもよくなった気が。ちなみに夏場は「オーウェイ」のサンライトセラムも大活躍しました。さらさらのオイルで髪だけでなくそのまま体にも使えて、紫外線ダメージや乾燥から守ってくれるのですが、柑橘の香りも心地よかった。

Yu:フレグランスでは、新たに発表された「ディプティック」のプレミアムラインの中のリリフェアという香りが好き。ウォーターリリーがテーマなんだけれど、すっきりしていて肌なじみがよく、ずっと嗅いでいたくなる。

Saori:さわやかな香りは継続して人気ですよね。私も、「アクア ディ パルマ」に加わったローズのフレグランスはドレッサーに常備しておきたくなりました。フローラルの中にも青さを感じるようなすっきりした香りが新鮮。一方で、「ミラー ハリス」のスフロも印象に残ったかな。グルマン フローラルという香調で、栗やヘーゼルナッツ、ジャスミンにシナモンといった組み合わせにタバコやレザーが効いていて、香りごとにストーリーが設定されているのも今っぽい。

ベースメイク部門 偏愛ベストコスメ

Harper's BAZAAR

Yu:ベースメイクにもますます優秀なものが増えていて。日光の中の赤い光だけを透過し、紫外線を浴びることでハリや弾力を高める手助けをする「ポーラ」のB.Aの日焼け止めに始まり、リニューアルした「カバーマーク」のデイクリームももはや美容クリームかと思えるくらい本当に使い心地がよかった。また夏に発売された「インウイ」のプライマーは、肌がつるんと均一に整って、表面でずるずる動かず密着して肌の一部になりすます感じがgood。キラキラ感を加えるとかではなく、肌をフラットにすることで補正の役割を果たす“影の大黒柱”といった感じ。

Saori:優秀な日焼け止め、多かったですよね! 「コスメデコルテ」のAQから出たUVも、シワ、美白、肌荒れ対策と3つもの搭載機能が。みずみずしくツヤが出るし、日焼け止め“美容液”なので安心して塗れる。同時に、パウダーファンデーションやルースパウダーの進化にも驚かされました。「アルビオン」のフレッシュニック ファンデーションは、毛穴目立ちもきれいにカバーしてくれて、全く粉っぽさがない素肌感がお気に入りです。

Yu:「YSL」のセッティングパウダーはよかったな。何ものせていないようなライトな粉で毛穴をフワッと隠してくれつつ、化粧崩れも防いでくれて。私はユニヴァーサルという透明な色が好み。

Saori:リニューアルした「ジバンシイ」のプリズム・リーブルも、日焼け肌でも白浮きせず、肌色を選ばないのがいい。それから「アルマーニ」の冷感パウダー。ひんやりした付け心地でテカりを抑えてくれ、ふんわりきれいな質感に整うので、この夏お世話になりました。冷感コスメはプチプラ以外にも今後増えていきそう。

カラーメイク部門 偏愛ベストコスメ

Harper's BAZAAR

Saori:カラーメイクについて言うと、目もとも頬も唇も最近はシアーな質感のものがすごく多くて、兼用できるマルチユースが増えたりと、ちょっと前までのプロダクトとは明らかに違う。色ものって大人こそ、シーズンごとのこまめな買い替えが必要だなとひしひしと感じました。最新のものを使うだけで、トレンドの質感やカラーで瞬時に今っぽい顔になれる。個人的には特にチークの質感が、ふんわり&シアーに進化した印象です。“おもちチーク”として人気の「M・A・C」のブラッシュや、韓国コスメの「ディアダリア」のリキッドチークなどがその好例。

Yu:「プラダ」のリップもそんな感じ。テカテカしすぎずしっとり、ふんわりとしたテクスチャーでわざとらしくない色づきがすごくおしゃれ。メンズに人気なのも頷けます。それと個人的に大ヒットだったのは「トム フォード」のスリムなフォルムのリップ。リップライナーほどの操作性ではなくとも、従来の口紅より断然繊細に塗れて、色もシックで大人っぽいものが揃っています。来年もスリムなリップがたくさん出てきそう。

Saori:私も大好き! 150のブラウンベージュを持ち歩いてます。インテンスな色づきのものの中では「ナーズ」がイチ押し。どの色を塗ってもおしゃれな人ふうに仕上がるのですが、中でもレンガっぽいオレンジブラウンの802が手放せない。

Yu:アイシャドウの中では、「スリー」のパレットが本当に使いやすくて。重ねてもくすまずつけたてのニュアンスカラーをキープでき、難易度が高そうに見える紫もとてもきれい。ピンクが強すぎると大人にはハードルが高く思えるけれど、トープがかった絶妙な色味なのでおしゃれに決まるんです。「アディクション」のスティックアイシャドウも愛用中。ほどよい細さとサラリとしたテクスチャーで、下まぶたにも塗りやすい。

Saori:紫といえば、「オサジ」の眉パウダーもよかったです。シアーな色を重ねると、この紫が意外にも無理なくなじんで、おしゃれな陰影をプラスしてくれる。好きなコスメを挙げていくとキリがないし、ほかの人のおすすめを聞くと試してみたくなりますね。上手に取り入れてアップデートしつつ、来年のビューティトレンドを楽しみに待ちましょう。

 

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