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母「健康にいいから食べてね」田舎の母からの仕送りの正体は....カルト信仰!?

  • 2024.12.28

※本記事はFUNDO編集部へ寄せられた体験談を元に作成しています。 実際の個人情報の特定を避ける為に一部フィクションや編集を入れております。

私の母は、来年で還暦を迎えようとしています。 母が人を信じやすい性格なのは、子どもの頃からずっと思っていたことでしたが、まさかここまで騙されやすいとは……。今回お伝えするエピソードは、人を信じすぎることに対しての警鐘のようなものだと思ってくださいね。

あれは、夏の暑い日のことでした。 7月にも関わらず、記録的猛暑が当たり前のように続いている日々が続き、私は外回りの車の中で涼んでいた時にLINEが鳴ったのです。 LINEの相手は、田舎の母からでした。

急に仕送りが増えて聞いたこともないような食品が入っている

母「元気にしてる?差し入れ送ったら食べてね。」 私「分かった、受け取っておくよ。」 母「健康にいいから食べたり飲んだりしてね。」

最近のやり取りは決まってこんな感じで受け流すことが多いんですが、今年になってから仕送りの頻度がやたら増えたな……とは思いました。 そして、その仕送りの中には聞いたこともない食品が混ざっていることも増えたのです。

私は「めっちゃ添加物入っているけど?これって健康にいいの?」とついつい聞いてしまったのが最後。 母「夏の暑さはそっちもそうでしょ?天気が暑いと疲れやすくなって、カルシウムとマグネシウム不足になるのよ。今、送った差し入れはカルシウムとマグネシウムが豊富だからね。」

……。母は何を言っているのだろう?カルシウムはそもそも骨になる成分だよね?とは思いましたが、長文LINEが返ってきても億劫……。

「ふーん、そうなんだ。分かったよ。」だけ返しておきます。

――後日。届いた段ボールを開いてみると、清涼飲料水のような小さな紙パック飲料がビッチリ詰まっていました。

……まぁ、外回り営業の待機中の車内で飲めばいいか。

しかし、見たこともない紙パックだよね。田舎で流行っているローカルフードかな? 前向きに捉え冷蔵庫に何個かしまいました。

それでも、裏に書いてある成分表を見ては「…やっぱり、添加物が多いな。」と一人の時間にそっと呟いてしまうのでした。

お盆休み、田舎の実家に帰省して母の部屋に大きな変化が

お盆休みと言えば社会人にとっては夏の大型連休。 私は田舎にいる友達に会いに行ける数少ないチャンスなので、心が躍るようにキャリーバッグに荷物を詰めました。

ちょっと大袈裟すぎるキャリーバッグの正体は、私が住んでいる地域のお土産がたくさん入っているからです。 私も母に似たのか、このような時にささやかな幸せを覚えます。

そして、新幹線で田舎に到着しました。長旅と大荷物による移動疲れで「とりあえず、早く実家に着いて一息つきたい。」と、キャリーバッグに見合わない道を歩いていきます。 待ち合わせ地点で父がこちらに向かって手を振っています。私は手を振り返し、急ぎ足で合流しました。 私「あれ?お母さんはいないんだ?」 父「なんか最近、様子がおかしくてな……。部屋にこもって出てこない時があるんだ。」 私「なにそれ??」

最近のLINEを思い浮かべて、私は「思い当たる節がある。」と、父に母の差し入れの件をかいつまんで説明しました。眉間にしわが寄る父。「聞いてないぞ。」と、少し怒っているようにも見えます。私「とりあえず、お母さんが騙されているんじゃないかと思うから、実家に向かおう。」

――その推測は、やはり現実に起こっていました。

実家の玄関には、紫の丸い鏡が。 私「これ、いつからあるの?」 父「さあ。気付いたらあったぞ。……まさか?!」 私「その、まさかだよ。」

母は部屋に居るらしく、ノックします。私「帰ってきたよー。開けてよ。」部屋の扉が開いた瞬間。母「あら!身体の穢れが取れてきたわねぇ。ちゃんと食べてくれているのね!」母越しから見える部屋の風景は異様なものでした。絵画なんか飾る性格でもない母だったのに、部屋の中には青い鳥のタペストリーから水晶のような球体などなど。

私が思っていたより、大変なことが起こっているのではないでしょうか。

入信したきっかけは新しく出来たサロンと言う名の謎のコミュニティ

実のところ、私は母から送られてきた食材には一切、口にしなかったのです。 その母から「穢れ」というワードと、玄関や部屋に飾ってある謎オブジェで確信に変わりました。

私「最近、どっか行きつけのところでもあるの?」 母「そうなの~!新しく出来たサロンでね、友人と店員さんが色々オススメしてくれて健康にも気をつかっているのよ!」

と少女のようにはしゃぐ母。そういえば、こんな元気な姿を去年では見なかった光景です。 私「何を信じるかは…お母さんの自由だから止めないけど、差し入れはしばらく送らなくていいから。」 母「せっかくキレイになったのに?!」

と驚いたリアクションも溜め息で返すだけで、私は実家の自室に向かいました。

友人たちに母が入信してしまっているサロンの噂を聞いたところ、どうやらサロンに来た人には家族間でも言えない愚痴を吐かせてスッキリしたところで、健康食品らしい商品を売りつけてくるとのことでした。

地元では有名な悪徳業者だそうで、商品の値段はスーパー価格の約3倍らしいです。 人に対する信仰心の成れの果ては、こういったカルト信仰に騙される典型例が私の母ってことです。

皆さんも、明らかに言動や行動が変わった家族が居たら気にかけてみてください。

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