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「疲れやすい」「薬を飲み忘れる」「眠れない」…そんな発達障害による悩みは、スマホや100円ショップのアイテムを活用して手軽に改善!

  • 2024.12.28
ダ・ヴィンチWeb
『ちょっとしたことでうまくいく 発達障害の人が上手に体調管理するための本』(鈴木慶太、川端大輔/翔泳社)

何だかいつも身体の調子が悪い。発達障害を抱える人の多くは、そんな実感があるのではないだろうか。感覚過敏のせいで気温差や気圧の変化に身体がついていけなかったり、反対に感覚鈍麻のせいで暑さや寒さに気が付きにくく、いつの間にか身体に負担をかけてしまったり……。そんな発達障害ならではの不調を改善できないものか。どうにかしたいと思っていても諦めてしまってはいないだろうか。

そんな人におすすめなのが『ちょっとしたことでうまくいく 発達障害の人が上手に体調管理するための本』(鈴木慶太、川端大輔/翔泳社)。タイトルの通り、発達障害の特性に寄り添いながら、取り組みやすい体調管理の方法を教えてくれる1冊だ。昨今、発達障害の認知度が上がり、その生きづらさへの対処法について述べられた書籍は少なくないが、体調管理にスポットライトを当てたものは珍しい。本書では「睡眠」「食生活」「病気」「健康」「生活の乱れ」「メンタル」「身体性」などの発達障害の人がなりがちな悩みと、その原因を解説。その上で具体的な解決策を詳しく提示する。

たとえば、「疲れやすい」という原因はさまざまだが、本書では多くの対処法を教えてくれる。感覚過敏がある人は外部からの些細な刺激もストレスになりがちだから、ノイズキャンセリングイヤホンやイヤーマフなどで苦手な音を遮ったり、視覚から入る刺激をカットするためにパソコンのモニターの明るさを調整したり、デスクに卓上パーティションを置くことなどが有効らしい。また、発達障害の人は休むタイミングが分からずに疲れ果ててしまいがち。人が集中できる時間は50~90分と言われているから、過集中で脳を酷使しないように活動開始時間の50~90分後にスマホのタイマーをルーチン設定して鳴らしたり、パソコンの予定管理ソフトなどで「作業終了の時間です」「休憩です」などの音声でアナウンスしたりするよう設定し、意識的に休めるようにするといいのだそうだ。

そもそも疲れやすい理由が分からないという人には、スマホのアプリでストレス状態を把握すること。バックカメラに指を当てるだけで簡単に今のストレス状態を測定してくれるものやAIとチャットするだけで感情を記録できるものなどもあるから、「自分がいつ疲れを感じるのか」を記録してみると良いだろう。

薬を飲み忘れてしまうなら、薬の飲み忘れを防いでくれるアラートアプリや、壁掛け式やシンプルなケースタイプのピルケースがおすすめ。暑さや寒さが分からない感覚鈍麻には「25℃以上になったら自動でエアコンのスイッチをON」などと家電を自動でコントロールできるスマートリモコン&温湿度計の活用を。

ほかにも身体のあらゆる悩みに対する解決法が多数紹介されている。アプリを使ったりデジタルデバイスを使ったり、100円ショップなどで買える手軽なアイテムで簡単に環境を整えたり。少しの工夫でできる解決法をたくさん知ることができて心強い。きっとあなたにもピッタリの体調管理方法が見つかるだろう。本書をきっかけに、もっと自分の身体と向き合ってみませんか?

文=アサトーミナミ

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