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西田敏行さん、中山美穂さん <エンタメ界・2024年に亡くなった方々>

  • 2024.12.28
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(左から)西田敏行さん、中山美穂さん クランクイン!

今年は、昔から映画やテレビを通してなじみ深かった有名人がこの世を去った。本稿では、今年亡くなった芸能人・ミュージシャン、クリエイターを季節ごとに振り返りたい。※()内は享年

【写真】「エンタメ界・2024年に亡くなった方々」写真特集<14枚>

【1~3月】漫画界の巨匠の死に世界から追悼の声

年明け、宮沢りえが衝撃的なヘアヌードを披露した写真集『Santa Fe』などで知られる著名な写真家、篠山紀信(83)さんが亡くなったのは、1月4日だった。

続く7日には「皇帝」の愛称で知られ、サッカー元西ドイツ代表の伝説的選手フランツ・ベッケンバウアー(78)さんが死去。16日には、上半身裸に黒いタイツがトレードマークだったエスパー伊東(63)さん、20日には元ダチョウ倶楽部メンバーで電撃ネットワーク・南部虎弾(72)さんとお笑い界のベテランの死去が相次いで伝えられた。さらに『セクシー田中さん』などで知られる漫画家・芦原妃名子(50)さんが亡くなったのも1月だった。

2月には、俳優・小澤征悦の父親で世界的指揮者、小澤征爾(88)さんが死去。仏映画『アメリ』を日本で公開し、社会現象級のヒットをさせた映画プロデューサー、かねてよりすい臓がんの闘病を公表していた叶井俊太郎(56)さんも死去。

3月に入ると相次いで衝撃的な訃報が届いてしまった。『ドラゴンボール』『Dr.スランプ』などの作品、人気ゲーム『ドラゴンクエスト』シリーズのキャラクターデザインで知られる日本を代表する漫画家、デザイナーの鳥山明(68)さんが亡くなったと1日に発表された。急性硬膜下血腫だった。続く4日にはアニメ『ちびまる子ちゃん』(フジテレビ系)のまる子の声を35年担当してきたTARAKO(63)さんの死去が伝えられ、訃報後初となる『ちびまる子ちゃん』の放送では冒頭でキャスト・スタッフ一同による追悼コメントが発表された。

ほか、3月には相米慎二監督作の常連で、映画『天空の城ラピュタ』のムスカ役の声でも知られる寺田農(81)さんの死去も伝えられた。

【4~6月】クリエイター界の巨人たちが相次いで死去

大相撲の横綱として活躍し、引退後はK‐1やプロレスにも参戦した曙太郎(54)さんは4月6日に心不全のため死去。世界的なピアニスト、フジコ・ヘミング(92)さんの死去が伝えられたのは4月21日だった。

5月に入ると、芸術界の偉人たちの死去が相次いで伝えられた。劇団「唐組」主宰でアングラ演劇の始祖、唐十郎(84)さんが4日、亡くなった。急性硬膜下血腫だった。さらに5月には「B級映画の帝王」ことロジャー・コーマン(98)さん、「浪速のモーツァルト」の愛称で親しまれ、関西のテレビ番組にも度々出演していた作曲家のキダ・タロー(93)さんの訃報も。

「ねじねじ」のファッションでおなじみで、女優・池波志乃とのおしどり夫婦ぶりが人気だった俳優・中尾彬(81)さん、松平健「マツケンサンバⅡ」の振り付けで知られる振付師・真島茂樹(77)さん、女性漫才コンビ「今いくよ・くるよ」の今くるよ(76)さんがの訃報も5月だった。

6月には、落語家で関西のテレビ番組ではおなじみだった桂ざこば(76)さん、俳優キーファー・サザーランドの父親で名優ドナルド・サザーランド(88)さんの死去が伝えられた。

大女優の早すぎる死に日本中が涙

【7~9月】人気キャラクターの“声”相次いで旅立つ

7月10日、『サラリーマンNEO』(NHK総合ほか)などで知られる名バイプレーヤーの俳優・中村靖日(やすひ)さんが51歳の若さで亡くなったニュースは世間を驚かせた。急性心不全だった。続く28日には麻雀界、麻雀メディアの発展に尽力してきた編集者、ライターで“メンチンのバビィ”の愛称で親しまれた馬場裕一(65)さんががんの闘病の末に死去。訃報に際しては、馬場さんのお世話になった多くの麻雀プロが追悼コメントを発表した。

8月には映画『太陽がいっぱい』などで知られる世界的な二枚目俳優アラン・ドロン(88)さんが死去。脳卒中で療養していた。また、人気シリーズ『攻殻機動隊』の草薙素子役や、ニコール・キッドマンの声の吹き替えなどで知られる声優・田中敦子(61)さんの訃報も8月だった。同じ声優の田中光が息子であることとともに公表。「田中敦子という声優をどうか忘れないでください」とファンに呼びかけた。

9月29日には声優で、ドラえもんの声を25年超担当していた大山のぶ代(90)さんの死去が伝えられた。そのほか、9月にはファッション評論家でかつてはバラエティ番組にもたびたび出演していたピーコ(79)さんが多臓器不全のため死去。初代タイガーマスクのライバル「虎ハンター」の異名をとる元プロレスラーの小林邦昭(68)さん、実業家でYouTubeチャンネル「令和の虎」で知られる岩井良明(64)さん、文芸評論家の福田和也(63)さん、サブカル評論家の唐沢俊一(66)さんの訃報も9月だった。

【10~12月】大物俳優、大物女優の急逝相次ぐ

10月16日、世界中に衝撃が走ったのは、イギリスのボーイズグループ、ワン・ダイレクションのメンバーだったリアム・ペインさんの急死だった。31歳。滞在先のブエノスアイレスのホテルからの転落死だった。

衝撃な訃報が相次ぐ。翌17日にはドラマ『池中玄太80キロ』(日本テレビ系)、映画『釣りバカ日誌』シリーズほか晩年までさまざまな作品に印象的な演技で存在感を残し、また『探偵!ナイトスクープ』(ABCテレビ)での局長役としておなじみだった西田敏行(76)さんの急逝が報じられた。遺作となった『劇場版ドクターX FINAL』が、今月公開スタートしている。

また、ホラー漫画界の巨匠で『漂流教室』『まことちゃん』などで知られ、“ぐわし”のポーズ、トレードマークの赤と白のボーダーのシャツでおなじみだった楳図かずお(88)さんの訃報が出たのは28日だった。つい1ヵ月前に米寿のお祝いをSNSに投稿したばかりだった。

11月には、大相撲中継でのあけっぴろげな解説が人気だった元横綱・北の富士勝昭(82)さん、詩集『二十億光年の孤独』などで知られる詩人の谷川俊太郎(92)さんの死去が伝えられた。昭和のプレイボーイで、近年は日本全国を自転車で巡る『にっぽん縦断 こころ旅』(NHK BS・BSプレミアム4K)が中高年に人気だった火野正平(75)さんも亡くなった。

12月、日本列島が悲しみに包まれたのは、アイドル歌手として一斉を風びし、女優としても映画『Love Letter』などで人気を博した中山美穂(54)さんの訃報だ。6日に自宅の浴槽に倒れているところを関係者が発見し、その後、死亡が確認された。事件性のない入浴中の不慮の事故によるものだった。12日には妹で女優・中山忍がコメントを発表し、葬儀を終えたことを報告するとともに、「自慢の姉でした」「私にとって姉は『大好きなお姉ちゃん』であるとともに『みなさんの中山美穂』であり、『永遠のシャイニングスター』です」とヒット曲になぞらえて姉を追悼した。

続く9日には、元東京12チャンネル(現テレビ東京)アナウンサーで長年、朝の情報番組『情報プレゼンター とくダネ!』(フジテレビ系)の総合司会を務めた小倉智昭(77)さんが死去。2016年よりがんの闘病生活に入っていた。

プロ野球・読売ジャイアンツの最高顧問で、株式会社読売新聞グループ本社代表取締役主筆、「メディア界のドン」とされ“ナベツネ”の愛称で親しまれた渡辺恒雄(98)さんは肺炎のため19日、死去した。

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