お正月にお店みたいなパテを手作り！台湾風唐揚げのふりかけが味のポイントです

年末の忙しい時期、手間ひまかけておせち料理を作る時間はないという人も多いのでは？ そこで雑誌『LDK』が、「おかずの素」を使ってラクに作れるおもてなしのごちそうレシピをプロに教えてもらいました。今回は、スペアリブソースで作る豚肩ロースの焼き豚、唐揚げのふりかけで味付けする豚ひきと豚トロのパテのレシピです。

本記事の監修および協力者

科学する料理研究家 さわけん 氏

辻調理師専門学校フランス校を卒業し、辻調グループで11年間西洋料理を教える。フランスの二ツ星（当時）レストラン、ル・ムーラン・ド・ムージャンなどに勤務経験もある本格派。その後、イタリアンカフェのシェフを経て料理研究家に転身し、世界の料理を研究する。科学的に料理を考え、狙った通りの料理をつくるレシピの達人に。2010年よりキッチンまわり評論家として、毎月30～50品の食品や調味料を実食検証する。食品類だけでなく調理器具・家電も含め、日本一「食」に関する比較をしている。「あさイチ」（NHK）・「ZIP!」(日本テレビ) ・「ラヴィット！」(TBS)などメディア出演多数。

料理研究家・国際中医薬膳師 酒寄美奈子 氏

フードスタイリスト、国際中医薬膳師。手の届きやすい食材で作る簡単でおいしい家庭料理を得意とする。

暮らしのおすすめベストバイ LDK

2013年に創刊したテストする女性誌 & おすすめ情報メディア。インテリア、掃除、食品からコスメ、モノや生活情報を賢く選ぶために、女性向けにホンネで比較検証。

忙しくてもできる！ おせち&お正月のごちそうレシピ

年末年始に作るおせち料理やごちそうメニューって、調理の手順が大変。何かと忙しく、市販のものに頼ってしまいがちですが、本当は手作りしたいという人も多いのでは？

そこで雑誌『LDK』の読者に、おせちの準備についてアンケートを取ってみました。

Q.おせち料理の準備、正直面倒だと思う？

面倒に感じている人が8割以上

※LDK公式アンケートより

「はい」と答えた人が83％。8割以上がおせちの準備を面倒だと感じていることがわかりました。

大掃除や帰省の支度、食材の調達など、年末年始の主ふは大忙し！ そんななかでおせち料理を作るのは、正直面倒ですよね。

Q.おせちの準備に費やせるのは、何日？

半日程度という人が4割

※LDK公式アンケートより

おせちの準備に費やせるのは、半日程度と回答した人が40%でした。その他、3〜4日かける人は2％、5〜6日かけるのは0.5%、1週間程度かける人は2％などという結果になりました。

「おかずの素」を使った時短レシピを大公開

料理研究家・国際中医薬膳師 酒寄美奈子 氏のコメント

お正月料理の何が大変って、調味料をひとつずつ計っていくこと。普段の料理よりも品数が多いだけに、おかすの素を使うとその手間が劇的に減って時短になります。出典 360LiFE

忙しい時期のおせち・ごちそうメニュー作りにおすすめのアイテムが、「おかずの素」。使う調味料の数がグンッと減って、調理がラクになるんです。

そこで、料理のプロに聞いた「おかずの素」を使って味付けの手間を省き、ラクに作れるごちそうレシピを紹介します！

今回は、豚肩ロースの焼き豚と豚ひきと豚トロのパテのレシピのご紹介です。

令和的なおせち料理作りのポイントは？

家族が喜ぶアレンジにしてOK！

おせちには意味があることを踏まえ、家族が喜ぶアレンジにしてOKです！

忙しい人ほど令和的なブラッシュアップをしちゃいましょう。

おせち料理の食材の選び方のコツは？

縁起を担ぐ食材や色み（赤、白黄）を意識しましょう。

新年をお祝いする料理なので、具材におめでたい赤や黄色（金）、白を意識してとり入れると華やかになります。

また、ニシン（数の子）、昆布、えび、まめ、ごぼうなどはおめでたい意味があり、魚ならブリ、スズキ、マグロなどの出世魚など、なるべく縁起のいい食材を選ぶのもポイントです。

科学する料理研究家 さわけん 氏のコメント

特別な食材でなくとも、黄色なら卵、紅白ならカニカマなどを使うとコスパもよく華やかに。出典 360LiFE

おせち料理の味付けのコツは？

冷めてもおいしいようやや濃いめの味付けにしましょう。

おせちやお正月料理は数日かけて食べることがあるので、日持ちするように少し濃いめの味付けをすること、そして冷めてもおいしい味付けを意識するとイイでしょう。

ただ、今は昔と違って冷蔵庫があるので、そこまで保存のための味付けにこだわりすぎる必要はありません。

料理研究家・国際中医薬膳師 酒寄美奈子 氏のコメント

おせち本来の意味は大事にしつつも、こだわりすぎず、家族や子どもが食べやすい味や盛り付けをするのが大切です。出典 360LiFE

スペアリブソースでつくる「豚肩ロースの焼き豚」

しっかり味のしみこんだ焼き豚を作るコツは、「スペアリブソース」に漬け込んだ後、じっくり火を通すように焼いてからソースの味をからめること。

肉の旨みが出たソースを煮からめることで味が深まり、ソースもムダなく使えてコスパも良いです。

【使うのはコレ！】モランボン「スペアリブソース 甘辛ソース味」

モランボン
スペアリブソース 甘辛ソース味

ウスターソースが効いて豚肉に合います。

内容量: 100g

【コレも使える！】日本食研「スペアリブソース」

日本食研
スペアリブソース

醤油ベースでしょうが入りのソースもアリ！

内容量: 150g

材料（3〜4人分）

• 豚肩ロース肉 250g
• スペアリブソース 1/2パック
• サラダ油 小さじ1
• 水菜 適量

作り方

1：豚肉を食品用ポリ袋に入れ、「スペアリブソース」を加えてしばらく置く。

2：フライパンにサラダ油を引き、肉のみを入れてフタをして弱火でじっくり焼く。様子を見てひっくり返しながら焦げないように火を通す。

3：中までしっかり火が通ったら、1の余ったソースを加えて煮からめる。

4：よく冷ましてから食べやすい大きさに切る。お好みで水菜を切って添える。

ソースに漬け込んで煮からめたら焼き豚に！

漬け込んだソースで煮からめるのがコツです。

唐揚げのふりかけでつくる「豚ひきと豚トロのパテ」

「パテはキレイに形が整っていることが大事」とさわけんさんは言います。作り方や味付けがシンプルでも、型さえ用意すればお店のようなパテができるそうです。

型は火の通りが早い小さめのものがおすすめで、今回はセリアのミニパウンドケーキ型を使用しました。

【使うのはコレ！】ユウキ食品「からあげふりかけ からふる！ 台湾鶏排味」

ユウキ食品
からあげふりかけ からふる！ 台湾鶏排味

実勢価格: 173円〜

台湾の屋台の味、鶏排味（ジーパイ）になる唐揚げのふりかけ。スパイスがピリリと効いた台湾風の味が深みになります。

内容量: 20g
型番: 113042

科学する料理研究家 さわけん 氏のコメント

サラミっぽい味になります。殻をむいたピスタチオやプルーンを入れると、より映えますよ。出典 360LiFE

【使うのはコレ！】セリア「ミニパウンドケーキ型」

セリア
ミニパウンドケーキ型

100均で買えるミニパウンド型でパテを作ります。

材料（3〜4人分）

• からふる！台湾鶏排（ジーパイ）味 大さじ 1/2強（8～10g）
• 豚トロ 60g
• 豚ひき肉 180g
• ベーコン（長めのもの） 3枚弱

辛いのが苦手な人などは量の調整をしましょう。

作り方

1：豚トロを粗みじん切りし、豚ひき肉とふんわり混ぜて「からふる！台湾鶏排味」を振って混ぜ、一晩漬け込む。

2：1を粘りが出るまでよく混ぜる。

3：ベーコンをセリアのミニパウンドケーキ型に重ならないように敷く。

その上に2を入れて形を整える。

ベーコンでふたをする。

4：160度のオーブンで40分焼き、オーブンから取り出し重しをして冷ます。冷めてから冷蔵庫に入れ味をなじませる。

5：好みの大きさにカットして盛り付ける。

家で簡単に映えるパテができました！

ジーパイの素はお好みで量を調整しましょう。

以上、忙しくてもできるおせち&お正月のごちそうレシピのご紹介でした。

ぜひ試してみてくださいね。