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年末年始なに観る?往年の名作から劇場公開中の最新作まで!FILMAGA編集部が選ぶ「冬休み」に観たい映画をご紹介

  • 2024.12.28

2024年も残りあと僅か。仕事納めでバタバタな人、年末年始も働いてくれている方々、本当に本当にお疲れ様でした。何かと忙しい時期ですが、ホッと一息ついて映画を観ませんか? FILMAGA編集部が選んだ「年末年始」に観たい冬休み映画をご紹介します!

「煌びやかでハッピーな年越しがしたい!」 編集長・遠藤の年末年始なに観る?

PROFILE:今年も慌ただしく過ぎていきましたが、素敵な思い出がたくさんできて大満足です! 仕事もバタバタなのでテンションを爆上げしてくれるような、キラキラしているホリデームービーが観たい気分!

『ニューイヤーズ・イブ』(2011)

あらすじ:舞台は大晦日のニューヨーク。一年の中で最も煌びやかに演出されるこの日、人間関係にどこか不器用な人々が素直になって、心を開いて懸命に想いを伝えようと奔走する。年の最後に会いたい人や、年の初めに会いたい人が浮き彫りになるような心温まるオムニバスムービー。

遠藤:年越しの瞬間のタイムズスクエアには夢がありますよね……! 年が変わるって言っても1日、数時間しか変わらないのになんでこんなに大晦日ってドラマティックなんでしょうか(笑)。たった数時間の価値が爆上がりしていて大好きです。

本作ではオムニバス形式で様々な人間ドラマが描かれるのですが、家族、友人、恋人など……今年も色々な人に囲われて過ごせたなあ〜と実感するはずです。スノードームのようにぎっしりとキラキラが詰まっていて、ホリデーシーズンのムードにぴったり。年が変わる前に会いたい人を想ったり(みんな忙しいし、会えなくてもいいよね!)、来年やりたいことを考えたり……! オープンマインドで新年を迎えられるようにハッピーMAXな1本をおすすめします。よいお年を!

「全人類に観てほしい」 編集部員・堤の年末年始なに観る?

PROFILE:基本的には家でまったり派な年末年始。いろんな理由をつけて餅を食べられるのが楽しみすぎます。日課のジャーナリングに2025年の目標を考える!と宣言してから約1ヶ月が経過中。正月までにまとまってるといいですね。

『東京ゴッドファーザーズ』(2003)

あらすじ:新宿の路上で暮らすホームレスのギンちゃん、ハナちゃん、ミユキは、クリスマスの夜にゴミ山から赤ちゃんを発見する。彼らはその赤子を“清子”と命名し、雪がそぼ降るなか親を探す旅にでる。ウラ東京で人生を生き抜くホームレスたちが、急転する「運命」の中で出遭う<奇跡>とは……。

堤:師走といえば! でオススメしたいアニメーション映画『東京ゴッドファーザーズ』。新宿の路上で暮らす訳アリな3人が捨て子の両親を探しに、クリスマスから大晦日にかけてウラ東京を奔走する奇跡の物語。アニメーションのクオリティの高さ、個性的なキャラクター設定、現実とファンタジーのバランス感、今観ても新鮮に感動できる不朽の名作です。

3人それぞれに事情があり路上生活を送っているわけですが、湿っぽい雰囲気はなくあーだこーだ言いながらも支え合い慎ましい日常を送っている、いわばchosen family(チョーズンファミリー)でもあります。そんな彼らが捨て子(清子)との出会いを通して、新宿の片隅で縮こまった日常を大きくはみ出し、様々なハプニングに見舞われたことで偶然掘り起こされたもうひとつの探し物、「葬っていた自分自身の過去」に向き合い、また自分の在り方を探す旅にもなっていくのです。笑って感動して泣いて驚いて、万人におすすめしたい冬休み映画だと思います。ぜひぜひご覧ください!

「ハリウッド黄金期の不朽の名作!」 編集部員・井上の年末年始なに観る?

PROFILE:可愛い食べ物が好きなのですが、ここ数年は最中にハマっています。今一番気になっているのは千葉の「バカ最中」(バカ貝モチーフ)です。

『オズの魔法使』(1939)

あらすじ:カンザスの農場でエムおばさんとヘンリーおじさん、そして愛犬のトトと共に暮らす少女・ドロシー。ある日農場を巨大な竜巻が襲い、気を失ったドロシーは家もろともオズの国へと運ばれていく。再び彼女が目を覚ますと、東の魔女が家の下敷きになっていて……。

井上:ライマン・フランク・ボームによる児童文学「オズの魔法使い」が原作のミュージカル映画です。物語を2人の魔女の視点から描いたブロードウェイミュージカルを映画化した『ウィキッド ふたりの魔女』(24)の公開に向けて、本作を選びました! お話だけでも知っている方が多いかと思いますが、この時代ならではのアナログな手法で作り込まれたカラフルなオズの国や、美しい衣装に惚れ惚れしてしまう、ビジュアルも楽しめる一作となっています。オズに着き、セピア色だった世界がカラーになる瞬間は何度観ても鳥肌が立ってしまいます!

名曲「Over The Rainbow」など楽曲も有名な本作ですが、ジュディ・ガーランドの完成された歌とダンスに心を打たれ、願いをかなえる旅で本当に大切なものに気づく物語は、大人になってからこそ響くものがあります。

何度も観たよという方やもっとダークな雰囲気がお好みの方には、ファミリー向けながら精神病院や荒れ果てたエメラルドシティが描かれるディズニー製作の『オズ』(85)もおすすめです。『ウィキッド ふたりの魔女』(24)の予習として関連作品をチェックしてみてはいかがでしょうか!

「隠れた名作アニメーション」 編集部員・冨山の年末年始なに観る?

PROFILE:最近、観たいリバイバル上映作品が多く、その度に「え、この作品、公開からもう◯年経ってるの……」と時の流れに驚き、同時に大人になったんだなぁと実感しています(とっくにいい大人)。

『アナスタシア』(1997)

あらすじ:1人の若い娘がロシアからパリへと向かう。自分が本当は、長い間行方不明だった王女アナスタシアなのかを知るために。その先で見つけたのは、予想もしていなかった恋だった。

冨山:本作は「ロシア革命後に殺害されたとされていたアナスタシア皇女が、実は生きているのではないか」という噂話を元にした映画『追想』(56)のリメイク作品です。一見ディズニーっぽい本作ですが、元々ディズニーでアニメーターをしていたドン・ブルースが退社後、20世紀フォックスで製作した作品なんです(現在20世紀フォックスはディズニー傘下、と色々複雑な作品)。

物語序盤の舞台はロシアのサンクト・ペテルブルク。雪が降り積もり、厳しい寒さが描かれていて、寒い季節になると無性に観たくなる理由の1つです。また、元ディズニーのアニメーターが監督をしているだけあり、アニメーションが素晴らしいのは言わずもがなですが、作中の音楽がとにかく神曲揃い。第70回アカデミー賞では主題歌賞と音楽賞にノミネートされていて、舞台化もされています。個人的に、作中歌の「Once Upon A December」が好きで、家族と過ごした楽しかった過去を歌った曲なのですが、Decemberとあるように、12月になると思わず口ずさんでいて、観返したくなるんですよね(笑)。隠れた名作アニメーション『アナスタシア』、是非この機会にご覧ください!

「こんな走馬灯はイヤだ!?」 編集部員・小川の年末年始なに観る?

PROFILE:猫ちゃんと暮らし始めて一年。仕事を邪魔され、SNSに勝手にポストされ、映画を観てる足の上でモミモミされる毎日。

『聖☆おにいさん THE MOVIE~ホーリーメンVS悪魔軍団~』(2024)

あらすじ:東京・立川にある6畳一間のアパートでふたり暮らしをしている神の子イエスと仏の悟りを開いたブッダ。時にはアイスを分け合ったり、時には商店街に繰り出してみたりとバカンスを楽しむ二人。そんな彼らに、天界の使者からある“オファー”を伝えられる。それは天界と極楽、そして悪魔をも巻き込む大騒動へ。

小川:大好きな漫画「聖☆おにいさん」の実写映画です!この作品の特徴でもあるイエスとブッダのほのぼのとした日常に、福田雄一監督作品ならではのシュールなギャグが入り混じり、本当に“走馬灯”のように駆け巡って行きました。

福田組お馴染みの俳優さんが多く出演する本作ですが、「え、そんなところで……!?」というキャスティングもチラホラ。年末の特番みたいな豪華さ。佐藤二朗さんの名人芸ともいうべきアドリブも、お腹いっぱい堪能できます。お腹いっぱいどころか、デザートの後にカツ丼が出てくる勢いで、観てるこっちが「助けてくれ〜!」という気分に(笑)。俳優のみなさん全員が全力演技で、見どころだらけ。お気に入りのキャラクターを探してみてください。個人的には窪田正孝さん演じるマーラの解像度が高くて良かったです。悪ぶってるけど、どこかほっとけないところが可愛いですよね。とにかく怒涛&怒涛ムービーなので、年の瀬に仕事も何もかも片付けて、「もうすることないぜ!」の状態で観るのがおすすめです。来年はいい年になりますように〜。

イラスト:FILMAGA

*2024年12月23日時点の情報です。

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