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最低限の動きで最大のパワーを生み出す! 軸のブレないスイングをマスターするコツ

  • 2024.12.28

ツアー屈指のビューティフルスインガー・宮田成華が、美しいだけでなく飛距離も大きく出るスイングをレッスン! 今回のテーマは「軸」。軸のブレないスイングをマスターするコツを伝授します。

「軸」の正体は〝1本〞ではなく〝スタンス幅〞

軸を意識するには、背骨から頭のラインを真っすぐ保とうとする人が多いだろう。しかし、宮田は「私は“動かさない” “固定する”ではなく、左右に“動きすぎない”イメージを一番大切にしています。動かさないイメージだと、クラブを振ることで生じる遠心力に耐えられなくなり、かえって軸が大きくブレてしまう。大きなパワーを生み出しつつそれに耐えるためには、アドレスしたときの“左右のシューズの内側くらいのライン”を意識。バックスイングでは右足内側より外、フィニッシュでは左足内側より外に上体や頭が出ないように気をつけています」という。両足の内側の範囲内で動くには、足の内側から太モモの内側に力を入れて、スイング中に力が抜けないようにすることがポイントとなるそうだ。

顔の向きは無理にボールへ向けたままにせず、体の回転にあわせて自然と回転してOK。フィニッシュでは頭の位置が目標方向へ移動するが、スタンス幅内に収まっていることがチェックポイント!

これはNG!

バックスイングのNG

頭を右足の内側より外(右)まで動かしてしまうと、体重移動ができていてよさそうですが、振り遅れやすくなる。振り遅れてもタイミングを合わせようとすると、スイングスピードが落ちてしまいます。

フィニッシュのNG

フィニッシュで体が目標方向に突っ込んでしまうと、クラブの動きより体の運動量が多くなる。ボールに効率よく力を伝達することができないので、飛距離ロスにつながります。

丹田に力を入れ続ける

丹田(おヘソの下)にしっかりと力を入れる。お腹がポコっと出ず、へこませて薄くするような力の入れ方がベスト。その状態をキープしながらスイングを始動する。

素振りで親指が離せる力感

「私は素振りのときに、親指を浮かせるクセがあります。これは、体の中心部分にできるだけ多くの力を入れて、関節まわりや手先などの力を限界まで抜きたいと考えながら素振りをしているからです」と宮田。体幹の深いところに力が入っているかの実感がない人は、宮田のように親指を浮かせるなど、手先から力を抜いた素振りで、軸ブレ防止にもつながる正しい力の入れ方をマスターしよう。


宮田成華
●みやた・なるは/1997年生まれ、東京都出身。165cm。19年のプロテストに合格。プロ仲間からも称賛される美的スイングの持ち主。24年はブリヂストンレディス7位タイなどで、ツアー初優勝に期待がかかる。日立建機所属。


構成=岡田豪太、写真=田中宏幸、協力=日神グループ 平川CC


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