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金沢碧出演、天知茂さん“明智小五郎”が美しい未亡人の周囲で起こる怪事件に挑む<江戸川乱歩の美女シリーズ「宝石の美女」>お正月特別放送

  • 2024.12.27
「宝石の美女」より (C)松竹
「宝石の美女」より (C)松竹

【写真】煌びやかな宝石に囲まれうっとりとした表情を見せる金沢碧“大牟田ルリ子”

天知茂さん主演、金沢碧共演で描かれる江戸川乱歩原作のサスペンスドラマ「宝石の美女」が、BS松竹東急(全番組無料放送・BS260ch)で1月2日(木)夜6時30分から特別放送。「土曜ワイド劇場」(1977年~1994年、テレビ朝日系)でオンエアされていた「江戸川乱歩の美女シリーズ」の第7作目で、新年早々スリルとサスペンスを存分に堪能できる本作の見どころを、ストーリーとともに紹介する。

美女たちの官能シーンや痛快アクションが満載の「江戸川乱歩の美女シリーズ」

天知さんらが演じる明智小五郎が、抜群の推理力と華麗な変装で複雑怪奇な難事件を解決していく本シリーズ。

美青年が餌食になる“人間標本製造機”や人間を襲う“時計台の歯車”など、創意工夫を凝らした奇抜なセットがたびたび登場し、その精巧なつくりに感心させられる。また、ド派手なカーアクションや、ヘリコプターを使った手に汗握る脱出劇など、サスペンスドラマとは思えないような迫力満点のアクションシーンも見どころだ。

そして“大人向けの作品”として、毎話登場する美女たちの妖艶なシーンにも注目。由美かおる、片平なぎさ、萬田久子ら名だたる女優ふんする“美女役”の入浴シーンや、明智を雰囲気たっぷりに誘惑するシーンなど、思わず目が釘付けになる描写が散りばめられている。

今回の「宝石の美女」で美女・大牟田ルリ子役を演じるのは、女優の金沢碧。ドラマ「北都物語」のオーディションで抜擢され主演デビューを果たし、ドラマ「俺たちの旅」のカースケ(中村雅俊)の恋人・ヨーコ役も努めた。なお本シリーズでは、第15作「鏡地獄の美女」にも出演している。

美しい未亡人の周囲で次々と怪事件が巻き起こる…「宝石の美女」あらすじ

過去に宝石強盗で投獄されていた西岡が刑務所から脱走した。一緒に脱獄したものの西岡に殺されてしまった彼の友人は、死に際に“西岡は白髪の変装をし逃走した”と警察に伝える。その後白髪姿の西岡は自身が盗んだ宝石を隠した墓地へ行くが、そこに宝石は一つも残っていなかった。

その夜、入浴中の未亡人・大牟田ルリ子(金沢)が、白髪でサングラス姿の男に窓の外から覗かれる。通報を受けた浪越警部(荒井注さん)は、男の特徴から覗き犯の正体を西岡だと睨み、明智(天知さん)と一緒に大牟田家を訪れる。大牟田家には、ルリ子のほかに彼女の婚約者で画家の川村という男と、ルリ子の妹の豊子が一緒に住んでおり、ルリ子の夫・敏清は1年前に死亡したという。

警察とルリ子らが話していると、不動産業者が“別荘の買い手が見つかった”と、里見(田村高廣さん)という白髪にサングラス姿の男を連れてやって来る。その男は亡くなった敏清によく似ており、ルリ子はその場で失神してしまう。すると里見は自らを“覗き犯”だと名乗り謝罪、ホテルを出て散策しているうちに迷い込んでしまったと弁明する。そして“西岡と覗き犯は無関係だ”と確信した警察はその場から引き上げるが、明智はなにか引っかかっている様子で…。

翌日、里見は再びルリ子を訪ねる。里見と彼の買い取ったという別荘について話をしているうちに、ルリ子はその仕草などから“里見が死んだ敏清ではないか”と震え出す。そんなルリ子に里見は大きな宝石の指輪を差し出すと、ルリ子の心は婚約者の川村から里見へ揺れ動くのだった。その後、逃亡中の西岡は里見に呼び出され、宿泊先のホテルを訪問。里見は西岡に、“宝石を半分返し海外逃亡の手助けをする代わりに自分の仕事を手伝ってほしい”と取り引きを始め――。

「宝石の美女」より (C)松竹
「宝石の美女」より (C)松竹
「宝石の美女」より (C)松竹
「宝石の美女」より (C)松竹

明智以外の視点で事件を描く「宝石の美女」

江戸川乱歩の原作『白髪鬼』をベースにした本作。実は、本シリーズの最終作(第33作目)「みだらな喪服の美女」も同小説がモチーフとなっている。

「みだらな喪服の美女」では、明智が事件の真相を明らかにしていく過程を中心に物語が展開していくが、本作では里見を中心に、彼の目線からルリ子や明智との関わりが描かれている。このように、同じ原作を扱いながらも演出の切り口を変えることで、視聴者に新たな魅力を提供する作品となった。

そのため、本作では通常よりも明智の登場時間は短めとなっている。だが、そんな中でも明智は十分な存在感を放っており、難しい事件を解決へと鮮やかに導いていく。例えば、西岡を追う警察に対し、“どうも別の事件が隠されているような気がしてならない”と鋭い視点で推理し、停滞していた捜査一気に動き出す一幕も。明智の一挙手一投足に注目だ。

そして金沢碧演じる本作の美女、未亡人のルリ子からも目が離せない。恋人の川村の絵が売れない一方で多くの宝石を持つ里見に心変わりする姿からは、ルリ子が恋愛において地位や名誉を重視していることが伝わってくるが、強欲でしたたかな女性を見事に体現した金沢の卓越した演技力は、本作の大きな見どころだ。

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