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「朱に交われば赤くなる」とはどんな意味?その類義語は?

  • 2024.12.27

人が付き合う人の良し悪しで善にも悪にもなることを表現したことわざ、それが「朱に交われば赤くなる」です。

しかし、そもそもこの言葉は何を意味するのでしょうか。 今回は「朱に交われば赤くなる」がどのような言葉なのか解説します。

「朱に交われば赤くなる」とは

ここでは「朱に交われば赤くなる」の意味を解説します。

「朱に交われば赤くなる」の意味

「朱に交われば赤くなる」は、人は付き合う人の良し悪しによって善悪どちらにも感化されるということを例えたことわざです。

言葉自体は朱色が入り混じれば赤味を帯びることを意味します。

転じて人は関わる人の影響を受けることを指す言葉として広まりました。

「朱に交われば赤くなる」の用い方・例文

「朱に交われば赤くなる」は人が関わる相手や環境によって良くも悪くもなるという場面で使用されます。

・例文1:あの子はあんなに優等生だったのに、いつしか不良と付き合い始めてからだんだんと荒れるようになった。朱に交われば赤くなるというように関わる人は選んだ方がいい。

・例文2:あの人は地元でも札付きのワルだったが、紆余曲折を経て教員になってからはすっかり真面目になった。まさに朱に交われば赤くなるとはこのことだ。

このように「朱に交われば赤くなる」は特定の人物が特定の相手・環境と関わることで、その色に染まっていくようなニュアンスで使用します。

主に付き合う人によって変わるという意味合いで使用されるのが特徴です。

そのため、良くなる場合でも悪くなる場合でも「朱に交われば赤くなる」と表現します。

・例文3:人は朱に交われば赤くなるというから、自分だけは常に見失わないように生きていたいところだ。

このように戒めの意味で使用されることもあるため、併せて覚えておくと日常生活でも役立つできるかもしれません。

原型には続きがあった!?

ここからは「朱に交われば赤くなる」の由来を解説します。

由来とされる「近墨必緇、近朱必赤」

「朱に交われば赤くなる」の由来は古代中国のことわざにあるとされます。

古代中国には「近墨必緇、近朱必赤」ということばがあるそうです。

これは「墨に近づけば必ず黒く、朱に近づけば必ず赤くなる」ことを指します。

つまり、もともとは「墨に近づけば必ず黒く」に続く言葉だったわけです。

転じて、日本でも相手や環境に影響されてその色に染まっていくことを「朱に交われば赤くなる」と表現するようになったとされています。

「朱に交われば赤くなる」の類義語

ここからは「朱に交われば赤くなる」の類義語を紹介します。

水は方円の器にしたがう

「水は方円の器にしたがう」は、人は交友関係や周辺環境によって善にも悪にも染まりやすいということを例えたことわざです。

言葉自体は水が容器の形によってどんな形にでも順応することを意味します。

そのため、影響されるというよりは順応することを指す言葉となります。

ニュアンスこそやや変わってくるものの、その意味は「朱に交われば赤くなる」と似ていると言えるのではないでしょうか。

麻に連るる蓬

「麻に連るる蓬」は、人は善人と交われば特別な教育をしなくても自然と善人に育っていくということを例えたことわざです。

言葉自体は麻は真っ直ぐに伸びるため、その中に混じった蓮も曲がらずに伸びることを意味します。

その点が「朱に交われば赤くなる」と重なるのではないでしょうか。

藪の中の荊

「藪の中の荊」は、人は悪人と交われば勝手に悪人になってしまうということを例えたことわざです。

言葉自体は藪の中で育つ茨は真っ直ぐには育たないことを意味します。

その点が「朱に交われば赤くなる」に通ずるのではないでしょうか。

まとめ

「朱に交われば赤くなる」は、人は付き合う人の良し悪しによって良くも悪くもなるということを例えたことわざです。

付き合う相手だけでなく置かれた環境によって影響を受けることも「朱に交われば赤くなる」と表現します。

そのため、人に流されやすい人ほど「朱に交われば赤くなる」という言葉を心に留めておいてはいかがでしょうか?

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