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相川七瀬、金銀を追った人々の歴史に驚きの連続 4Kスペシャル「日本遺産」は世界文化遺産・佐渡島へ

  • 2024.12.27
相川七瀬、金銀を追った人々の歴史に驚きの連続 (C)BSFUJI
相川七瀬、金銀を追った人々の歴史に驚きの連続 (C)BSFUJI

【写真】人々の情熱が山を割った…名跡「道遊の割戸」

BSフジの年末恒例番組「日本遺産物語」。12月27日(金)夜7時からは「日本遺産物語 佐渡島の金山~世界を動かした日本の鉱山遺産~」と題して、2024年に世界文化遺産へ登録された佐渡金山を訪ねる。ナビゲーター・相川七瀬が、かつて江戸の日本を支えたという金銀山のいまを紹介していく。

縁ある佐渡島に、相川七瀬が降り立つ

「夢見る少女じゃいられない」で有名な相川だが、現在は國學院大學大学院に進学して、祭りや神事などの研究をおこなっているという。「佐渡おけさ」でも知られる佐渡だけに、相川もオープニングトークで「数年前からある共通点があって、この佐渡島とは交流があるんです」という言葉も。一方でまだまだ訪れたことのない場所も多いらしく、興奮しつつある心境を明かした。

佐渡島は非常に歴史と由緒のある島で、古事記や今昔物語集といった書籍にも名前が登場する。世阿弥が残した「金島書」には「こかねのしまそ、たへなる」とまで書かれていた佐渡島。1601年に金山が発見されると、世界の金産出量の20%を日本が占めるという事態にまで発展する。

世界文化遺産へ登録された佐渡島の金山は、「相川鶴子金銀山」と「西三川砂金山」の2つ。相川はまず「西三川砂金山」のある笹川集落へ向かった。佐渡島の地域をよく知る吉倉さんは、上空から撮影した集落の写真を指して「ほとんど見えるところ全部」が金山だったと説明。あまりの規模に、相川の声が驚きに染まる。

藁やシュロで編んだ「ねこだ」やシャベルのような「杓子」、ゆるいカーブを描く木の板「汰板(ゆりいた)」といった砂金掘りに使われた道具も見せてもらう相川。ほんの小さな砂金が重さで砂利や土と振り分けられるという話に対する驚きと、月に2.9kgもの金が採れたという当時の話を信じられないようすで聞いていた。

当時の熱狂を物語る数々の史跡

相川はもう一方の世界文化遺産、「相川鶴子金銀山」へも足を運ぶ。「ちょっとしたアスレチックですね」という相川の言葉通り、整えられていないため足場はほとんど山道。道なき道を進んだ先には、当時の採掘跡が残っている。「相川鶴子金銀山」の南側に位置する鶴子銀山では、「露頭掘り」や「坑道掘り」といった当時の採掘技術と歴史が伺える史跡が数多く残っているようだ。

また当時の資料から坑道を掘り進む際の防塵マスクとして機能する「福面」や、坑道内に新鮮な空気を送り込むための工夫なども明らかに。銀の精錬技術など、試行錯誤の歴史を専門家が解説してくれる。

さらに相川を驚かせたのは、相川金銀山で最初に見つかった採掘跡である「道遊の割戸」。山を縦に割ったような形は、まさしく普通の山を削りに削った跡だという。元は普通の山だったのだが、巨大な金脈が見つかって掘削が開始。ついには幅30m、高さ74mにも及ぶ谷となった、露天掘りの採掘跡だ。

金に向かう人々の熱を感じさせるダイナミックな光景は、佐渡島のあちこちに散見される。なかには14年も掘り続けた末に見つかった金脈の話もあり、採掘に懸ける技術の高さ以上にその執念に感心する相川。

さらに話題は、ゴールドラッシュを終えた佐渡島の今後についても。相川が地元の有志に話を聞き、「世界文化遺産がある」だけで終わらない佐渡島の魅力を追っていく。

4Kの美しく精細な映像で見る、佐渡島が持つ金銀の歴史。人々の熱狂を肌身に感じられる「日本遺産物語 佐渡島の金山~世界を動かした日本の鉱山遺産~」は、12月27日(金)夜7時から放送される。

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