まるでお店の味。牛肉のうまみを味わう『関西風すき焼き』の作り方／プロのレシピ

関西風のすき焼きは、割り下を使わないのが一般的。さっと焼いた肉に直接しょうゆと砂糖で味をつけ、まずは肉のおいしさを味わいます。野菜などから出る水分だけで煮るので、玉ねぎのほか、白菜など水分の多い野菜を入れるのがおすすめ。弱火で加熱し、素材の水けとうまみをゆっくりと引き出しながら煮るのがコツ。

牛肩ロース肉（すき焼き用）……200g
牛脂……1個
玉ねぎ……1個（約200g）
生しいたけ（飾り切りしたもの）……6個
焼き豆腐……1丁（約300g）
しらたき（アク抜きずみのもの）……150g
九条ねぎ……2～3本（約100g）
卵……2～3個

砂糖
しょうゆ
酒
みりん

玉ねぎは縦半分に切ってから横に幅1cmに切る。焼き豆腐は8等分に切る。九条ねぎは長さ5cmに切り、白い部分と葉の部分に分けておく。

すき焼き鍋に牛脂を入れて中火で熱し、溶かす。

牛脂の種類によっては、筋が残って溶けないものも。2～3分たっても溶けない場合は取り除いて。

牛肉を1/3量ほど入れて両面をさっと焼く。

砂糖小さじ1、しょうゆ大さじ1/2を順にふってからめる。

煮はじめる前に、ここで少し肉を食べるのもおすすめ！これぞ関西風の醍醐味！

九条ねぎの葉の部分以外の具を、それぞれ1/3量ほど入れ、全体に砂糖小さじ1、しょうゆ大さじ1と、酒、みりん各大さじ2をふって弱火にする。

ときどき返しながら、しいたけがしんなりするまで10分ほど煮る。

弱火でじっくり煮ることで、材料から水分を引き出します。

全体に火が通ったら、最後に九条ねぎの葉の部分を1/3量ほど加える。

溶き卵につけながら食べる。

食べ終わったら、また肉を焼いて調味するところからリスタート。1/3量ずつ加え、そのつど調味料を同様にかけて、野菜の水分を引き出しながら弱火で煮ます。

残った濃厚な煮汁は、具材から出た水分と調味料だけ。冷凍うどんを電子レンジで表示どおりに加熱してから加え、さっと煮からめれば、あっという間にうまみたっぷりの焼きうどんに。

煮汁を使わないので、素材のうまみがしっかり味わえる関西風のすき焼き。いいお肉をじっくり味わいたい気分の日には、断然おすすめです！お店気分で楽しんでみて。

料理／市瀬悦子撮影／髙杉純スタイリング／浜田恵子取材・文／高丸昌子