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世界で爆発的な人気を博すテイト・マクレーのクリエイションを支える意外な一面【50 SHADES OF ME】

  • 2024.12.27
ダンサーとしてキャリアをスタートし、14歳で音楽の道へ。2023年にリリースされたセカンドアルバム『THINK LATER』の先行シングル「greedy」はリリース開始から約3カ月で総ストリーミング数5億回突破。ファッション、音楽、MV、言動など、全方位から注目を集める21歳だ。
ダンサーとしてキャリアをスタートし、14歳で音楽の道へ。2023年にリリースされたセカンドアルバム『THINK LATER』の先行シングル「greedy」はリリース開始から約3カ月で総ストリーミング数5億回突破。ファッション、音楽、MV、言動など、全方位から注目を集める21歳だ。

1 11月にリリースされた新曲「2 hands」について教えてください。

これまで失恋ソングばかり書いていたので、私にとっては初めてのハッピーなラブソングになっています。私自身もすごく新鮮に感じていますし、今までとは違うサウンドになっているので、多くの人に聴いていただきたいです。2025年2月21日に3枚目となるアルバム『So Close To What』もリリースするので、こちらにもぜひ注目してください。

2「greedy」はBillboard Global 200で1位を獲得しましたが、アイスホッケーをテーマにした話題のMVは、どのようにして生まれたのでしょうか?

これまでのMVの中でも、個人的にいちばんのお気に入りで、ハイヒールを履いて整氷車を運転したら面白いのではないかなという発想から生まれました。最終的には、リンク上でダンスをするというアイデアを基に、全編フィルムで撮影をしました。

3 アイスホッケーの経験は?

3歳の頃に一日だけ体験をして、即、挫折しました。兄が今でもホッケーをやっています。

4 ダンスと音楽、先に始めたのはどっち?

ダンスです。ダンスをやっている頃から自分の感情をうまく言葉で表現することが苦手だったので、自分の思いを文字に紡ぐことで気分転換をしていたんです。それが、歌詞を書くという行為につながっていった感じです。

5 ダンスはお母さんから習っていたのですか?

母は先生の一人でした。ほかにもバレエと器械体操も習っていたので。

6 最初のダンスムーブは覚えていますか?

2歳の頃だったと思います。母のスタジオで、遊び感覚で踊るのが大好きでした。6歳くらいから真剣にダンスと向き合うようになり、8歳から競技会に出場するようになったので、週40時間ほど練習に打ち込む、本気のダンス生活を送り始めました。

7 ピアノを習い始めたのはいつ頃?

7歳の頃に祖父がピアノを購入してくれたので、 独学で弾き始めました。ちょうどその頃、遊びで詩や短い物語を書いていたので、それをコードと合わせたら曲になることを覚え、歌詞を書くようになったんです。

8 日記はつけていましたか?

はい。家には子どもの頃から書き溜めた日記帳が何百冊も残っています。と言っても、途中で書くのをやめてしまったものも何十冊もありますけど。今でも日記とまではいきませんが、思い立ったときに書き留めるジャーナルは持ち歩いています。

9 自分史上最もイケてたハロウィン仮装は?

自分でも驚くほど仮装センスがなく て……。過去には6年連続で死せる花嫁に扮していました。

10 大きな影響を受けたアーティストは?

歌だけでなくパフォーマーとしてショーをするようなアーティストたちに影響を受けてきました。マイケル・ジャクソンビヨンセリアーナブリトニー・スピアーズ。なかでも、キャリアとその取り組み方において、最も影響を受けたのはリアーナだと思います。

11 人生で最も観たMVは?

テイラー・ スウィフトの「Blank Space」か、カニエ・ウェストの「Flashing Lights」。

12 いちばん好きな音楽フェスは?

出演経験があるのはロラパルーザだけですが、最高の体験でした。個人的にはコーチェラに一度行って、足が疲れてとにかくへとへとになりました(笑)。

13 今ヘビロテしているアーティストは?

最近はラナ・デル・レイにハマっていますが、いつでも聴いているのはシザです。

14 いつかコラボしてみたいアーティストは?

ポスト・マローンザ・ウィークエンド、それからシザ。

15 物真似が得意なアーティストは?

それが、物真似の才能はゼロなんです。

16 疲労回復のために行っていることは?

瞑想をしたり、気持ちを文字で綴ったり、 街に出て散歩をしてコーヒーショップを探索したりしています。

17 ステージで演奏するのが最も難しい楽曲とその理由を教えて。

パフォーマンスの回数が少ないので、いつでも最新の楽曲がいちばん難しいです。それこそ、初めてステージで「greedy」を歌ったときはめちゃくちゃ難しく感じたのですが、今ではものすごく気楽に歌えています。

18 作曲に最も時間がかからなかった楽曲は?

「exes」は30分で書き上げました。

19 逆にいちばん時間がかかった楽曲は?

お気に入りの楽曲の一つである「Plastic Palm Trees」は、コンセプトを解き明かして言葉にするのに時間がかかりました。恐らく5〜6時間じっと曲と向き合っていました。

20 曲作りは歌詞から、それとも音から?

曲作りからです。ギターでもピアノでも、コードからインスピレーションを得てマイクでメロディを作り、そのメロディを歌いながら、自分が感じている感情に基づいて歌詞が出てくるイメージです。

21 これまでの楽曲制作において、最もユニークなインスピレーション源は?

楽曲の多くは悲しい気持ちからきています。私は心の奥底では幸せを感じていながらも、実際はすごく暗い人間なんだと思う。でも、その根暗な部分が私のクリエイションの源泉になっていると感じます。ちなみに趣味は人間観察です。

22 ツアー中の楽しみは?

ステージに立つことで多幸感を得られること。ステージ上でパフォーマンスをすることで、どんな苦労も恐怖もすべてが報われるんです。ファンの人たちとつながり、音楽を生で感じるために、私は音楽をやっているのだと実感させられる瞬間であり、それに勝る感覚はありません。

23 ツアーでいちばん大変なことは?

一人の時間があまりないこと。

24 普段のあなたはどんな人?

内向的だけど、ステージに立つとすごく外向的になるという、二面性を持っていると思います。

25 いちばん怖いものは?

時間と暗闇。

26 LAでの生活はどうですか?

17歳のときにLAに越して4年経ちましたが、この1年で本当に好きになりました。

27 ホームシックになったときはどうする?

クリスマス時期になるとホームシックになるので、そのときは帰省します。

28 地元、カルガリーの素敵なところは?

のんびりしていて、人生のさまざまな思い出が詰まった、安心できる場所。時間の流れがゆったりとしているところが最高です。

29 カルガリーを訪れる際に絶対に行くべきおすすめスポットは?

山、川、池など、自然の美しさが堪能できるバンフ国立公園は必見です。

30 まだ行ったことのない場所で、行ってみたいと熱望する場所は?

ブラジル。

31 好きな飲み物は?

抹茶ダイエットコーラとコーヒー。

32 甘党? それとも辛党?

辛党です。

33 いちばん好きなアイスクリームのフレーバーは?

チョコレート

34 日本滞在中にやりたいことは?

今夜「チームラボ」に行くのが楽しみです。

35 最も号泣した映画は?

定番ですが、『きみに読む物語』で泣きました。それから『バービー』でも泣いてしまいました。

36 最近イッキ見したドラマは?

「SUITS/スーツ」にドハマリしました。

37 どんなときでも必ず笑ってしまうものは?

親友フィンリーの言葉。

38 自身のファッションスタイルは?

着心地がよくてスポーティなスタイル。フェミニンとメンズライクなテイストがミックスしている感じが好きです。

39 お気に入りのランジェリーブランドは?

「Honey Birdette」がお気に入りで、「It's ok I'm ok」のMVでもこのブランドのランジェリーを着用しています。

40 ファッションのマイブームは?

遊び心のある帽子と小さなフレームの眼鏡、それからローウエストのデニム

41 最もリラックスできるのはどんなとき?

ツアーを終えて、ソファの上でボーッとしているとき。

42 これまで成し遂げたことで最も誇りに思っていることは?

2024年はマディソン・スクエア・ガーデンの公演チケットが完売したことと、(米人気コメディ番組)「サタデー・ナイト・ライブ(SNL)」に出演できたこと。SNLの出演時はなぜか両親の方がずっと緊張していました(笑)。

43 カラオケのテッパンソングは?

ザ・キラーズの「Mr. Brightside」と、ケイティ・ペリーの「Teenage Dream」か「Last Friday Night(T.G.I.F.)」。

44 仕事で外出する必要のない典型的な一日を教えて。

ジムや散歩に行ったり、友人に電話をしたり、ゆっくりお風呂に入ったりしています。

45 俳優業には興味がある?

はい。以前声優の仕事をやらせてもらったことはあるのですが、演技にもとても興味があるので。

46 10年後の未来はどうなっていたい?

ツアーができていることを願いつつ、役者としても仕事をしていたいです。それから起業したいなという思いもあります。

47 あなたにとって音楽とは?

すべてです。自分が持ち合わせていることさえ知らなかった感情を引き出してくれたり、教えてくれたりする本当に興味深いもの。失恋して吹っ切れたと思っていても失恋ソングを聴いたら、「ああ、まだ私はあの人のことが好きなんだ」と思ったり。音楽にはものすごいパワーが秘められていると思います。

48 移り変わりの激しい世の中で、次々と新しいアーティストや楽曲が生まれる中でプレッシャーは感じますか?

もちろんです。私自身、自らに多大なるプレッシャーをかけていると思っています。周囲からは「21歳でまだまだ若い」と言われますが、自分ではすっかり歳をとってしまったと感じていて、それがストレスになっていたりもします。でも、音楽のように秒で動く業界では、少し速く動かなければならないこともある。母とよく話をして、ストレスを和らげてもらっています。母はいつでも最高のアドバイスをくれるので。

49 大切にしている言葉を教えてください。

「感謝」。今自分が置かれている状況の素晴らしさに気づくことができなければ、何事にも本当の意味はないと思うんです。人はなぜ自分がその瞬間にそこにいるのかを考え、そのことに幸せを感じるべきだと思っています。そうでないと、存在しないものを探し求めて、迷走してしまうと思うから。

50 最近感動したことは何ですか?

そこれこそ今朝、日本人のおじいちゃんが帽子の上に小さな雨除けみたいなのをかぶっていたのですが、その姿がものすごく愛らしくて、なぜだかわからないけどジワリときて泣きそうになりました。

Photos: Akihito Igarashi Text: Rieko Shibasaki Editor: Yaka Matsumoto

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