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お年玉はいくらあげる? 新札の準備を忘れていませんか?【お年玉のマナー】/お正月のしきたり・マナー

  • 2024.12.27

お正月、親戚や知人の家を訪ねる際に知っておきたいのが、お年玉のマナーです。その昔、お正月にお供えした鏡餅を家族に分け与えるところから始まったというお年玉。いまでは、目上の人から目下の人に金一封を渡すのが一般的です。年始を迎える前におさらいしたい【お年玉のマナー】を、「大人の品格マナー」の講師である末永貴美子さんに聞きました。

目次

1.お年玉の金額の相場は?

2.お年玉で避けたほうがいい金額は?

3.ポチ袋の正しい使い方は?

4.お年玉を渡す時の注意点は?

5.子どものお年玉、お返しは必要?

6.上司のお子さんにもお年玉を渡すべき?

お年玉の金額の相場は?

一般的な相場が語られることもありますが、相手との間柄によって変わることも多いのがお年玉です。たとえば、毎年のようにお年玉を渡し合う関係なら、おのずと相場が決まってくるもの。一般的な相場を鵜呑みにするより、お互いに納得できる金額を示し合わせておいてもいいでしょう。お互いの金額に大きな差がつくようなことを避け、気持ちのよい関係を続けたいものですね。

お年玉で避けたほうがいい金額は?

「4」がつく金額や「9」がつく金額は、死や苦をイメージすることがありますので、避けたほうが無難です。また、事前に準備したという気遣いが相手に伝わるように、年始を迎える前に新札を用意しておきましょう。

意外と知られていませんが、新札とピン札は別物です。すでに使われているけれど折り目や汚れが目立たないものを「ピン札」。それに対し、発行されてから一度も使われていないのが「新札」です。新札は銀行の窓口で入手できますが、年末年始は銀行の窓口はクローズすることが多く、急に新札が必要になっても準備できない可能性があります。余裕を持ち、前もって準備しておくと安心です。

ポチ袋の正しい使い方は?

お年玉は、折りたたんだお札をポチ袋に入れて渡すのが、正しいマナーです。お札は肖像画が内側になるように三つ折りにし、上下が逆さまにならないように入れましょう。また、誰からもらったお年玉なのか分からない…と相手を困らせることがないように、ポチ袋には送り主の名前を書いておくといいですね。

ちなみに、ポチ袋とは小さな祝儀袋のことで、お正月が近づくと店頭などでよく見かけます。最近はコンビニでも便利に購入できるようになりました。

お年玉を渡す時の注意点は?

ポチ袋を両手で持ち、心をこめて渡しましょう。お年玉は金品のやり取りになりますので、相手が子どもの場合は、親御さんや保護者の方がいる前で渡したほうがいいですね。

子どものお年玉、お返しは必要?

出かけた先で「思いがけない人からお年玉をもらった」「偶然会った知人からお年玉をもらった」ということがあると、お返しをどうしようか迷ってしまいますよね。お年賀についても、同じことが言えそうです。

本来、お年玉やお年賀は、自分の気持ちを伝えるためにあるものです。基本的には、相手にお渡しして終わり。お返しをしないとダメということはありません。相手もお返しに期待して渡しているわけではないと思います。

それでも、いただいた相手にお子さんがいる場合で、お返しをしたいと思うこともあるかもしれません。お子さんがいらっしゃるかどうか事前に分からない場合、あらかじめ予備の新札とポチ袋をバッグに忍ばせておくのはいかがでしょうか。次にいつ会えるのかわからない相手ならば、その場で渡してしまうのがいちばんです。ただ、お返しできないことに対して、過剰にナーバスになる必要はないと思いますよ。

上司のお子さんにもお年玉を渡すべき?

お年玉は、目上の人から目下の人に渡すもの。上司のお子さんにお年玉を渡すことは失礼にあたってしまいます。とはいえ、上司のお子さんがいることがわかていながら手ぶらでいくのも気まずいもの。そんな時は、「図書料」「文具料」「玩具代」といった表書きにすると問題ありません。

歳神様から1年を生き抜くエネルギーを分け与えていただく、という意味を持つお年玉ですが、金品を扱うこともあって気を使いがち。基本的なマナーを知っておけば、安心してお正月のご挨拶に出かけられそうですね。

取材・文=吉田あき

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