シンシア・エリヴォ、『ウィキッド』エルファバ役のヘアスタイルとネイルに込めた特別な思い

シンシア・エリヴォは、映画『ウィキッド ふたりの魔女』で演じたエルファバのルックスに黒人女性のアイデンティティを反映したそうだ。「彼女のヘアスタイルをマイクロブレイズにして、これまでのイメージを一新することはできないかと提案しました。舞台版の髪型と長さや動き方を変えず、質感を少し変化させることができると思ったからです」と『ヴァラエティ』のインタビューで明かした。「黒人女性である私と緑の女性であるエルファバを、直に結び付けることができました」

小説『オズの魔女記』に登場する“悪い魔女”エルファバと“善い魔女”グリンダの知られざる友情を描いた人気ミュージカルを、ジョン・M・チュウ監督が映画化した『ウィキッド ふたりの魔女』。舞台版のエルファバのヘアスタイルは、長いウェービーヘアが定番だったが、新作映画では細かなブレイズに編んだ黒髪を三つ編みにしている。

さらにシンシアは髪型だけでなく、ネイルにも自身のアイデアを盛り込んだ。「このキャラクターについてリサーチをしたとき、オリジナルではネイルをしていることに気がつきました」と『ピープル』のインタビューで告白。「進化の過程を見せたかった。魔女として、女性として、彼女が成長してく様子を見せたかったのです。メイクをする人もいますが、私はいつもネイルをしています。ネイルは自己表現のツールの一つです」と続けている。『ヴァラエティ』によれば、エルファバがパワーを得るにつれ、ネイルが次第に暗く長くなっていくのは「シンシアのアイデア」だという。

エルファバが「人と違うと感じ、居場所を見つけられない人や疎外感を抱いたことのある黒人女性、また疎外感を抱いたことのある人全員に宛てた、ちょっとしたラブレター」になることをシンシアは願っているという。「エルファバを世界に紹介する橋渡しとなれたことをとてもうれしく思います」

Text: Tae Terai

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