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【60代ヘルスケア】60代に起こりやすい爪のトラブルとは?いますぐできる爪のケア方法3選をご紹介!

  • 2025.1.31

60代以降は爪のトラブルが起こりやすいといわれます。「たかが爪」とあなどっていると、歩けなくなってしまうことも……。
 
今回は、爪の悩みの原因や、爪の不調によって起こり得ること、爪を健康に保つポイントについてもご紹介します。
 
 

60代は爪の割れ、ヒビに注意

60代以降の爪のトラブルで多い割れやヒビ。それを引き起こすのが「肥厚爪(ひこうそう)」という症状です。 肥厚爪とは、さまざまな原因により爪が厚くなってしまった状態。爪が割れる、ヒビが入る、剥がれやすくなるなどの爪のトラブルが起こる原因になります。 さらに、肥厚爪は重症化してしまうと痛みが激しくなり、最悪の場合歩行困難に陥ることもある怖い症状です。

60代になると爪の悩みが増える理由

健康な爪を保つには保湿が重要です。しかし、女性は年齢を重ねるとともに、乾燥しやすくなります。
 
その理由は、更年期を経て閉経を迎えると、女性ホルモンのエストロゲンが減少するから。
 
エストロゲンが減少すると、皮膚の水分や、角質層を構成するタンパク質のケラチンも少なくなり、乾燥状態を引き起こします。
 
また、ケラチンは、爪の主成分でもあります。ケラチンが足りなくなると、爪が弱く、もろくなってしまう原因になります。

爪を健康に保つポイント3選

ここからは、爪を健康に保つポイントを3つご紹介します。
 

【1】栄養バランスのとれた食事

爪は主にタンパク質で構成されています。タンパク質は植物性・動物性、両方をバランスよく摂りましょう。
 
植物性タンパク質は豆腐や納豆などに、動物性タンパク質は肉類、魚介類、乳製品、卵などに豊富に含まれています。
 
しかし、タンパク質だけ摂取してもきれいな爪が保てるわけではありません。亜鉛、鉄分、ビタミンなど、さまざま栄養素をバランスよく摂取しましょう。
 
亜鉛は豚肉、卵、チーズ、鉄分は赤身肉、レバー、ホウレンソウ、海藻類に。
 
そして、皮膚の健康維持に欠かせないビタミンCは赤ピーマン、ブロッコリーなどの野菜、抗酸化作用が強いビタミンEは、ナッツ、卵などに多く含まれています。
 

【2】適切な保湿ケア

爪にとって乾燥は大敵。水分が不足すると、爪の強度が低下し、弱く、もろい爪になってしまいます。しっかりとネイルケアのクリームやオイルを塗り、乾燥から爪を守りましょう。
 
一般的に、女性は水仕事が多いので、爪や手の水分が失われがちです。とくに、洗い物をする際は洗剤もダメージ源になります。
 
水仕事をするときは、ゴム手袋やプラスチック手袋をつけて直接水や洗剤に触れないようにするといいでしょう。
 
 

【3】爪に負担をかけない

日常生活で爪に負担がかかるようなことはなるべく避けましょう。重いものを持つ、過度に指先に力を入れるなど、ちょっとしたことでも習慣的に行うことで爪に負担がかかります。
 
爪を切る際も注意が必要です。乾いた爪を切るとヒビ割れの原因になるので、なるべくお風呂上がりの爪が軟らかいときに切るといいでしょう。
 
爪が弱っているときは、爪切りよりもネイルニッパーやヤスリを使用しましょう。
 
 
 

爪のケアには漢方薬もおすすめ

爪の悩みには漢方薬の使用もおすすめです。漢方の基本理念は、体質そのものの改善をめざすこと。
 
爪が完全に生え変わるには半年程度かかりますが、からだの中からアプローチし、手指に栄養や酸素が届くことで、爪に潤いが届けられるでしょう。
 
漢方薬で爪のケアを行うには、「血流を改善して爪に栄養を届ける」「胃の調子を整えタンパク質の吸収率をアップさせる」「水分循環を高め爪の乾燥を防ぐ」「ホルモンバランスを整える」といった効果が期待できるものを使用しましょう。
 

爪のケアにおすすめの漢方薬

当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
血液の流れをよくし、栄養を全身に届けます。

■ 四物湯(しもつとう)
栄養と潤いを補い、爪や皮膚の乾燥にはたらきかけます。 ただし、漢方薬は体質との相性が非常に重要です。体質と合っていない漢方薬を使い続けても、期待した効果は得られません。漢方薬に精通した医師や薬剤師にアドバイスをもらいましょう。 

健康的な爪は日々の生活習慣から

60代以降は、加齢やホルモンバランスなどの変化により、爪のトラブルが起こりやすくなります。悪化してしまうと歩行困難になる場合もあるので注意が必要です。 食事の栄養バランスの改善、保湿ケア、爪に負担をかけない生活を心がけ、健康的な爪をめざしましょう。

教えてくれたのは 木村眞樹子さん

都内大学病院、KDDIビルクリニックで循環器内科および内科に在勤。総合内科専門医・循環器内科専門医・日本睡眠学会専門医。産業医として企業の健康経営にも携わる。 自身の妊娠・出産、産業医の経験を経て、予防医学・未病の重要さと東洋医学に着目し、臨床の場でも西洋薬のメリットを生かしながら漢方の処方を行う。 症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホ一つで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でもサポートを行う。

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