【MLB】CY左腕スネルを獲得したけど……王者ドジャースの補強はイマイチか　米紙が分析、疑問も提起「テオスカーはどこ？」

米紙『USA TODAY』は25日（日本時間26日）、「オフシーズンの勝者と敗者：ヤンキースが大きな動きを見せ、ピート・アロンソの噂は続く」と題して記事を公開。ここまでの移籍市場を分析し、注目球団の補強状況などを評価した。

■「ドジャースにしては物足りない」

『USA TODAY』は各球団の補強状況を注視し、独特の表現で評価した。ワールドシリーズ王者ドジャースに対しては、持ち越しや大きな変化なしというニュアンスを含む「The Holdovers」というタイトルを付けた。
同紙は「ブレイク・スネル投手と1億8200万ドルで契約し、左打ちのスラッガー、マイケル・コンフォート外野手を『クラシカルな賢い補強』として加えたにもかかわらず、ファンが満足できないのは、さすがロサンゼルスといったところだろうか」と指摘。的確な補強と認めつつも、ドジャースにしてはいささか物足りないと主張した形だ。
その上で「とはいえ、実際の大きな疑問は1つだけ。テオ（テオスカー・ヘルナンデス外野手）はどこ？」と言及。「オフが進む中、カリスマ的なスラッガーでありワールドシリーズのヒーローであるT・ヘルナンデスと彼の活躍で優勝をつかんだチームとの再契約がいまだに実現していない。そして、実現する可能性はどんどん低くなっている。オールスター選手でもある彼は、適切な報酬が提示されるのを気長に待っているが、球団側と折り合いがつかないかもしれない」と説明した。

■「今季よりも強くなった？」

スネル、コンフォートの加入を評価しつつも、T・ヘルナンデスと再契約に至らない現状を憂慮した同紙。「T・ヘルナンデスとウォーカー・ビューラー投手を欠いたドジャースは、スネルとコンフォートを獲得したことでワールドシリーズ優勝を果たした今季よりも強くなったと言えるのだろうか？ 戦力的にはそうかもしれないが、“雰囲気”という点では、そうなっていない」と断言した。
つまり、今季よりもチームは強化されたように見えるが、ドジャースらしい華やかさ欠けているといった評価だろうか。昨オフは大谷翔平投手と山本由伸投手の加入で大いに盛り上がったことを考えると、今オフの動向が地味に映るのはやむを得ない。加えて、明るい性格でファンの心をつかんでいたT・ヘルナンデスの動向も不透明となっており、満足感につながっていないようだ。
さらなる補強で「大きな変化なし」「持ち越し」といった評価を覆せるか、注目だ。