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向田邦子賞受賞、バカリズム初の“原作×脚本×主演”ドラマ「架空OL日記」 OLたちの日常を描いた本作の見どころを紹介

  • 2024.12.26
「架空OL日記」より (C) 2017「架空OL日記」製作委員会
「架空OL日記」より (C) 2017「架空OL日記」製作委員会

【動画】バカリズム“私”たちが“酢豚のパイナップル問題”について議論

田舎町のビジネスホテルで働くシングルマザーが、ひょんなことから宇宙人と遭遇する“地元系”エイリアン・ヒューマン・コメディー「ホットスポット」(毎週日曜夜10時30分-、日本テレビ系)。1月12日(日)より放送がスタートする同ドラマは、バカリズムが脚本を手掛けている。そんなバカリズムの自身初となる“原作×脚本×主演”を務めた連続ドラマ「架空OL日記」(2017年、日本テレビ系)が動画配信サービス・Huluにて配信中。今回は、バカリズムのセンスと才能が盛り込まれた本作のあらすじや見どころについて紹介していく。

“OLあるある”を凝縮した日常系ドラマ「架空OL日記」

バカリズムが“銀行で働くOLのフリ”をして、ネット上にしたためていたブログを書籍化した『架空OL日記』(小学館)。2006年から3年の月日をかけたブログの内容は、「女心分かりすぎ」と誰もが本物のOLだと騙されてしまうほどの高い再現度で、2017年に本人主演でドラマ化された。

ブログと同様に銀行が舞台となる本作では、“仕事して、飲んで、恋して、悪口言って…”というエピソードの数々に、世の中のOLが思わず共感してしまうような要素が満載。夏帆、臼田あさ美、佐藤玲、山田真歩、そしてバカリズムという実力派が揃った本ドラマが放送されると、放送批評懇談会がすぐれた番組や個人、団体などを表彰する「第55回ギャラクシー賞」テレビ部門の特別賞を受賞。さらに、脚本家にとって大きな名誉となる「第36回向田邦子賞」も受賞した。

ちなみに本ドラマは2020年に映画化され、ドラマ同様に銀行で働くOLたちの日常が時にユーモラスに、時に辛辣に描かれている。映画版の追加キャストには坂井真紀や志田未来、石橋菜津美といった実力派女優が出演。そして韓国からはアカデミー賞最優秀主演女優賞に輝いた「新聞記者」に主演したシム・ウンギョンが出演した。

「架空OL日記」より (C) 2017「架空OL日記」製作委員会
「架空OL日記」より (C) 2017「架空OL日記」製作委員会

日常の些細な1ページを切り取った、リアリティあふれるOLたちの姿

本作の主人公は、彼氏なしのズボラ気味で、実家住まいの“私”(升野英知/バカリズム)。そして“私”の同期で趣味が筋トレのストイック女子・藤川真紀(夏帆)や姉御肌ではっきりとした性格、通称“小峰様”と呼ばれる先輩社員・小峰智子(臼田あさ美)。さらにマンガ好きで天然な後輩・五十嵐紗英(佐藤玲)や、家庭的でしっかり者の先輩・酒木法子(山田真歩)の計5人の銀行勤めOLが織りなす日常を描いた作品だ。

みんなでお金を出し合って買ったハロゲンヒーターが壊れてしまったり、副支店長がメガネからコンタクトに替えたことで悪口のオンパレードに発展したり、食堂メニューの酢豚にパイナップルが入っているのはアリかナシかについて激論を交わしたり、茶葉を使い切った人が補充をしなかったことにイライラしたり…という、些細な日常の1ページを切り取った本作。ドラマティックな展開が起こらないからこそ、視聴者はそのリアルな会話や空気感により共感できるのかもしれない。

また、バカリズム本人がOLを演じていることにも注目したい。カツラなどを使用することなく“ありのまま”の姿でOLたちに溶け込む姿は何ともシュールでクスッと笑える。ストレスや緊張感を抱くことなくゆるく視聴できるため、年末年始をまったり過ごすうえで最適なドラマと言えるだろう。

「架空OL日記」より (C) 2017「架空OL日記」製作委員会
「架空OL日記」より (C) 2017「架空OL日記」製作委員会
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