新しい年に向け、個性を輝かせる色の冒険へ！ シャネル「カラー オブ アリュール」の美学に触れる。

11月にロンドンで開催された、シャネルのイベント「カラー オブ アリュール」。アリュールとは、その人の個性や魅力の主張。そんなアリュールの表現手段が色である、というのがシャネルの示すメッセージだ。色は、私たちの中に息づくストーリーに光を当てる。色を選ぶことは、クリエイティブでエネルギーをもたらす行為であり、それぞれの色が考え方や心のありよう、気質を語る。単に視覚的に美しいかどうかを超えた、深い意味やイメージを携えているのだ。

「かけがえのない存在であるには、人と違っていなければならない」と語っていたガブリエル・シャネル。彼女も、アリュールに命を吹きこむ色の力を重要視していた。ロンドンでのイベントは、そんな色とアリュールの本質的な繋がりについて、来場者が3つの部屋を巡りながら理解を深める形式をとった。

ひとつ目の「ダイナミック レガシー ルーム」では、印刷物やアーカイブ資料から、シャネルが築き上げてきた豊かなヘリテージを体感。没入感のあるインスタレーションとともに、自分自身もタイムレスな瞬間の一部に。

続いては、ヴァレンティナ・リー、アミィ・ドラマ、セシル・パラヴィナの3人からなるコメット コレクティヴと出会う部屋。シャネルのレガシーを土壌に、3人が創造性を羽ばたかせて追求する"色"とは？ この部屋では、彼女たちそれぞれの人生、パーソナリティ、ヴィジョンを知り、その世界観に浸ることができる。さらに3人が歩んできた旅路、インスピレーションの源、創造のプロセス、人間関係などが垣間見られるドキュメンタリーも。

最後の部屋は、「変革をもたらすビューティ」がテーマ。自らの創造力を解放し、高め、感情に命を吹きこむカラーアイテムで、ひとりひとりに寄りそう楽しい体験を通して、自分らしいさまざまな表情を描きだすメークアップの可能性を感じることができるものだった。

ビューティやメイクの本質は自分らしくあること。そして色を纏う方法は無数にあり、すなわちアリュールを表現する方法も無数にある。そんなシャネルのメッセージを受け取り、新しい年に向けて、色を味方に個性を輝かせる冒険へ踏み出そう！