1. トップ
  2. ダイエット
  3. 「更年期に入ってお腹がぽっこり。太ってきたかも…解消方法は?」産婦人科医師が回答

「更年期に入ってお腹がぽっこり。太ってきたかも…解消方法は?」産婦人科医師が回答

  • 2024.12.26

女性の体ならではの、ちょっとした悩みや疑問。病院に行くほどでないけど、専門家の意見を知りたい! そんな気持ちに応える、女性の体にちなんだ悩みについて産婦人科の先生に一問一答してもらう本連載。

今回は、更年期のぽっこりお腹について質問!

Q、更年期に入り、お腹がぽっこり。太ったかも…原因と対処法を教えてください

A、女性ホルモンが減ることでお腹周りの脂肪が目立ってきます。日常的に体を動かす、食事内容に気をつけるなど、健康意識を高めることが大切です。

男女とも、一般的に加齢と共に筋肉量・代謝量は減り、体型も変化していきます。もともと男性はリンゴ型に、女性は洋梨型の体型になる人が多いと言われていますが、閉経後は女性ホルモンが減るため、女性もリンゴ型になる傾向が見られ、お腹周りの脂肪が目立ってきます。

ぽっこりお腹は、皮下脂肪+内臓脂肪がついているケースが多いので、健康とは言えないですね。こればかりは、一発で効くような解消法はありません。健康意識を高めて日々を過ごすことが大切です。

2023年に国際学術誌「JAMA Network Open」に掲載された論文では、一日8000歩以上のウォーキングを週に1,2回すると10年後の死亡リスクが減るという結果が発表されています。ジム通いや1万歩以上のウォーキングと言われるとハードルが高いですが、8000歩なら希望が持てるのではないでしょうか。ぽっこりお腹に限らず健康寿命を延ばすことを考えて、いつもは自転車を使っているところを歩いてみるなど、日常生活で歩く時間を増やしていくことをおすすめします。

少し話が変わるのですが、経腟分娩を経験した女性で老後に多いのが、骨盤臓器脱。骨盤が歪み、臓器を支える力が弱まって、腟から膀胱や子宮が出てきてしまう病気です。ぽっこりお腹だとお腹に圧がかかりやすくなり、この病気をより加速させてしまうこともあるので、やはりお腹周りの脂肪には気をつけていきたいものです。

お話を伺ったのは……

産婦人科医・上野啓子先生

Women's Health

東京医科大学産科婦人科学教室病院助教。医学博士、産婦人科医の指導医、生殖医療専門医、女性ヘルスケア専門医などを取得し、不妊治療や女性医学を得意とする。

Text:Saya Inoue

元記事で読む
の記事をもっとみる