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福をかき集める! 縁起のよい熊手をお正月飾りに プチプラ花コーデVol.149

  • 2024.12.27

プチプラ雑貨を使って、もっと暮らしと花を楽しんでみませんか? 100均などのプチプラ雑貨とフラワーアレンジを日々楽しむ、フラワーデザイナーの川守由利子さんに、旬のプチプラな手作りアイデアを教えていただきます。

100均で発見! お正月にぴったりな縁起物

今年もいよいよ残りわずかとなりました。少し前から年末の掃除にとりかかり、お正月を迎える準備を始めています。お正月は毎年、しめ縄飾りや縁起のよい花で作る華やかなアレンジを用意しています。

今年は何を作ろうかと、近所に新しくできた100均を見に行きました。そこで竹でできた熊手を発見!

熊手は福をかき集めるなどの意味があり、商売繁盛や翌年の幸福を願うとされます。お正月にぴったりな縁起物です。今年はこの熊手を活用して、お正月用のアレンジを作ってみます。

お正月アレンジに使いたい材料と購入品

100均にあったこの熊手は結構大きめで、存在感抜群! 長さも上から下まで70cmほどありました。

100均の熊手

竹製で、これが100円とはびっくりです。ほかに、花屋さんで松、そして100均では造花やデコレーションする材料を買いました。

松はお正月には欠かせないアイテム。年中青々としていることから、不老長寿や繁栄の意味があるといわれています。また、依り代でもあり、お正月の神様である歳神様が下りてくる目印ともいわれています。

100均は、和風のアイテムも豊富です。

お正月の熊手アレンジ

今年は、ダイソーで見つけた赤紫色のキクに惹かれました。1本に3輪ついていて、お買い得です。キクに合わせて、紐やヘア小物、それから華やかさが出る金色の枝、ブランチや、金色の松ぼっくりを購入。松ぼっくりは5個で100円です。ほかに、地巻きワイヤーも用意しました。

今回はグルーガンを使わずに、ワイヤーを活用してアレンジをしてみます。

アレンジの下準備とワイヤリングのコツ

アレンジをする前に、まずは各材料の下準備をしていきます。

【熊手にフックを付ける】

壁に飾るために、熊手の裏側に地巻きワイヤーでフックを作ります。

お正月の熊手アレンジ

地巻きワイヤーを、まん中あたりで曲げてU字にします。

熊手の裏側にU字にした地巻きワイヤーを添えて、適度な大きさの輪を作ってねじります。ワイヤーの両端を熊手に回して、ねじって留めます。

お正月の熊手アレンジ

根元はペンチを使って、しっかりと固定します。

【各材料のワイヤリング】

今回、アレンジはすべて地巻きワイヤーを活用していきます。そのため、アレンジの前に各材料にワイヤーを掛けていきます。この作業をワイヤリングといいます。

まずは、金の松ぼっくりから。

松ぼっくりのワイヤリング

松ぼっくりの下のかさ部分にワイヤーを回し、1周したらワイヤー同士をねじります。2、3回ねじったらワイヤーは、写真のように広げておきます。

松ぼっくりのワイヤリング

キクは1本に3輪の花がついていました。それぞれの茎を、長さ6〜7cm残してニッパーでカット。

キクの造花のワイヤリング

キクは茎の中に針金が入っているので、手で曲げることができます。曲げると、アレンジしたときに花の顔が正面を向くので、フォーカルポイントになり、アレンジ全体にまとまりが出ます。

造花を使うときは、茎の中に針金が入っているかどうかを確認しましょう。入っているときは必要に応じて茎を曲げ、針金の特徴を利用してアレンジするのもポイントです。

こちらもキクの茎部分に、ワイヤーをつけていきます。

キクの造花のワイヤリング

ワイヤーを茎に1周させてねじります。ペンチを使い、しっかりとねじり、ワイヤーが動かないようにしておきます。

松は写真のようにカットして、分けておきました。

松

これでアレンジの準備が完了です。次は、熊手にアレンジをしていきます。

ワイヤーで、花などを固定するアレンジ法

熊手にアレンジをしていきます。

まずは金色にスプレーされた枝、ブランチを熊手に固定。

お正月の熊手アレンジ

ブランチは枝の中に針金が入っているので、手で少し幅を広げました。

お正月の熊手アレンジ

ブランチは枝の中に針金が入っているので、手で少し幅を広げました。

お正月の熊手アレンジ

ブランチは枝の中に針金が入っているので、手で少し幅を広げました。

次に松を加えます。

お正月の熊手アレンジ

ブランチと同様、枝部分と熊手をワイヤーでしっかり固定。

キク3輪は最初につけた地巻きワイヤーを活用します。

お正月の熊手アレンジ

アレンジする場所を確認したら、キクにつけた地巻きワイヤーを熊手の後ろのほうに回して、ペンチを使い熊手にしっかりと固定します。

お正月の熊手アレンジ

金の松ぼっくりも同じように、掛けたワイヤーを熊手の後ろに回して固定しました。

お正月の熊手アレンジ

かんざしや、キクの葉も加えていきます。

お正月の熊手アレンジ

江戸打紐で品よく仕上がる熊手アレンジ

江戸打紐を用意して、熊手アレンジを仕上げていきます。

お正月の熊手アレンジ

江戸打紐は、茎部分をカバーするのに使います。

ここで、アレンジしたブランチの枝をニッパーでカットし、松の枝と同じくらいの長さにします。

お正月の熊手アレンジ

そこに江戸打紐をぐるぐると隙間なく巻いていきます。

お正月の熊手アレンジ

最後は蝶結びをしました。この巻いた部分が、アレンジのアクセントになります。江戸打紐を使うことで、品よく仕上がりました。

ループエンドを用意して、江戸打ち紐の先端につければ完成です。

お正月の熊手アレンジ

残ったループエンドはブランチに通して、デコレーションに使いました。

お正月の熊手アレンジ

熊手アレンジの完成です。

お正月の熊手アレンジ

赤紫色で大人っぽいお正月のお飾り、合計1,050円でできました。長さのある熊手のおかげで、大きく存在感があります。

今回の材料のご紹介

  • 松…250円
  • 熊手…100円*セリア
  • フラワーアクセサリー(かんざし)…100円*セリア
  • 造花(キク)…100円*ダイソー
  • 松ぼっくり…100円*ダイソー
  • ブランチ(金の枝)…100円*ダイソー
  • 江戸打紐…100円*セリア
  • 地巻きワイヤー…100円*セリア
  • ループエンド…100円*セリア

合計1,050円(税抜)

ほかに、ニッパー、ハサミ、ペンチを用意。

プチプラが嬉しい、100均で手に入る和雑貨

100均では和小物を、いろいろと手に入れられます。水引は以前買ったもので、新たに今回、紙でできた梅の絵の箸置きとちりめんジャガードを買いました。

100均和雑貨

梅の絵の箸置きは中央を折ると立体になります。そのまま装飾として、グルーで熊手にアレンジしてもいいですね!

ちりめんジャガードも、熊手のアレンジに加えてもよさそうです。

お正月の熊手アレンジ

ちょっと寂しいと思ったら、気軽にあれこれ付け足せるのも100均のよさ。アレンジをいろいろと楽しみたいと思います。

Credit
写真&文 / 川守由利子 - 『ブーケ・ドゥ(Bouquet Doux)』主宰。 -

かわもり・ゆりこ/花店勤務を経て、2006年に独立。『花時間』第6回フラワーアーティストオーディションに優勝し、現在、東京・自由が丘にて花教室を主宰している。アトリエ名は、“甘くやさしい花束”という意味の仏語から。その名のとおり、心なごみ笑顔になる、柔らかな印象のアレンジを中心に、雑誌やwebでも活躍中。手作りが得意で、プチプラ雑貨と“花”を組み合わせて楽しむアイデアを連載中。

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