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【羽村市】玉川上水のはじまり羽村取水堰

  • 2024.12.26

リビング多摩web地域特派員のペンペンです。

玉川上水の流れをぼんやり眺めていた時のことです。ふと、玉川上水のはじまりってどこだろ?という疑問がわいてきました。 インターネットで検索すると羽村市にあると知り、JR青梅線の羽村駅へ向かいました。 今回は玉川上水のはじまり、羽村取水堰(はむらしゅすいぜき)を紹介させて下さい。

玉川上水の歴史

江戸時代、人口が増加し飲料水不足になった江戸に幕府は多摩川の水を引き入れる工事を計画しました。この壮大な工事の請負人を庄右衛門(しょうえもん)、清右衛門(せいえもん)兄弟に決定。後の玉川兄弟です。

羽村市の羽村取水口から新宿区の四谷大木戸まで約43kmの水路をわずか8ヵ月で完成させたそうです。重機はもちろん鉄製のシャベルもない時代に掘り進めたなんて尊敬してしまいます。

行き方

出典:リビング多摩Web

JR青梅線の羽村駅西口から徒歩約10分、奥多摩街道沿いにあります。目印はゆうちょ銀行ATM羽村南郵便局です。

羽村取水堰

出典:リビング多摩Web

こちらが玉川上水のはじまり、羽村取水堰です。東京都水道局が管理しています。 木々に囲まれた自然豊かな玉川上水とは少し印象が変わって、立派な施設に管理されているんだなと思いました。 多摩川の水が写真左側に流れてきているのですが、その水を羽村取水堰でせき止め水位を上げ、右側にある第一水門へ水を送り、水量を調整しながら玉川上水へ流しています。

第一水門

出典:リビング多摩Web

羽村取水堰から第一水門を通って取り込まれた多摩川の水です。石造りの表面(内部はコンクリートだそうです)に時代を感じます。

第二水門

出典:リビング多摩Web

第一水門から第二水門へ。ゴーと音をたてて流れていました。迫力ある音に道行く人も立ち止まって見ていました。

玉川上水へ

出典:リビング多摩Web

第二水門の横にある橋から撮影しています。この眺めが、玉川上水のはじまりという感じがして私は好きです。 羽村市、福生市、昭島市、立川市、小平市、小金井市、西東京市、武蔵野市、三鷹市、杉並区、世田谷区、渋谷区、新宿区の9市4区を流れていきます。

出典:リビング多摩Web

江戸時代の人達と同じ水の流れを見ているのかなと思うと感動します。

玉川兄弟

出典:リビング多摩Web

羽村取水堰を見守るように建っている玉川兄弟の像。右側で立っているのが兄、庄右衛門で片膝をついて座っているのが弟の清右衛門です。 生まれた時から兄弟が「玉川さん」だと思っていましたが、玉川上水完成後の功績を認められ「玉川」姓を賜ったと知りました。 像の近くにはベンチがあり、山や川の流れを見ながら休憩できます。川の流れる音を聴きながら夕日が落ちていく景色が素敵でした。

貴重な土木遺産

歴史的価値の高い貴重な土木遺産として、玉川上水は平成15年に国の史跡に指定され、羽村取水堰は平成26年に土木学会選奨土木遺産に認定されています。

はじまりの地を調べていくうちに、江戸時代にはすでに高度な土木技術があったことを知りました。学生時代は歴史が苦手でしたけれど大人になってから自分で調べるのは楽しかったです。 玉川上水散策コースが東京都水道局のホームページにありますので、ご覧になって歩いてみてください。

*玉川上水と羽村取水堰の歴史や情報は東京都水道局のホームページの内容を引用、参考にさせて頂きました。

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