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【笠原家伝統のお雑煮】に挑戦!鶏肉を甘辛く炊いてかつお風味のつゆにイン♪え、焼き海苔を添える!?

  • 2024.12.26

日本全国にさまざまなお雑煮がありますが、自宅と実家や親戚の家以外でお雑煮を味わう機会は少ないと思います。今回は、和食の人気料理人・笠原将弘さんがYouTube『【賛否両論】笠原将弘の料理のほそ道』で紹介していた、一子相伝の「笠原家のお雑煮」を作ってみます。関東風であっさりしているとのことですが、入れる具材への丁寧な仕事ぶりがうかがえましたよ。和食の料理人の家庭に伝わるお雑煮って、一体どんなお味なの?



鶏肉の甘辛煮がポイント!「笠原家のお雑煮」を作ってみた!

動画では4人分で紹介していましたが、今回は2人分で作ってみます。



【材料】(2人分)
(鶏肉の甘辛煮)
鶏もも肉…1/2枚 ※今回は100g使用
酒…大さじ2
しょうゆ…大さじ1
みりん…大さじ1/2
砂糖…大さじ1/2

(お雑煮)
切り餅…2個
長ねぎ…1/4本
かまぼこ(5mm幅の薄切り)…4~6枚
三つ葉…4~8本
焼きのり…適量 ※お椀に入るサイズに切る
ゆずの皮…適量 ※今回は7cm用意

(だし)
水…300ml
昆布…3g
かつお節…6g
塩…少々

【作り方】
1. 長ねぎは5cm長さの細切り、ゆずの皮は白い部分を少しそいで、松葉切りにします。かまぼこは、切り込みを入れて松葉飾りにしましょう。鶏肉は、小さめのひと口サイズに切っておきます。



ゆずは裏側の白い部分を少し削って、約5mm幅の長方形にカット。その下側に少し切り込みを入れて、松葉の形にします。かまぼこは縦3等分にした位置に下と上から切り込みを入れ、その切れ目を交差させると立体的な松葉飾りになりました♪

見た目の美しさにこだわるところが、和食の料理人ならではのお雑煮という感じがします。

ちなみに、ゆずの皮も松葉飾りのかまぼこも、2人分ならそれぞれ1個で足りますが、今回は画像で見てわかりやすいよう、多めに作ってみました。

2. 三つ葉をサッと茹でて、氷水で色止めします。水気を切ったら2本を1組にして、片結びにします。



三つ葉は結ぶので、やわらかくなる程度に20秒ほど茹で、氷水に浸けて色止めしました。



三つ葉を片結びにします。茎部分に小さな輪を作り、輪の下から茎を引き出したら、結び目を指で押さえて茎を引っ張り、硬く結びます。ただし、強く引っ張りすぎると切れることがあるので、やさしく結んでくださいね。



三つ葉は彩りの飾りなので、2人分なら片結びにした三つ葉は2本でよさそうですが、今回は4本結びました。

3. 鍋に鶏肉、酒、しょうゆ、みりん、砂糖を入れて、中火で火が通るまで炒りつけます。



一般的な関東風のお雑煮は、つゆに生の鶏肉を入れて煮込みますが、笠原家では鶏肉を甘辛く炊いてから、お雑煮に入れるそうです。今回は量が少ないので、3分ほどで鶏肉に火が通りました。

煮汁もだしに加えるので、少し残るくらいに煮詰めてくださいね。


4. 鍋に水、昆布、かつお節を入れて中火にかけ、沸騰したら弱火にして5分ほど煮ます。



昆布とかつお節を一緒に煮ることで、1番だしと2番だしの中間くらいの濃さの、1.5倍だしになるそうです。一般的なだしの取り方とは異なりますが、繊細な味わいにそこまでこだわらない家庭料理なら、この取り方で十分おいしい万能だしになるそうです。

中火に点火したら2分ほどで沸騰したので、弱火に落として、5分ほど加熱しました。

5. キッチンペーパーを敷いたザルでだしを濾し、上からお玉で絞ります。



本来のだしの取り方だと、自然に滴り落ちるのを待ちますが、家庭料理なら絞った方が無駄がなくていいそう。お玉でぎゅっと押して、かつおと昆布の旨味が詰まっただしを、抽出しました。

6. 鍋に5を注ぎ、塩、3の煮汁をお好みの量だけ加えたら、長ねぎをサッと煮ます。



だしに、鶏肉を炊いた煮汁を適量、加えます。今回は煮汁が少なかったので、小さじ2杯分を加えて混ぜ、中火で温めました。



長ねぎを加えて1分ほど煮たら、つゆは完成!お餅を焼いて器に入れ、1のかまぼことゆず、23を盛り付けてだしを注ぎ、焼きのりを添えます。

それでは、和食の料理人・笠原家に伝わるお雑煮をいただいてみましょう♪

鶏肉がほんのりと甘辛い♪かつお風味のつゆに長ねぎの甘味がしっかり



人気和食店「賛否両論」の店主・笠原将弘さんの家に代々伝わる、「笠原家のお雑煮」が完成しました。鶏肉、三つ葉、かまぼこ、ゆずが入った、すまし汁タイプのお雑煮は関東風な仕上がり。けれど、焼きのりを添えているところが珍しく感じます。



甘辛く炊いた鶏肉から食べてみると、ほんのりとしょうゆと砂糖の味が染みていて、生の鶏肉をつゆで炊いて作るお雑煮の鶏肉とは、味わいが異なります。鶏肉を小さめに切って少量を煮たので、短時間の火入れで済み、鶏肉がプリッとしているのもおいしいです。



焼きのりは、食べる時に入れるとのこと。なので、お餅に絡めて食べてみると、焼いたお餅の香ばしさとのりの風味が合わさって、香りのよさを楽しめます。

焼きのり入りのお雑煮を食べたことがなかったので、新鮮!焼きのりを添えるだけなので、このアレンジは取り入れやすい♪

1.5倍だしを使ったことで、かつおの風味が強めに出ていて、甘辛い鶏肉の煮汁を加えても負けない力強さを感じました。全体的には関東風のあっさりとした味わいですが、こだわりを感じるお雑煮でした。

さすが料理人の家に伝わるお雑煮!素材それぞれに丁寧な仕事が♪



YouTubeの料理チャンネル『【賛否両論】笠原将弘の料理のほそ道』で見つけた、「笠原家のお雑煮」。

それは、鶏肉の甘辛煮と焼きのりを加えた、関東風のお雑煮でした。

笠原さんは動画で「大みそかにおばあちゃんが鶏肉の甘辛煮を鍋いっぱいに作り、それをつまみ食いするのが恒例だった」と、子供時代の思い出を振り返っていました。お雑煮の裏に隠れた思い出も、お雑煮の味と共に引き継がれていくのだろうな、と感じました。

かまぼこ、三つ葉、ゆずも、ちょっとした飾りを施すことで、お正月らしい華やかさが演出出来ますよ。

1.5倍だしは2人分の分量だとギリギリの量だったので、お代わり分も考慮して、多めに作っておくのがよさそうでした。

ベースは関東風のあっさりとした味わいのお雑煮なので、作りやすいと思います。ちょっとした工夫がぎゅっと詰まった、「笠原家のお雑煮」。ぜひ味わってみてくださいね。

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