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『レ・ミゼラブル』公開から12年! 豪華すぎたキャストのビフォー&アフター

  • 2024.12.26
公開から12年! 映画『レ・ミゼラブル』(2012)豪華すぎたキャストの今 (C)AFLO width=
公開から12年! 映画『レ・ミゼラブル』(2012)豪華すぎたキャストの今 (C)AFLO

世界中で愛される名作ミュージカルを、トム・フーパー監督が超一流キャストを揃えて映画化した『レ・ミゼラブル』が、デジタルリマスター/リミックスとして映画館に帰って来る(12月27日公開)。パンを盗み19年も服役した過去を持つジャン・バルジャンを主人公に、激動の19世紀フランスに生きる人々を描いた本作は、ミュージカル映画の金字塔として今も人々に愛され続けている。熱烈な歓迎を受けた公開から12年、豪華すぎるキャストたちの現在をご紹介!

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★ヒュー・ジャックマン(ジャン・バルジャン役)/公開時44歳

バルジャンを演じるのは、歌って踊れるエンターテイナーとして知られ、映画だけでなく舞台でも活躍するトニー賞俳優のヒュー・ジャックマン。本作でアカデミー賞主演男優賞にノミネートされたヒューは、この後も「X-メン」シリーズや『PAN 〜ネバーランド、夢のはじまり〜』(2015)、『The Son/息子』(2023)など話題作に出演し、2017年公開の『グレイテスト・ショーマン』では再び見事な歌声を披露した。2020年には『バッド・エデュケーション』でエミー賞候補になるなど、テレビでも活躍。2022年にはブロードウェイ・ミュージカル『ザ・ミュージック・マン』で久しぶりにトニー賞候補に。今年は、『デッドプール&ウルヴァリン』でウルヴァリン役にカムバックを果たし、また前述の『ザ・ミュージック・マン』で共演したサットン・フォスターとのW不倫疑惑が浮上して注目を集めるなど、話題に事欠かない。

★アン・ハサウェイ(ファンテーヌ役)/公開時30歳

一人娘を育てるために売春婦に身をやつすファンテーヌを演じたのは、『プラダを着た悪魔』(2006)のアン・ハサウェイ。本作でミュージカル初挑戦にしてアカデミー賞助演女優賞を獲得した彼女は、クリストファー・ノーラン監督の『インターステラー』(2014)や『オーシャンズ8』(2018)など注目作品に続々出演。またプロデューサーとしても活躍し、今年は、ハリー・スタイルズのファンフィクションを映画化した『アイデア・オブ・ユー ~大人の愛が叶うまで~』でも注目を集めた。この後は、ノーラン監督の新作への出演が決まっているほか、映画デビュー作『プリティ・プリンセス』(2001)や出世作『プラダを着た悪魔』の続編が発表されており、アンの出演も期待される。

★ラッセル・クロウ(ジャベール役)/公開時48歳

ジャン・バルジャンを執拗に追い続ける宿敵ジャベールには、『グラディエーター』(2000)でアカデミー賞主演男優賞を手にしたラッセル・クロウ。アン同様ミュージカルはこれが初挑戦だったが、ロックバンド・30 Odd Foot Of Gruntsでボーカルを務める美声の持ち主。本作の後は、軽快なアクションスリラー『ナイスガイズ!』(2016)からDC映画『マン・オブ・スティール』(2013)、マーベル映画『ソー:ラブ&サンダー』(2022)までさらに幅広く活躍し、『ブロークンシティ』(2012)や『アオラレ』(2020)では悪役で凄みを見せ、昨年公開の『ヴァチカンのエクソシスト』ではホラー映画に初主演。今年だけでも『クレイヴン・ザ・ハンター』など、映画の公開数は4本を数える。

★アマンダ・サイフリッド(コゼット役)/公開時27歳

ファンテーヌの娘で、バルジャンに酷い里親の元から救い出され、大切に育てられるコゼットには、『マンマ・ミーア!』(2008)でABBAの名曲を歌い上げその名を広げたアマンダ・サイフリッド。本作の後も、『パパが遺した物語』(2015)でラッセルと、『PAN 〜ネバーランド、夢のはじまり〜』でヒューと再共演。2020年公開の『Mank/マンク』でアカデミー賞に初の候補入りを果たし、昨年はトム・ホランド主演のドラマ『クラウデッド・ルーム』で注目を集めた。また最近、ミュージカル『ウィキッド』の劇中歌「ポピュラー」を歌う過去の動画が浮上し、あまりの上手さに映画『ウィキッド ふたりの魔女』のオーディションを受けたのでは?と憶測を呼んだ。本当は広告の撮影中におふざけで歌ったものだったそうだが、ミュージカルナンバーを歌いこなす実力が改めて証明された形に。

★エディ・レッドメイン(マリウス・ポンメルシー役)/公開時30歳

コゼットと恋に落ちる革命戦士マリウスを演じたのは、イギリスが誇る若手実力派俳優のエディ・レッドメイン。2009年の舞台『Red』でローレンス・オリヴィエ賞助演男優賞とトニー賞をW受賞。本作で世界的に注目を集めた後は、『博士と彼女のセオリー』(2014)でアカデミー賞主演男優賞を獲得。その他『リリーのすべて』(2015)や「ファンタスティック・ビースト」シリーズ(2016~)など話題作に出演し、2022年には主演ミュージカル『キャバレー』でローレンス・オリヴィエ賞を再び受賞した。また今年は、ドラマ『ジャッカルの日』が評価され、ゴールデン・グローブ賞にノミネートされるなど、テレビの分野にも活躍の場を広げている。

★サマンサ・バークス(エポニーヌ役)/公開時22歳

マリウスに想いを寄せるエポニーヌには、2010年から2011年にかけて上演されたロンドン・ウエストエンドの舞台でもエポニーヌを演じたサマンサ・バークス。本作が映画デビューだった彼女は、この後も主に舞台で活躍し、『シカゴ』や『シティ・オブ・エンジェルズ』といった名作から、ミュージカル版『プリティ・ウーマン』まで様々な舞台に出演。2022年には主演ミュージカル『トゥモロー・モーニング』が映画化され、スクリーンで再び歌声を披露した。また2021年にウエストエンドで開幕したミュージカル版『アナと雪の女王』でエルサを演じ、翌年ローレンス・オリヴィエ賞にノミネート。授賞式でエディと約10年ぶりの再会を果たしている。この舞台は今年9月まで、3年に渡ってロングラン上演された。

★サシャ・バロン・コーエン(テナルディエ役)/公開時41歳

コゼットを預かり、貧しいファンテーヌから金を巻き上げながら、奴隷のようにこき使ったテナルディエ夫妻。夫を演じたのは、風刺の効いた過激なジョークで知られる英出身のコメディアン、サシャ・バロン・コーエン。ケンブリッジ大学在学中からアマチュア劇団で活躍した彼は、「ブラック・カルチャーにかぶれた白人ラッパー」という設定のアリ・Gや、「オーストリア出身のゲイのファッション評論家」ブルーノ、「カザフスタン人ジャーナリスト」のボラットといったオリジナルキャラを生み出し、「ボラット」シリーズ2作品でそれぞれアカデミー賞脚色賞候補となり、またエディ・レッドメインと共演した『シカゴ7裁判』ではシリアスな演技で同助演男優賞にノミネートされた。今年は話題のドラマ『ディスクレーマー 夏の沈黙』に出演。この後もロザムンド・パイクと共演の映画『Ladies First(原題)』など、新作3本が控える。

★ヘレナ・ボナム=カーター(マダム・テナルディエ役)/公開時46歳

マダム・テナルディエを演じたのは、2度のオスカーノミネートを誇り、「ハリー・ポッター」シリーズでも知られるヘレナ・ボナム=カーター。本作の後、『シンデレラ』(2015)や『アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅』(2016)などに出演し、『オーシャンズ8』(2018)ではアン・ハサウェイと再び共演した。また2013年にはテレビ映画『Burton and Taylor(原題)』でエリザベス・テイラーを演じてエミー賞にノミネート。Netflixドラマ『ザ・クラウン』ではマーガレット王女を演じ、2年連続で同賞候補となった。直近では名優アンソニー・ホプキンスと共演した『ONE LIFE 奇跡が繋いだ6000の命』(2023)が公開。この後もNetflixの人気映画『エノーラ・ホームズの事件簿』の新作や、アガサ・クリスティの小説をドラマ化する『The Seven Dials Mystery(原題)』など、5つのプロジェクトが控えている。

本作には一流キャストが揃っただけあって、それぞれその後の活躍も非常に華やか。年末年始のお休みには、『レ・ミゼラブル』とともに彼らの最新作を追ってみるのも良いかもしれない。(文:寺井多恵)

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