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日本人の元逸材を帰化させたシンガポール。日本人と韓国人の帰化選手2人しかいないワケ「痛い目に遭った」

  • 2024.12.25
日本人の元逸材を帰化させたシンガポール。日本人と韓国人の帰化選手2人しかいないワケ「痛い目に遭った」
日本人の元逸材を帰化させたシンガポール。日本人と韓国人の帰化選手2人しかいないワケ「痛い目に遭った」

Text by 井上大輔(編集部)

東南アジア最強を決める代表トーナメントのASEAN三菱電機カップ。

小倉勉監督が率いるシンガポール代表は準決勝でベトナムと対戦するが、両チームには帰化選手がいる。

シンガポール代表の仲村京雅は日本からの帰化選手。

彼は2019年にシンガポールへ渡ると2024年3月に家族でシンガポールの永住権を取得した。10月に国籍を取得すると、11月にシンガポール代表にデビュー、今大会で初ゴールを決めた。日本は二重国籍を採用していないため、日本国籍を破棄してシンガポール国籍を取得したものと思われる。

一方、ベトナムにはブラジルから帰化したグエン・スアン・ソンことラファエルソンがいる。27歳の彼は2018~2019年にはべガルダ仙台に在籍した元Jリーガーだ。

『Znews』によれば、元シンガポール代表DFラム・サシクマールは、この対戦を前にこんな話をしていたそう。

「(最近のシンガポール代表が帰化選手をあまり起用していないのはなぜか)

現在、帰化選手はソン・ウィヨン(韓国からの帰化選手、今大会は招集外)と仲村京雅の2人だけだ。

以前は多くの帰化選手を起用していたが、痛い目に遭った。帰化選手の90%はシンガポール代表でうまくプレーできなかった。

多くのチームは、これ(帰化選手による強化)が好成績への近道だと考えている。しかし、シンガポールは、自国選手と数人の帰化選手で長期的なプランを構築したいと考えている。長い目で見れば、これは正しい判断だ。

(ベトナム代表には帰化選手のグエン・スアン・ソンがいるが、どう評価している)

スアン・ソンの試合はあまり見る機会がなかったが、ミャンマー戦の映像を通して、この帰化選手がもたらす才能と危険性に本当に感心させられた。繊細なボールさばきとトリッキーなシュートは、スアン・ソンがベトナムチームにとっておそるべきアタッカーであることを証明している」

スアン・ソンことラファエルソンは、今大会で1試合にしか起用されていないが、そのミャンマー戦では2ゴール2アシストの大暴れで5-0の勝利に貢献している。

なお、サシクマールは、シンガポール代表として72試合に出場。1998年にはAFFチャンピオンシップ(ASEAN三菱電機カップの前身)で優勝した経験がある。

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