ケイン・コスギさん（50歳）「結婚10年後に授かった子供は夫婦にベストなタイミング」と語る理由

今年で50歳を迎えた俳優・タレントのケイン・コスギさん。私生活では15年前に結婚し、5年前には待望の第一子となる女の子が誕生。「体育がそんなに得意じゃないみたいで、週末は一緒にトレーニングしています」と子煩悩振りを発揮するケインさんの子育てや、仕事とトレーニング以外は常に一緒だというパートナーへの思い、さらにはハリウッド進出も経ての自身の今後の展望についてなど、美ST ONLINEだけにたっぷりと語っていただきました。

《Profile》

1974年10月11日生まれ。アメリカ・ロサンゼルス出身。1歳から空手、柔道、剣道、テコンドー、古武道などあらゆる武道を習得し、さらに器械体操、アメリカン・フットボール、バスケットボールなど数多くのスポーツをこなす。1980年に6歳でハリウッド映画デビューし、ロサンゼルスの高校を卒業後、1993年に来日。「筋肉番付」、「SASUKE」（ともにTBS）で一気に人気に火が点く。2005年より本格的にハリウッドに進出し、2007年に映画『DOA/デッド・オア・アライブ』で出演を勝ち取る。2014年にはハリウッド映画『TEKKEN 2：KAZUYA’S REVENGE』で主演に。2024年の締め括りとして2年振りに「SASUKE」(12/25放送)に挑戦。

週末は娘と一緒に公園でトレーニング。負けず嫌いは僕に似たのかな

一人娘が今年5歳になります。もちろん可愛いですよ！僕に似て、すごく負けず嫌いなんです。あまり体育が得意ではないみたいですが、できないのが我慢できないみたいで。幼稚園から戻ってきてもモヤモヤしている感じだったから、「何ができないのか、どういうところが気になるのか」をヒアリングし、週末公園で一緒にトレーニングをするんです。縄跳びや懸垂とか。最近は側転ができないというので、もっぱら側転の練習を一緒にしています。うまくできないと自分に怒ったりして、子供ながらに、ちゃんと自分に厳しく向上しようとしているんだな、と。娘がちょっとよろめいたりするとすぐにサポートしようとしてしまうんですが、「パパ、いいから」って言われたりして。ちょっと寂しいですね（笑）。娘には何かを強制するつもりは全くなくて、健康でハッピーに、興味があることや好きなことをしてほしいと思います。

というのも、僕自身が1歳から厳しい稽古を父から受けていました。武道をはじめとしたあらゆる稽古でしたが、本当に嫌で仕方なくて。もちろんあの時の稽古があってこその今の僕なので、感謝してもしきれません。ですが当時は、放課後を楽しむ同級生が羨ましくて。なんで自分だけ？とは思っていました。道場や練習場に行ってしまえば腹を括って頑張るのですが、そこに行き着くまでにしょっちゅう「風邪気味だ」とか「お腹痛い」とか仮病を訴えたものです。反抗期？いや、記憶にないですね。父も厳しかったですが、母はもっと怖くて！反抗する余裕すらなかったですね。

結婚10周年で授かった娘のために、いつまでもかっこいいパパでありたい

結婚をして15年になりますが、10年間子供を授かりませんでした。あらゆることを試しましたが授からず、「たとえ授からなくても、二人で楽しく生きていこう」と妻と話していたタイミングだったので、驚きと喜びでいっぱいでした。ですが改めて、娘が生まれてきてくれたタイミングは僕達夫婦にとってベストだったと思います。10年間の2人の時間があったからこそ、お互いのことをしっかりわかり合うことができたんです。妻とは今でもデートをするんですよ。娘が幼稚園に行っている間に、僕が休みなら映画に行ったりごはんを食べに行ったり。仕事とトレーニング以外は、常に妻と一緒ですね。

娘が生まれてからの5年間、本当にあっと言う間でした。このまますぐに高校生とかになっちゃって、僕の知らないところで友達と遊びに行っちゃうんだろうなぁ、と思うと今から寂しいです（笑）。だからこそ、限られたこの時間はできるだけ一緒にいたいと思います。「SASUKE」への挑戦は、娘に頑張っている姿を見せたいという気持ちもあるんです。そこから娘にも何か「好きなことを一生懸命にやる」という姿勢を伝えられたら、と思っています。

年齢を重ねても、20代、30代の頃のような体をキープしていきたい

30代でハリウッドへ行きました。アクション俳優として挑戦するためです。何度も何度もオーディションを受け、最初は小さな役ばかりでしたが、『TEKKEN 2：KAZUYA’S REVENGE』で初主演をさせていただくこともできました。ハリウッドで挑戦を始めて、10年ほどの頃です。トレーニングやダイエット、何でもそうだと思いますが、続けることが何よりも大切なことだと思っています。何かがうまくいかなくて落ち込むこともありますが、落ち込んだところで何も好転しません。次に何をやるべきか考え、実行あるのみ。僕自身これから60代、70代と年齢を重ねていきますが、常に新たなことに挑戦し、可能な限り20代や30代の頃の体の状態をキープしつつ、自分をアップデートしていきたいと思っています。

《衣装クレジット》

デニムジャケット￥37,400タンクトップ[3枚パック]￥9,350デニムパンツ￥33,000〈すべてカルバン・クライン〉ボクサーパンツ￥8,800〈カルバン・クライン アンダーウェア〉（すべてカルバン・クライン カスタマーサービス） その他すべてスタイリスト私物

【ショップリスト】
カルバン・クラインカスタマーサービス 0120-657-889

撮影／田中駿伍（MAETTICO） ヘア・メイク／川村友子 スタイリスト／庄将司 取材／キッカワ皆樹 編集／浜野彩希