大人になってから、何かを計算する必要がある際には計算機を使うことが多いかもしれません。しかし、計算機では負の数の計算を入力するのが難しく、うまく計算できないものがあります。そのような場合は、自分の頭で計算しなければいけなくなりますよね。
久しぶりに計算してみると、計算方法を忘れてしまっているかもしれませんので、正しく計算できるように復習しておきましょう。
問題
次の計算をしなさい。
−4+(−2)+(−6)
符号とカッコがたくさんあるので、複雑な計算にも見えますね。
解説
この問題の答えは「−12」です。では早速、解き方を確認しましょう。
カッコの外し方が重要なポイントです。次のすべてのパターンを復習しましょう。
<カッコの外し方>
・◯+(+△)=◯+△
・◯+(−△)=◯−△
・◯−(+△)=◯−△
・◯−(−△)=◯+△
今回の問題では、カッコの前がプラスで、カッコの中がマイナスのものしかありません。ポイントの二つ目にある外し方を利用して、式を整理しましょう。
−4+(−2)+(−6)
=−4−2−6
ここからは負の数どうしの計算になります。
考えにくい足し算や引き算を計算する際に有効なのは、数直線を利用する方法です。ここからは数直線を思い浮かべながら計算してみてください。
まずは「−4−2」ですが、これは−4という基準から、さらに負の方向(左)に2進んだ点である−6を表しています。
引き算では、数直線を負の方向(左)に進んでいくイメージで、答えになる点を探していきましょう。
−4+(−2)+(−6)
=−4−2−6
=−6−6
=−12
−6からさらに負の方向(左)に6進んだ点は−12ですね。
まとめ
カッコの外し方のうち、間違えやすいのは次の二つです。
・◯−(+△)=◯−△
・◯−(−△)=◯+△
カッコの前にマイナスがある場合は、特に気をつけて式を整理しましょう。
数直線をイメージして計算すると、とてもわかりやすくなります。小数や分数などにも応用が効くので、ぜひ覚えておきましょう。
※当メディアでご紹介する数学関連記事において、複数の解法を持つものもございます。 あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。
文(編集):うおうお
数学の教員免許を所持。個別指導・集団指導の学習塾で数学の講師として小学生から高校生までの指導や、小学生の宿題指導を通して算数の魅力を深堀して楽しく伝えている。現在は民間学童保育所で放課後児童支援員として勤務しながらフリーランスで受験指導もしている。
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