四捨五入は日常生活でもよく使うので、理解している人は多いかもしれません。しかし、小数を含んだ数を四捨五入するときは、どこで四捨五入するのかを気をつけなければいけません。
今回は、四捨五入に関する問題に挑戦してみましょう。
問題
次の計算をしなさい。
※答えは四捨五入をして、上から2桁の概数で表すこと。
5÷7
「上から2桁の概数」と指定されたときは、どこを四捨五入すれば良いのでしょうか。
解説
今回の問題の答えは「0.71」です。
どのように考えるのか、順に解説をしていきます。
まずは、通常の割り算を行いましょう。
5÷7= 0.714285・・・
今回の割り算は割り切れないので、どこまでも数が続きます。問題の指示の通り、四捨五入しましょう。
ここで注意が必要なのが、「どの位を四捨五入するのか」という点です。「上から2桁の概数」ということなので、四捨五入するのは「上から3桁目」です。「0.714285」の上から3桁目というのは「4」になります(1ではありません)。
はじめの「0.」の部分は位取りを表しているだけなので、1桁目と数えてはいけません。
1桁目→ 7
2桁目→ 1
3桁目→ 4
「0.714285」の4を四捨五入(4以下なので切り捨て)して、答えは「0.71」となります。
よくある間違い
よくある間違いは、「上から2桁の概数(3桁目を四捨五入)」において、はじめの0を1桁目と数えてしまうことです。はじめの0を1桁目と数えないように注意しましょう。
「0.007142」となった小数の場合でも、1桁目は7、2桁目は1・・・と数えます。
(例)
「0.007142」を上から2桁の概数で表す(3桁目を四捨五入)
→0.0071 (3桁目の4を四捨五入)
まとめ
「どこの位で四捨五入するか」は概数を考える上でとても重要です。特に、小数のときは「何桁目」の数え方に注意しましょう。
忘れていた方は、ぜひ他の問題にも挑戦して、復習しましょう。
※当メディアでご紹介する数学関連記事においては、複数の解法をもつものもございます。
あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。
文(編集):SAJIMA
日本国内外の学校、学習塾で数学・理科の講師として幼児から高校生までを指導。現在はフリーランスとして独立し、オンラインを中心に授業を展開している。子供への学習指導だけでなく、大人向けの数学講座も開講し、算数・数学の楽しさを広く伝える活動を行っている。日本数学検定協会認定「数学インストラクター」
もう一問挑戦!