計算のルールにはさまざまなものがありますが、電卓や表計算ソフトに頼ることが多い生活では、基本的なルールも忘れてしまいがちかもしれません。
さて、今回の問題は計算する順番がカギになります。計算順序のルールは覚えているでしょうか? 確かめてみましょう。
問題
次の計算をしなさい。
20−20÷4+4
※制限時間は10秒です。
解答
正解は、「19」です。
あなたが出した答えと一致したでしょうか? もし答えが違っていたとしたら、どこかで計算する順番を間違えたのかもしれません。
次の「ポイント」で正しい計算順序を確認してみましょう。
ポイント
今回の問題のポイントは、「割り算→引き算→足し算の順に計算すること」です。
まずは、計算順序の基本ルールを確認してみましょう。
<計算順序のルール>
次の順番で計算します。
1.カッコの中
2.掛け算・割り算
3.足し算・引き算
※同じ計算順序の計算がある場合は、左から計算します。
ここで、今回の問題を確認します。
20−20÷4+4
カッコは登場しないので、最も優先して計算すべきところは「割り算」だと分かりますね。冒頭の「20−20」はとても計算しやすそうですが、引き算の優先順序は割り算よりも低いので、惑わされないようにしましょう。
実際に計算すると、次のようになります。
20−20÷4+4
=20−5+4
残りは引き算と足し算です。割り算をした勢いで、後半の足し算に進んでしまわないよう注意してください。
<誤った計算の例>
20−5+4 ←足し算を先にしてしまうと…
=20−9
=11 ←正解の19にならない
確かに引き算と足し算の計算順序は同じですが、「同じ順番の計算がある場合は、左にあるものを優先して計算する」というルールも見逃してはいけません。
今回は。一番左の引き算を先に計算するのが正しい手順です。
20−5+4←引き算から先にする
=15+4
=19
これで正解にたどり着けましたね。
まとめ
今回の問題は、正しい順番で計算できたでしょうか。
掛け算・割り算は足し算・引き算よりも先に計算すること、優先順序が同じ演算は左から順に計算すること。この二つのルールを忘れないようにすれば、類似問題も正解できるはずです。
ぜひ、他の計算問題にも挑戦してみてくださいね。
※当メディアでご紹介する数学関連記事においては、複数の解法をもつものもございます。 あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。
文(編集):VY
数学とIT技術学習が趣味のWebライター。実用数学技能検定2級と数学教員免許を取得後、家庭教師や学習支援スタッフとして数学指導を行ってきた。文系と理系の別、年齢にとらわれない、誰でも楽しめる数学解説作成を目指している。
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