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7年間日本に住んだアメリカ人「もう疲れたわ…」 理由に賛否あつまる「激しく同意」「マジで疲れる」

  • 2025.1.29
出典:photoAC(画像はイメージです)

「日本人は勤勉である」これは過去も現在も言われていることです。

同時に、労働時間が長いことについても指摘されることがあります。

今回は、日本で働いている外国人が感じる「日本文化で疲れを感じる時」を紹介します。日本の文化に慣れないから疲れているのか、それとも疲れの原因はほかにあるのでしょうか。

集まったコメントからは、外国人独自の視点からの発見がありました。

日本で暮らす僕の一日

日本の文化ってときどき疲れない?

日本の朝が来る。起きてテレビをつけ、硬い表情でニュースを伝えるアナウンサーの声を聞く。家を出たら電車で出勤するのだが、イヤフォンを忘れたのでここでもずっと日本語のアナウンスが耳に入ってくる。

仕事場に着いたら、座る前にやることがあるんだ。それは上司や同僚への丁寧な挨拶だ。
電話のベルが聞こえたら、急遽「超丁寧モード」に切り替えなければいけない。電話の相手に見えることがないおじぎを繰り返し、プロジェクトが遅れていることを詫びる。
日中のほとんどは「仕事モード」「超丁寧モード」で過ごすことになる。
「申し訳ございません」の言葉はまるでレーザー光線のごとく口から発せられる。こうなるのも過労と疲労のせいでミスが炸裂するからだ。
夜7時からの会議のために「失礼します」と挨拶し会議室へ向かう。オフィスを出る前には「お先に失礼します」の言葉も必須だ。会社の建物を出る前に会った人には「お疲れ様」と声をかける。

家へと向かう電車に乗った時に、鞄の底にイヤフォンを発見。これがあれば帰宅時は電車のアナウンスをブロックできるのだ。

自炊なんて疲れてできやしないので、コンビニへと吸い込まれるように向かう。

レジに立つのは尊敬語を使いこなす年老いた女性だ。僕は客として、失礼のないようにお行儀よく振る舞えていると思うのだけど、どうだろう。

家についたら電子レンジに夕飯を突っ込み、部屋着に着替えてテレビをつけ、座ってから変哲のないおでんを貪る。
興味をそそられない内容が日本語の敬語で語られるのが耳に入る。一日中ちゃんとした日本語を聞いたりしゃべったりしていたのに、なぜ帰宅してからもこんなのを聞いてしまうのだろう。

やっと眠りにつけば顧客に充分に謝罪しなかったことに対して上司に謝り倒すという悪夢を見るのだ。

追記:コメントありがとう!自分の日常を書いたらこんなにコメントをもらうなんてびっくりだよ!ちょっと強調しているところもあるけど、7年間日本に住んだ実体験に基づいて書いてみたんだ。
友達や家族が話すような体験って自分にとっては質問責めしたくなってしまうんだよね、普通の人の生活ってとても興味深いから。仕事で大変な思いをしている人にはリスペクトを感じるよ、日本でも仕事をするのはとても疲れることだから。
自分の投稿は風刺的で面白くするために強調したものだ。文章を書くのは得意じゃないけれど、これを読んで楽しんでくれたなら良かった!
僕は東北で働いているALTで、妻がいるよ。ここでの暮らしは好きだ。ほぼ毎日のように疲れていること以外は。(疲労に関しては強調しているわけではない)
日本文化としての礼儀を重んじることが嫌なわけじゃないし、これを文化として受け入れて徐々に慣れてきているとは思う。日本は素敵な国だし、自分の人生が嫌なわけじゃないんだ。

アメリカ合衆国の掲示板型ソーシャルニュースサイト「Reddit」に日本で働くイギリス人男性が、自分がいかに日常生活で疲労困憊しているかを投稿しました。

彼いわく多少大げさにしている部分もあったようですが、投稿を見た外国人からは1,500件のいいねと289件のコメントがつき、多くの反応がありました。

実際に寄せられた一部のコメントを紹介します。

日本にいれば1日に6回も天気の話をしなくて済む

同じくイギリス人だけど、日本で働くほうがいいかな。イギリスの会社で仕事をするほうが疲れるよ。
聞きたくもない孫の幼稚園の卒園式の話を聞いたり、見たくもない休みの日の写真を見たり、1日に6回も天気の話なんてしたくない。無意味なおしゃべりが1日中続くし、他人としゃべらないと駄目な感じが本当にうざかった。
今働いている学校では職場に着いたら他の先生たちに挨拶をして、自分が仕事をしている様子だったら重要なこと以外で話しかけられることはない。もしちょっとしゃべりたくなったら、同僚のなかでも話好きな人とそうじゃない人が分かるから、話好きな人とお話する。
正直言って最高だよ。日本語が完璧じゃなかったり、ビジネスにおける日本語が分からないと敬語の使い方とかは難しいよね。でも自分には日本のほうがあってるんだ、少数派かな。

「みんな仲間☆」みたいなノリよりずっとやりやすい

アメリカの「うちらみんな友達!!」みたいな職場のノリよりも日本のよそよそしくてかしこまっている職場のほうがずっと好きだよ。アメリカのノリにはついていけない、マジで疲れる。
「お世話になっております」って言ってればいいのだから、「頑張って仕事してめっちゃ遊びたいよね!!ははは!」みたいなを聞くよりずっといい。

視点を変えれば、日本でのこういう生活が夢だって人もいる。

日本の美徳でもあるけれど、難しい部分

「空気を読む」ことと察することを常に求められるのは疲れるよね。

ヘッドフォンは忘れるな、無理はするな

日本人のサラリーマンとまったく同じ生活をしなくても、日本で生活することはできるって肝に銘じておくのが大事かと思われる。
日本のテレビを見れば日本語が上手になるかもしれないけど、これは最優先ではない。疲れるなら辞めたほうがいいよ。朝はYoutubeを見るんだ。そしてヘッドフォンを忘れるのは致命的ミスだ。
仕事に関しては会社とか同僚との仲の良さ(あとある程度はあなたが人として魅力的なのか)によって変わってくるから難しいけど、小さなことでも楽しくすることはできるよ。上司や顧客には期待できないけど、同僚とならありきたりな会話以上のものができそうだ。
コンビニの店員さんとの会話だって、ちょっと難易度が高いものにしてみれば、ありきたりな会話以外が成り立つことが多いよ。
夜に見るテレビについても、日本語の勉強を休んでたまには日本以外の番組を見るのがいいんじゃない?
ネットフリックス、アップルTVとかがあるよね。
私が日本に来たばかりのときは、あなたと同じことをしてとても疲れてしまったんだ。
でも日本人と同じような生き方をすることは絶対ではないし、自分の生活は自分で決めることができる。とてつもない疲労を感じてるなら、新しい生活スタイルを考えたほうがいいんじゃないかな。

完璧じゃなくていい

激しく同意するよ。日本に来てから数年間はあなたと同じような生活をしていたんだ。特に日本人の同僚に対してはよく分からなかったから敬語で話すことや丁寧に接することを心がけていた。
でもフリーランスの仕事になってからはルールについてはもっと柔軟でいいし、全員がそこまで厳しいわけではないし、まず自分のような外国人に対して誰も期待していないことが分かったから、無理にでも「完璧であろうとする」ことをやめたんだ。
聞こえてくる日本語の90%(公共の放送や仕事場でのやりとり)は敬語になるから、これが日常的なのは疲れるよね。
スーツを着ている人を見るだけで、ストレスを感じることもあるよ。
日本に住む前に、日本語を勉強していたときはたくさん日本のテレビ番組を見ていたんだけど、実際に住んでから日本のテレビを見ると仕事の上下関係における言葉遣いばかり気になるようになってしまった。仕事場では会社に入るのが1年遅ければ相手を敬わなければいけないし、ある程度のポジションにいる人はもっと発言力があるよね。テレビ番組を見ているというより社会の構図を見ているような気持ちにさせられるんだ。もちろん本当に息抜きになるようなテレビ番組もあるのだけど、自分はそれに気付いてないのだろう。
解決策は分からないけれど…できるだけ日常において気を遣う場面を少なくするために、仲のいい友達との時間を大事にしているよ。
あと、知り合った人とはなるべく早めにカジュアルな話し方(敬語ではない話し方)をするように心がけている。

推しの存在は日本社会の救世主?

だから日本は趣味や推し活にハマる人が多いんだよね。
刺激や楽しさを感じたり、仲間とつながれるような場所を持つことで、ビジネスの堅苦しい世界から自分を引き離すことができる。何か楽しみなことがあると、疲れ果てることが少なくなるよ。

だから日本に大人のディズニーファンが多いのだろうか。

ここがつらいよ外国人!でも視点を変えれば楽しくもなる

日本の方が働きやすいという声から、投稿者に同意する声まで、さまざまな意見がありました。

中には「会社でひとりごとを言ってる人が多くて疲れる」というコメントに対して「あれってアニメの演出じゃなくて現実なの!?現実でも声に出してひとりごとを言うの!?」というリアクションもありました。

コメントにもあるように、国に関わらず生きることは疲労を伴うからこそ、自分で生活の楽しみを見つけることが大切ですね。



出典:Reddit(Does the culture of Japan sometimes make you tired?