公園の看板に「方言だったんか」　書かれた字に「これマジですか」「最近まで知らなかった」

日本には大きく分けると16種類の方言があるそうです。それぞれの方言には独特のイントネーションや言葉があり、同じ日本人同士でも「それってどういう意味？」と不思議に思うこともあるでしょう。

今回は、たかまる（@takamaruko）さんが、2022年6月にX（旧Twitter）へ投稿して話題になった「広島の方言が書かれた看板」について紹介します。

いったいどんな方言が書かれているのでしょうか？

その投稿が、こちら！

すいばりが方言ということに気づく看板 pic.twitter.com/sjYpkA4L48
— たかまる🎨@コミケお疲れ様でした (@takamaruko) June 26, 2022

投稿者さんは、広島県呉市の海辺にあったある看板に目を留めました。その看板に書いてあったのは、「すいばり（とげ）に注意！」。

多くの方は、「『すいばり』とは？」と不思議に思うかもしれません。

「すいばり」とは小さなとげを指す方言で、山口や島根、広島、福岡県などで使われることがあるそうです。

投稿者さんはこれまで、「すいばり」を全国共通の言葉だと思っていたそう。しかし、この看板に「とげ」と標準語で注釈が入っていたことから、「すいばり」が方言だということに気付きました。きっと意外な発見だったのでしょう！

確かに改めて指摘されないと、周囲の人も自分も当たり前に使っている方言を標準語だと思ってしまいますよね。投稿者さんに詳しいお話を伺いました。

方言の言葉を使い、かっこで共通語で意味を書いてるのが珍しい

---驚きでしたね。この看板はどういったところに貼られていたのでしょうか？

「当時、3歳の息子と一緒に広島県呉市にある大和ミュージアムに遊びに行ってました。大和ミュージアムのそばにある芝生公園で遊んでいるとき看板を発見しました」

---どうしてこの写真を撮影したのでしょうか？

「方言の言葉を使い、かっこで共通語で丁寧に意味を書いてるのを見て珍しいと感じ、写真におさめてポストしたというのが経緯です」

---確かに方言と標準語の両方を書いてある看板はあまりないかもしれませんね。

こちらの投稿には、さまざまなコメントが寄せられていました。

結構最近まで知らなかった……

これマジですか

福山市では、そびら・そべら なんて言うのを聞いたことがありますよ。

方言で「とげ」を意味する言葉としては、ほかにも「そげ」「ぐい」などがあるようです。同じ日本でもこんなに多様な言葉があるのは、とても面白いこと。それぞれの方言を大切にしたいですね。

取材協力：たかまる（@takamaruko）さん