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「猿も木から落ちる」とはどんな意味?その用い方や類義語を解説

  • 2024.12.25

その道のプロであっても失敗することがあるということを表現したことわざ、それが「猿も木から落ちる」です。

しかし、そもそもこの言葉は何を意味するのでしょうか。 今回は「猿も木から落ちる」がどのような言葉なのか解説します。

「猿も木から落ちる」とは

ここでは「猿も木から落ちる」の意味を解説します。

「猿も木から落ちる」の意味

「猿も木から落ちる」は、その道に優れた者でも時には失敗することがあるということを例えたことわざです。

言葉自体は木登りに長けた猿でも時には誤って落ちることを意味します。

転じて、達人や名人でも失敗することがあることを指すようになりました。

ただし、得意を鼻にかけ油断していると失敗してしまうものだという戒めでも使用されるので注意しておきましょう。

「猿も木から落ちる」の用い方・例文

「猿も木から落ちる」は、優れた人が失敗した時に使用する言葉です。

・例文1:彼ほどの職人が作品の仕上げで失敗してしまうなんて……猿も木から落ちるとはまさにこのことだ。

・例文2:彼女は優れたアスリートだが、時には失敗もする。猿も木から落ちるというように完璧な人間などいないのだ。

このように「猿も木から落ちる」はどれほど優秀な人であっても、時には失敗することがあるという場面で使用されます。

しかし、油断して失敗することの戒めとしても使用されるので注意しましょう。

・例文3:あの役員は自らの失言によって失脚してしまった。猿も木から落ちるという言葉があるのだから、発言には十分に気を付けておくべきだったのに。

このように気を抜いて過ちを犯してしまうことに対して使用される場合もあります。

「猿も木から落ちる」の類義語

ここからは「猿も木から落ちる」の類義語を紹介します。

河童の川流れ

「河童の川流れ」は、その道に長けた者でも時として失敗することがあるということを例えたことわざです。

言葉自体は泳ぎに優れた河童でも時には川に押し流されてしまうことを意味します。

転じて、達人や名人でも失敗することがあることを指すようになりました。

その点が「猿も木から落ちる」とほぼ同じだと言えるでしょう。 単語も「猿=河童」「川流れ=木から落ちる」と共通点が見られます。

どちらも優秀な人が失敗することを生き物に例えたことわざです。

弘法にも筆の誤り

「弘法も筆の誤り」は、その道の名人や達人と呼ばれるような人間でも時には失敗することがあるということを例えたことわざです。

「弘法」は弘法大師空海を意味しており、書道に長けた弘法大師であっても書き損じをすることがあることを意味します。

転じて、優秀な人でも失敗することがあることを指すようになりました。

その点が「猿も木から落ちる」と似ているのではないでしょうか。

千慮の一失

「千慮の一失」は、いかに賢者と呼ばれるような人間でも時には間違いを犯すものだということを例えたことわざです。

「千慮」は無数の場面への配慮、「一失」は一度の失敗を意味します。

転じて、十分に考えて準備していても思わぬ手抜かりがあることを指すようになりました。

その点が「猿も木から落ちる」に通ずるのではないでしょうか。

「猿」を含むことわざ

ここからは「猿も木から落ちる」と同じように「猿」を含むことわざを紹介します。

猿に絵馬

「猿に絵馬」は、取り合わせの良いこと・ものを意味する慣用句です。

昔から猿が馬の守護神とされていることに由来する慣用句となります。

かつては猿を馬小屋の守護とする信仰があり、特に農家などでは「申」と書かれた紙を馬小屋に貼る風習があったとされています。

古くから正月や祭事などでも猿が馬を引く様子を描いた絵馬が使用されるなど、猿と馬は取り合わせが良いとされてきたのだとか。

転じて、取り合わせが良いこと・ものを「猿に絵馬」と表現するようになったそうです。

猿の尻笑い

「猿の尻笑い」は、自分の欠点や短所に気づかずに他人を嘲笑うことを意味する慣用句です。

昔から猿は自らのお尻が赤いことを知らずに他の猿たちのお尻を見て笑っていたとされています。

転じて、自分の欠点や短所を見ずに他人を嘲笑することを「猿の尻笑い」と表現するようになったとか。

猿に烏帽子

「猿に烏帽子」は、人柄に相応しくない服装や言動のことを意味する慣用句です。

中身と外観が一致していないことを例えて言う場合もあります。

もともと「烏帽子」は礼服着装の際に使用される帽子です。 それを猿にかぶせたところで似合うはずもありません。

転じて、人柄に相応しくない服装や言動をすることを「猿に烏帽子」と表現するようになったとか。

まとめ

「猿も木から落ちる」はその道のプロであっても時には失敗してしまうことがあるということを例えたことわざです。

単に失敗するというよりは「プロであっても失敗する」という点を強調している点が特徴となっています。

現代でもよく使用される言葉なので、ぜひ正しい意味を覚えておいてはいかがでしょうか。

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