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能登の椅子再生工場が「捨てられるはずのオフィス家具」を高品質な家具として限定販売

  • 2024.12.25

石川県七尾市にて、椅子再生工場のエフラボが手がける「サーキュラーエコノミープロジェクト」の第二弾企画を12月1日(日)〜2025年3月31日(月)の期間で実施している。「捨てられるはずだったオフィス家具」に張替・補修を施し、メイドイン能登の高品質な家具として数量限定で販売。売上の一部が能登半島地震・奥能登豪雨復興支援のため寄付される。

国内最大級の椅子再生工場

エフラボは、石川県・能登半島の七尾市に本社工場を構え、約20年にわたり、椅子の張替・修繕を専門に行っている「国内最大級の椅子再生専門工場」。

石川県七尾市は古くから建具や繊維業などが盛んであったことから、技術を持った職人が多い地域。過疎化に伴う人口減少が進むなか、経験豊富なシニア職人たちと共に、能登から「生産拠点の国内回帰」を目指し椅子の再生事業をスタートした。

海外の工場から多くの椅子が日本に運びこまれ、かつて日本の職人が作った「古い椅子」は、お金を払って産業廃棄物として処分されているのが現状。しかし、古くて廃棄されてしまう椅子にも、後世に伝えていきたい想いや伝統・技術が詰まっている。

その想いや技術を残しながら、世の中の変化や流行にも対応して新品同様にするのが、エフラボが手がけてきた「椅子の再生事業」だ。椅子は張替や修繕を施すことで、新品同様に蘇らせることができる。今では、職人軍団とIT機械を融合した工場から、毎日100脚以上の椅子を出荷できる体制が整ってきた。

行き場をなくした高品質な家具をリファービッシュ

今年の2月には、新しいチャレンジとして「サーキュラーエコノミープロジェクト」をスタート。さまざまな理由で商品化されず、行き場をなくした高品質な家具が倉庫に眠ったままの状態になっていたため、廃棄予定だった家具を新たな商品として販売することができないだろうか?と考えた。そこで、中古品や初期不良などで返品された製品を修理・調整し、新品と同様に使える状態にする「リファービッシュ」や「アップサイクル」の考え方を取り入れた。

復興に向けてこの地で頑張る一企業として「起き上がるなら、新しい取り組みで地域を支えたい」と決め、第一弾企画をリリース。「某有名家具ブランドで販売予定だった家具」をアップサイクル家具として販売し、初めての取り組みながら、販売点数24点、合計251,273円のオーダーを得た。

廃盤となったオフィス向け家具を利活用

そして今回、「廃棄される運命の椅子やソファと向き合い、再生を通じてお客さまへ新しい価値を提供したい」という想いを込めて、第二弾企画をリリース。オフィス向けに張替・補修を施したリファービッシュ品を手頃な価格で販売するほか、廃番品や試作品のアップサイクル家具も数量限定で販売している。

張地を選べるセミオーダー商品としても販売。自宅で使えるものから、小さなお店にも使える椅子やソファのほか、特注ソファの製作途中で生まれた試作品も特別に販売予定。椅子生地は、工場に残る在庫生地から特別価格で選ぶことも可能だ。

販売商品は、肘のラインが美しい洗練されたアームチェア、レトロなカウンターチェア、おうちカフェにピッタリのシックなダイニングチェア、高級CLUBのために作られた片肘ソファ、リゾートのテラスに置いてありそうなテーブル、重役室のローテーブル、手紙を書くのによさそうなデスクチェアなどがラインアップしている。購入方法などの詳細は、特設サイトでチェックしてみて。

売上金額から経費を除いた3割を寄付

対象商品の売上は、能登半島地震・奥能登豪雨への復興支援のため、売上金額から経費を除いた3割を寄付する予定だ。同社も能登半島地震により、工場が一部損壊しながら、なんとか稼動開始までこぎつけることができた。その後、復興への道筋は遠く、その途中で更なる豪雨被害に襲われ、能登地区における人口減少は加速している。被災地で今できることと向き合い、工場の立て直しに取り組み、この企画を復興の一助にしたいとの思いを込めて継続していく。

エフラボが手がける「サーキュラーエコノミープロジェクト」第二弾企画の家具で、能登復興を支援してみては。

エフラボURL:https://f-labo.jp 特設サイト:https://circular.f-labo.jp

(山本えり)

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