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「赤ちゃんがかわいすぎて…」つねりたい衝動に悩まされる私。体に異変?歯医者で明かされた意外な原因

  • 2024.12.29

初めての子育ては私にとって新しい体験の連続で大変ですが、愛しいわが子のかわいさが支えとなることも多いです。しかし、そのかわいさが思わぬ影響を及ぼすことがありました……。

初めての母親業と娘のかわいさ

私の第1子は娘です。子育ては苦労の連続ですが、娘のかわいらしさがいつも私を支えてくれています。育児用ミルクを飲むときの満足そうな表情や、お風呂での喜ぶ仕草に、毎日癒やされていたのです。

溢れる感情を歯を食いしばって我慢

私には「かわいい物を見ると、衝撃的に傷付けたくなる」ことがあり、娘のかわいさに感動するたびに、この衝動を抑えるため、歯を食いしばって我慢しました。感情を抑えるために歯を強く食いしばり続けた結果、ある日、右上の犬歯が欠けてしまったのです。

歯が欠けた原因と、攻撃的な衝動の理由

私はすぐに歯科を受診しました。医師から、歯が欠けた理由を聞かれ、私は「赤ちゃんがかわいくて、つい、歯を食いしばってしまって」と答えました。

すると医師から「妊娠、出産後は赤ちゃんの成長でカルシウムを使うので、お母さんの歯や骨が弱くなるんですよ」と言われたのです。妊娠・出産を経てカルシウム不足になっていたために、健康な歯が欠けたことは、私もショックをうけました。

このまま、食いしばって気持ちを我慢していると、いずれ別の歯にも被害が出そうです。いままでは、それほど気にしていなかったこの攻撃的な衝動について調べてみると、キュートアグレッションという現象だとわかりました。例えば、赤ちゃんやかわいい物を見たときに「つねりたい」といった衝動が湧く現象のことで、神経伝達物質のドーパミンの過剰分泌が原因なのだそうです。

それからの私は、積極的に乳製品をとり、歯を食いしばる代わりに、深呼吸をして気持ちを落ち着けるように心掛けました。子育ては、自分の心身の健康にも気を付けないといけない、と強く思った出来事でした。

※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。

著者:赤渕あい/40代女性/2012年に長女、2014年に長男を出産。介護福祉士の資格を持つ。好きなことはマンガや小説を読むこと。現在の職業はアプリでの青空文庫の朗読。

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年12月)


監修者・著者:助産師 松田玲子

医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。

ベビーカレンダー編集部

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