久しぶりにウィッグを着けた母。安心感からなのか、穏やかな表情に…！＜母の認知症介護日記＞

アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。姉・なーにゃんは、攻撃的になっている母・あーちゃんの話を根気強く聞いてくれていました。お金を持っていなくて不安だとか、薬の数が合わないとか、大騒ぎしたかと思えば、気分が落ち込み過ぎてうつっぽくなっていたり……かなり不安定です。そんなあーちゃんの様子を見て、このまま家に引きこもるのはよくないと思ったなーにゃんは、とにかくお出かけしてもらうために、新しいウィッグを作りに急きょあーちゃんを連れ出すことにしたのでした。

あーちゃんがウィッグを買いに行くと聞き、合流することにしたワフウフさん。ウィッグを着けていないあーちゃんに会うのは久しぶりで、待ち合わせ場所に立つ小柄なおばあちゃんがあーちゃんだと気づくのに、時間がかかってしまいました。そして、なーにゃんからは、かなりひどい状態というのは聞いていたのですが、ちょっとしたことで激昂するあーちゃんの姿を見て、想像以上だと感じたのでした。

そんなオチ！？

ご機嫌ナナメのあーちゃんを姉妹でなだめながら、なんとかウィッグ屋さんへ……。

前に購入したときのデータが残っていて、店員さんが持って来てくれたウィッグは、あーちゃんの好みにピッタリ！

あーちゃんも、自分にうっとりしています。

気に入ったようなので、そのままあーちゃん用にカスタマイズしてもいました。

ほどなくして、ウィッグ姿が復活！ 表情も穏やかになって、どれだけウィッグが大事なものかよくわかりました。

ちなみに、探してもないと言い続けていたウィッグですが……。

風で飛ばされていたらしいことが判明しました。それは見つからないのも納得です。

ウィッグが手に入ったのはよかったけれど、お値段は16万円……！ ひぇぇぇ……。

さっきまで自分のウィッグ姿にうっとりしていたあーちゃんは、急に父のことを気にし始めました。

※たんたん：ワフウフさん姉妹の父、あーちゃんの夫

姉が入れ知恵をしますが……。

それを覚えていられるわけもなく……。まったく違うことを言っています。

さすがに、16万円のウィッグを買ってくれる友だちがいるとは思えず……。

記憶が混同しているのか、あーちゃんはついに訳がわからないことを言い始めました。

よくわからないので、状況を整理してみました。

さすがに、新しくなったことくらいは覚えていて……。

何を言っても、すごい剣幕で抵抗するあーちゃんをなだめながら、なんとかウィッグのお店に到着しました。前にウィッグを作ったときのデータが残っていたおかげか、店員さんが持ってきたウィッグがあーちゃんの好みにピッタリ！ さっそく着けてみると……あーちゃんも自分の姿にうっとりしていて、久しぶりに穏やかな表情になっていました。

そのまま、試着したウィッグをあーちゃん用にカスタマイズしてもらい、無事にウィッグ姿が復活！ あーちゃんの顔つきもやわらかくなっていて、ウィッグがどれだけ大事なものかがよくわかりました。ちなみに、ずっとどこを探してもないと言っていたウィッグですが、シャンプーをしてベランダに干していたらなくなっていたらしく、飛ばされたようです。どうりで部屋を探しても見つからないはずです。

しかし、このウィッグはお値段16万円……。あーちゃんは、ウィッグを新調すると父にお金があると思われることを心配していたので、メンテナンスに出していたのが戻ったと言えばいいと入れ知恵したのですが……最終的には「このウィッグ、新しいの！？」なんて言う始末。本人に買った記憶がなければ、父も突っ込みようがないと思うので、心配する必要はなさそうです。

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ウィッグを着けたら表情が変わったというのは、オシャレが大好きなあーちゃんらしいですね。決して安くはないお買いものですが、あーちゃんの心が満たされたのなら、お値段以上だったのではないでしょうか。

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

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著者：マンガ家・イラストレーター ワフウフ

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