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小島聖さん(48歳)20代で挑んだヌード撮影への思い「恥ずかしいことをしたわけじゃない」

  • 2024.12.24

実力派女優として舞台や映画で活躍を続ける俳優、小島聖さん(48歳)。子役から演技の世界に入り、『ナースのお仕事』などのテレビラマへの出演で注目を集め、映画『あつもの』『完全なる飼育』でのセンセーショナルな演技や篠山紀信さん撮影のヘアヌード写真集『West by South』で世間に衝撃を与えました。小島さんのこれまでについてや、俳優としての今後の展望を、たっぷりとお伺いしました。

学校がどうしても好きになれなくて、「なら劇団は?」と軽い気持ちで入ったのが始まりでした

お話を伺ったのは…俳優・小島聖さん(48歳)

《Profile》
1976年3月1日生まれ。東京都出身。1989年、俳優デビュー。1999年、映画『あつもの』で、第54回毎日映画コンクール女優助演賞を受賞。コンスタントに映像作品に出演を続けながら、舞台出演も精力的にこなす。近年の出演作は映画『誰が為に花は咲く』ほか。今後の出演作に舞台『FOLKER』(大阪・堂島リバーフォーラムにて2025年2月14日〜)。私生活では一児の母。年齢と経験を重ねた上での円熟味と説得力ある演技には、益々の注目が集まっている。

実は芸歴長いんです。11歳で劇団ひまわりに入団しましたから、もう40年近いことになります。演技に興味があったか? いえ、全然(笑)。もともと学校という環境がどうも肌になじまなくて、好きになれなかったんです。学校以外の場所を模索していたときに劇団ひまわりの募集を見つけて、「なら劇団は?」と応募したのが始まりでした。劇団に入るといろいろなレッスンがあって、「何となく楽しいかも」と当時は思っていました。でもそれは部活の延長というか。仕事として真剣に取り組むような気持ちではありませんでした。高校の時までは学業中心でしたし、言われるがままにただやっていたという感じです。

20歳くらいの時に初めて舞台を経験し、そこから改めて「この世界が好きだな」と俳優として生きることを意識し始めました。その後、映画『あつもの』(1999年公開)で池端俊策監督や主演の緒形拳さんから薫陶を受け、お芝居の奥深さを実感。リハーサルも入念にしてくださり、役に対する心持ちなんかも初めて学べた現場でした。

ヌードはもちろん葛藤があったけれど、「恥ずかしいことをしたわけじゃない」という自負のほうが強い

映画『完全なる飼育』(1999年公開)や『あつもの』、そして篠山紀信さんが撮影してくださった写真集『West by South』など、それぞれ作品の必然の上でヌードになることもありました。
世の中にずっと残るものですから、もちろんそれなりに葛藤はありました。でも「それでもやってみたい!」という気持ちのほうが上回ったのは本当です。自分がやりたいのだからいいじゃないか、という感じだったので、事前に誰かに相談をするようなこともなかったように記憶しています。相談したところで、結局何かを決断する時って自分の腑に落ちているかどうかが重要だと思っているから、あまり人の話って聞いていないんです(笑)。
今は子供がいて、ことさらに私の仕事のことを話したり過去の作品を見せたりすることはしませんが、「恥ずかしいことをしたわけじゃない」という想いが大前提としてはあります。俳優をしている以上、今後どんな役と巡り合うかは未知数ではありますが、「恥ずかしい」なんて思いながら仕事をするなんて子供に対しても面目ないですし、失礼なことですから。

人様から求められる“小島聖像”につい反発! 実はとっても天邪鬼です(笑)

演技でヌードになる作品が続いてから、いわゆる“セクシー路線”な役柄やキャラクターを求められることが増えました。その度に「本当の私はそうじゃない!」と思っていました。もっとほんわかしたふわっとした感じなのにな、って。そんなことをぶつぶつ主張していたら、今度はそっちの路線を求められることが多くなって、すると「それも違う!」って反発しちゃうんです(笑)。いわゆる天邪鬼ですね。

今は50代が目前になり、実際の私と人様から求められるイメージに乖離は感じません。乖離というか、「私、本当はこうなのに!」という意固地みたいなものがなくなったんです。
20代の頃は、それこそ他の同年代の女優さんが演じているような役をなぜ自分ができないのかとか、実際の自分と理想の自分のギャップに悩んだこともありました。人に対して生意気だったし、尖っていた。
けれど今は家庭があって、他にやることもたくさんあるし、正直芝居のことばかり考えていられません。ある意味、ゆとりがなくなっているのかもしれません。独身のままでいたなら、もしかしたら今でも「違う!そんなの私じゃない!」なんて言って、あがいていたのかもしれませんね。
でもどうであれ、どこかで尖っていたいという気持ちは今でもあるんです。丸くなって平坦でいるより、そっちのほうが面白いと思うんです。

【衣装協力】
デニムシャツ¥55,000、デニムパンツ¥53,900(ともにマディソンブルー)ネックレス¥15,750、イヤリング¥32,400、リング¥13,200(すべてアビステ)

【ショップリスト】
アビステ☎︎03-3401-7124
マディソンブルー☎︎03-6434-9133

撮影/山村祐太郎 ヘア・メイク/田中康世(cheek one) スタイリスト/中村智香子 取材/キッカワ皆樹 編集/根橋明日美

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