お店の前に素敵なテラスが広がる「クレープリー・アルモリック」は、わざわざ探して訪れたくなるほどかわいいクレープのお店です。壁に大胆な花の模様が描かれ、カウンターには自家製のキャラメルやメレンゲなどのフランス菓子が入ったガラス瓶が並び、どことなくパリの街中にあるカフェのよう。そば粉を使ったガレットに新鮮な鎌倉野菜を添えたランチでおしゃれなひとときを過ごしてはいかが?
パリの路地裏を切り取ったかのようなクレープ屋さん
住宅街にひっそりとたたずむ「クレープリー・アルモリック」。観光客でにぎわう鎌倉駅周辺から少し離れた住宅街の静かなエリアにあり、まるでパリの裏通りにでも迷い込んだかのような情緒が漂います。
お店の前はウッドデッキになっていて、ペパーミントグリーンのテーブルやイスなどパリのエスプリを感じますよ。
洗練されたかわいらしさを満喫
明るい店内の壁には、カラフルな花が大きく描かれています。自由な発想でのびのびと描かれ、青いチューリップや黄色のフリージア、太陽のようなヒマワリなどと一緒に鎌倉のシンボル的な存在のアジサイや桜など、色とりどり。
そんな華やかな中にエッフェル塔やツールドフランスのイラストもあり、鎌倉とフランスの文化がお互いにやさしく寄り添っているかのような温かさが伝わってきます。
フランスの伝統料理と鎌倉の野菜をワンプレートに
都内の「ル・コルドン・ブルー」でフランス菓子を学んだ店主・吉崎俊義さんが奥様と切り盛りするアットホームなお店です。クレープはそば粉を使った食事系のガレットと小麦粉を使ったスイーツ系の2種類。ガレットはフランス・ブルターニュ地方の伝統料理で食事として十分なボリュームのうえ、地元で「レンバイ」と親しまれる鎌倉市農協連即売所で仕入れる鎌倉野菜のサラダもたっぷりいただけます。
そば粉は北海道のそばの産地・幌加内産を使用し、香ばしい風味があります。四角に折りたたんで具材を中央に乗せる伝統的なスタイルでオーダーごとに焼きます。
「アルモリックのおすすめガレット」の具材は、卵の上に季節のテリーヌを盛り付けます。取材時は栗と豚肉のテリーヌでした。しっとりとしたテリーヌは、ハニーマスタードソースでさらに濃厚な味わいに。フォークを進めるとガレットの中から半熟の卵が顔をのぞかせます。
カウンターに並ぶ自家製のキャラメルやメレンゲを詰めたガラス瓶
カヌレやクッキー、メレンゲ、キャラメルなどティータイムを楽しくするフランス菓子を手づくりしているのも魅力です。カウンターにはこうした小さなお菓子がガラス瓶に入って並びます。好きなお菓子を選んで、パリジェンヌのように楽しんで。
紅茶専門店の茶葉を贅沢に使ったアイスデザート
アイスクリームもバニラや塩キャラメルなどのフレーバを手づくりしていて、なかでもおすすめなのが「アールグレイのアイスクリーム」です。看板商品のクレープに隠れたこのお店の人気メニューで、フランスの高級紅茶専門店「マリアージュ・フレール」のアールグレイをたっぷりと使って、香りも豊か。ベルガモットのさわやかな香りに加えて紅茶の渋みも味わえます。
のんびりと過ごす静かな鎌倉
手づくりの温かさを味わう「クレープリー・アルモリック」。今回ご紹介したガレットのほかに、スイーツ系のクレープも種類豊富で「アールグレイのアイスクリーム」のトッピングもオーダーできます。ぜひ立ち寄って異国の香りと季節の彩りを楽しんでくださいね。