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「先んずれば人を制す」とはどんな意味?その由来には中国最強と言われるあの武将が!!

  • 2024.12.24

人より先に動くことの重要さを表現したことわざ、それが「先んずれば人を制す」です。

しかし、この言葉は何を指しているのでしょうか? また、どこから生まれたのでしょうか?

今回はそんな「先んずれば人を制す」がどのようなことわざなのかを解説します。

「先んずれば人を制す」とは

ここでは「先んずれば人を制す」の意味を解説します。

「先んずれば人を制す」の意味

「先んずれば人を制す」は、他人よりも先に事を行えば有利な立場に立てるということを表現したことわざです。

他人に先んじて行動すれば相手を制することができ、万事が有利になるということを指します。

何事も先手を打つことが大事であるという教訓の意味も持つ言葉となっています。

「先んずれば人を制す」の用い方・例文

「先んずれば人を制す」は先に動くことが大事である場面で使用します。

・例文1:相手よりも有利に戦いたいのなら先んずれば人を制すの精神が重要。自分が先に行動すれば万事有利な立場で戦うことができるだろう。

・例文2:先んずれば人を制す、受験勉強はみんな3年生の夏休みから始めがちだが「本気で出し抜きたい」と思うのなら2年生の冬休みから始めるべきである。

・例文3:ライバルよりも結果を残したいなら、先回りして行動することが大切である。先んずれば人を制すというように、先に動く方が有利に進められる。

このように「先んずれば人を制す」は特定の相手よりも先に行動する場面で使用します。

ただし、戒めの意味で使用されることもあるので注意しましょう。

「先んずれば人を制す」の由来

ここからは「先んずれば人を制す」の由来を解説します。

古代中国で生まれた「先んずれば人を制す」

「先んずれば人を制す」は、古代中国の『史記-項羽本紀』から来ています。

実際に『史記-項羽本紀』には「先即制人、後則爲人所制」という言葉があります。

これは古代中国の殷通という人物の言葉です。

紀元前2世紀の終わり、秦王朝に対する反乱が各地で勃発しました。 その際、地方長官を務めていた殷通は自分も反乱を起こそうと考え、地元の実力者である項梁に相談を持ちかけます。

その時に出た言葉が「先んずれば即ち人を制す、後るれば則ち人の制する所と為る」だったとされています。 これは先手を取れば相手を抑え込むことができるし、後手に回れば相手に抑え込まれることになるという意味を持つ言葉です。

要は早く決起しないと有利に戦いを進められないことを表現した言葉でした。

「先んずれば人を制す」はそんな殷通の言葉から生まれた言葉とされています。

転じて、他人よりも先に行動することで有利な立場に立てることを「先んずれば人を制す」と表現するようになったとされています。 ただし、殷通の素早い決断は素晴らしかったのですが、話を持ちかけられた項梁は殷通をだまし討ちにして軍隊を乗っ取ってしまいます。

結局、殷通は自分の言葉である「後るれば則ち人の制する所と為る」を逆手に取られて皮肉な運命に巻き込まれてしまうことになるのです。

そういった逸話も含めて知っておくとより言葉の重みが伝わりやすいのではないでしょうか。

「先んずれば人を制す」の類義語と対義語

ここからは「先んずれば人を制す」の類義語と対義語を紹介します。

類義語は「先手必勝」「機先を制す」

「先んずれば人を制す」の類義語は「先手必勝」「機先を制す」となります。

「先手必勝」は、戦いで相手より先に攻撃すれば必ず勝てることの例えです。

「機先を制す」は、相手が事を起こそうとする矢先にそれを制止することの例えです。

どちらも相手よりも先に行動することを意味する言葉となっています。 その点が「先んずれば人を制す」と似ているのではないでしょうか。

対義語は「急いては事を仕損ずる」「急がば回れ」

「先んずれば人を制す」の対義語は「急いては事を仕損じる」「急がば回れ」です。

「急いては事を仕損ずる」は、何事も焦ると失敗しやすいもので急いでいる時ほど落ち着いて冷静に行動すべきであることの例えです。

「急がば回れ」は、物事は慌てずに着実に進めることが結果としてうまくいくことの例えです。

どちらも急がずに物事を進めることを意味する言葉となっています。 その点が「先んずれば人を制す」と相反するといえるでしょう。

まとめ

「先んずれば人を制す」は人よりも先に行動することで有利に立つことができるということを指すことわざです。

他の人よりも先に動けば相手を制することができ、自分がうまく立ち回れることを意味します。

この言葉は現代の教訓としても役立つので、ぜひ心に留めておいてはいかがでしょうか。

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