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脱アディダス「サンバ」? ファッショニスタが今こぞって履いている最新イット・スニーカーとは

  • 2024.12.24

ここ数年、アディダスADIDAS)のスニーカー「サンバ」の人気は衰えることを知らない。そして、その次の一足としてプーマPUMA)「パレルモ」やオニツカタイガーONITSUKA TIGER)など、スリムでレトロなシルエットを選ぶ人も増加傾向にある。つまり、誰もが基本的には同じ種類のトレーナーを履いているということ。ただ、私が“アンチ サンバ”として捉えるようになった全く異なる性質を有するイット・スニーカーがある。ナイキNIKE)「ショックス」だ。

UK版『VOGUE』のオフィスでは、同僚の多くがナイキのショックスを愛用している。オールブラックのモデルは、スポーティーなトレーナーにしては驚くほどシックに見え、不思議なことに、カジュアルなコーディネートをスマートに見せてくれる。ロンドンの街角では、オールホワイトのバージョンを見かけることもあった。そして、今年発売された、Y2Kを思わせるエッジィなボルト/ファイヤーレッドのカラーを着用する人も。ほのかにフューチャリスティックで、少しだけボリューム感があり、光沢感がある「ショックス」は昨年、マーティン・ローズMARTINE ROSE)とタッグを組み、ミュール風の奇妙なデザインのシューズを生み出し、大きな話題を呼んだ。

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ナイキ「ショックス」が初めて発売された2000年頃、まだ子供だった私は、まるで未来から来たようなスニーカーだと感じたのを覚えている。このシューズを履けば空を飛べるんじゃないか、少なくとも今まで経験したことのないような高さまで跳ねることができるんじゃないか、と。実際にはそんなことはできないが、私の考えは大きく外れてはいなかった。というのも、「ショックス」は、フットウェアデザイナーのブルース・キルゴア(ナイキ「エア フォース 1」の生みの親でもある)が、「陸上トラック選手がアップで行う腿上げを見て、地面から跳ね返る力」にインスピレーションを得て開発されたからだ。

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ちなみに今、ファッショニスタにこぞって愛用されているナイキ「ショックス TL」は、2019年に発売され、昨年再リリースされたもの。いろんな意味で、このモデルの人気はちょっとした異例だ。スニーカーがスリム化し、レトロ感を増している今、「ショックス」はサンバの代替品というより、“アンチ サンバ”な選択肢として際立っている。

Text: Daisy Jones Adaptation: Reona Kondo

From VOGUE.CO.UK

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