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「家の掃除が心臓疾患のリスクを減らす可能性がある」米科学で判明!

  • 2025.1.9

歩いたり、家事をしたりするだけで、一般的な心臓疾患のリスクを減らせるって本当なのかな? 最新の研究は、その答えを「イエス」と示している。

アメリカ心肺血液研究所(NHLBI)によると、アメリカでは200万人以上が不整脈を引き起こす心房細動を抱えており、治療を怠ると、脳卒中や心不全といった命に関わる深刻な合併症を引き起こす可能性がある。

では、歩くことで一体どうやって心房細動のリスクを減少できるというのだろう? アメリカ版ウィメンズへルスから、その研究結果の内容をみていこう。

この研究でわかったこと

11月16日にアメリカ心臓協会(AHA)の年次総会で発表されたこの研究では、NYUラゴーン・ヘルスの研究者たちが、6,000人以上のアメリカ人男性と女性の健康状態をFitBitを用いて追跡調査したところ、週あたりの身体活動量が多い人ほど、心房細動を発症するリスクが低いことを発見したという。

この研究参加者のうち、週2.5〜5時間の身体活動を平均して行っていた参加者は、心房細動を発症するリスクが60%低かったそう。ちなみにこれは、アメリカ心臓協会が推奨する最低の運動量。さらに、週5時間以上の身体活動を行っていた参加者たちは、同リスクが65%減少していたとのこと。

歩くことで心房細動リスクを減らせるの?

この研究によれば、その答えはイエス。研究者たちは、早歩きや家の掃除、水泳、ジョギングなどの中強度から高強度の運動が、心房細動のリスクを減少させることを発見した。

「この研究結果は、 心房細動やその他の心疾患を予防するためにマラソンを始める必要はないことを明確に示しています」と話すのは、この研究の主任著者であり、ニューヨーク大学グロスマン医科大学院医学部の助教授であるショーン・ヘフロン医学博士。「適度に体を動かし続けるだけで、その積み重ねが長期的には、心臓の健康維持における偉大なメリットにつながるのです」

心房細動リスクを減らすには、どのくらい歩くべき?

これは、あなたがどれほどリスクを下げたいかによるんだとか。研究者は、身体活動(ウォーキングなど)を週に1時間増やすごとに、心房細動の発症リスクを11%減少させられることを発見している。

なかでもウォーキングは心房細動のリスクをさらに減少できることがわかっているようで、週に最大5時間歩くようにすると、このリスクを最大60%下げることができるそう。

歩くメリットとは?

歩くメリットは無数にある。研究者によると、ウォーキングには腰痛を軽減・予防し、代謝を高め、寿命を延ばす効果さえあるという。

メイヨークリニックによれば、ウォーキングは体への負荷が低い有酸素運動であるため、心臓や全体的な健康維持にとって最適な運動であり、メンタルヘルスの向上にも優れているとのこと。

歩く以外で心房細動リスクを下げる方法はある?

心房細動のリスクを減らすために、メイヨークリニックが推奨する内容は以下の通り:

高血圧、高コレステロール、糖尿病の管理を心がける

禁煙する/タバコ製品全般の使用を避ける

塩分や飽和脂肪酸の少ない食事を心がける

ほとんど毎日、1日30分以上の運動を行う(医師から運動を控えるように指示されていない場合)

1日7〜9時間の睡眠をとる

健康的な体重を維持する

日々のストレスを減らすことに最善を尽くす

※この記事はアメリカ版ウィメンズヘルスからの翻訳をもとに、日本版ウィメンズヘルスが編集して掲載しています。

Text: Korin Miller Translation : Yukie Kawabata

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