娘のおもちゃを破壊した父親「どうせ俺の金だろ」娘は泣きもせず＜モラ夫から脱却＞

桜井カスミさんは専業主婦。夫・アキトさん、幼稚園へ通う娘・モモナさんと3人で暮らしています。交際当初はとてもやさしく紳士的だったアキトさん。しかし、夫からの度重なるモラハラ発言を受け、今ではなぜ彼と結婚したのかわからなくなっていました。

結婚後、モラハラな言動が目立ちだした夫。娘が生まれたあとも、家事・育児を一切せず、夜には無理やり行為に及ぶように。夫の言動がモラハラだと知ったあとも、専業主婦で金銭的な不安があり、夫と離婚できずにいました。

モモナちゃんも成長し、幼稚園へ入園。

ある日、アキトさんは友人を自宅へ招きます。妻への悪態をつく2人の飲み会が始まると室内は大荒れ。アキトさんはモモナちゃんにタバコの煙まで浴びせました。

翌日、昼食としてシチューを作ったカスミさん。しかしメニューが気に入らなかったアキトさんは、暴言を吐き散らした末、モモナちゃんのお迎えついでにファストフードを購入してくるよう命令します。

カスミさんたちが帰宅すると昼間にもかかわらず、すでにできあがっている2人が……。

子どもの心を蝕む父親の態度

せっかく買って来たファストフード。しかし、断りもなくモモナちゃんの分まで勝手に食べ始めるアキトさん。

「どうせ俺の金で買ったんだろ」

「ラッキーセットはこのガラクタがメインなんだから」

そう言って、彼はモモナちゃんが選んだおもちゃを放り投げ、壊してしまったのです。

思わず声をあげたモモナちゃんをカスミさんがなだめていると、アキトさんは目障りと言わんばかりにカスミさんを追い払います。

ようやく友人が岐路につく時間を迎えましたが、「シチュー余ってるならもらってもいいっすか？」と、最後の最後まで図々しい迷惑な友人なのでした。

迷惑行為ばかりだった飲み会。その影響は、まだ幼いモモナちゃんにまで及びました。モモナちゃんは、楽しみにしていたおもちゃを壊されたことを静かに受け入れていましたが、本当はとても悲しかったことでしょう。

しかし、泣くこともせずママの言葉を受け入れたのは、大好きなママが悲しむ姿を見たくなかったのかもしれません。

どんなにカスミさんが一生懸命にモモナちゃんを守っていても、夫のモラハラやDVはひどくなるばかり。夫はカスミさんだけでなく、モモナちゃんの笑顔も奪っています。カスミさんは娘にも悪影響だということに気づけるといいですね。

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著者：マンガ家・イラストレーター しろみ

ベビーカレンダー編集部