代々木八幡・代々木公園周辺はセンスの良いショップが集まり、街歩きを楽しみながらのんびり過ごせるのが魅力の街。そんな注目エリアで話題を呼んでいるのが「ホルン」です。パンやケーキ、焼きたてのクレープなどメニューが充実し、さまざまなシーンで楽しめます。まるで秘密基地のような地下のカフェスペースで、ゆったりとしたカフェタイムを過ごしてみて。
楽器のホルンがアイコンになったパンとケーキの店
東京メトロ千代田線・代々木公園駅、小田急小田原線・代々木八幡駅、それぞれから徒歩3分。点在する感度の高いショップを楽しみながら散策していると、なにやら甘い香りが漂ってきました。たどり着いた先にあったのは「ホルン」。シンプルモダンなデザインの店構えが目印です。
人気急上昇中の奥渋谷エリアを中心に出店している、富ヶ谷のカフェ「mimet(ミメ)」、ベトナム料理店「ヨヨナム」などの系列店で、2021年4月にオープンしました。店に入ると楽器のホルンが天井から吊るされているのが目に飛び込んできます。オーナーのヤマモトタロヲさんが、廃棄されてしまう楽器を照明インテリアとしてアップサイクルする事業をしているブランドに魅力を感じたのが店名にした由来なんだそう。
お店のコンセプトは、特別な日だけでなく日常に寄り添う商品を届けること。たとえ毎日食べたとしても、食べ飽きない素朴さとリッチさを兼ね備えたパンやケーキを作っています。
パンは種類豊富で15種類ほど。開店時間から昼過ぎにかけて次々と焼き上がります。焼き上がり時間は日によって異なり、店前にあるカッティングボードに詳細があるのでお目当てのパンが焼きあがるタイミングで訪れてみてくださいね。
別世界へ誘う、大人のための静寂の空間
パンとケーキのショーケースを横目に店内へ進むとクレープの焼き場や厨房があり、さらに奥には地下のカフェスペースに繋がる階段が現れます。 一段降りるごとに喧騒が遠のき、間接照明が穏やかに灯る薄暗い空間は隠れ家感満載。
午前中から昼頃は天窓からの光が差し込み、一人でも居心地よく過ごせるゆったりとした時間が流れます。テーブルとカウンターのほか、革張りのソファで寛げる席もあるので、その時の気分で席を選んでみてくださいね。
パン、ケーキ、イートイン限定。選ぶのが悩ましいメニュー
オープン当初から不動の人気なのが「ミルフィーユ」。深い色に焼き上げられた香ばしいパイ生地が繊細に一層一層重なり、フォークを入れるとサクッと音を立てるほど。焼成時にパイ生地を上から少し押さえることで、ザクザクと存在感がありながら口の中でハラリと崩れます。間に挟んであるカスタードと生クリームを合わせたディプロマットクリームとのバランスも良く、噛みしめるたびに幸せが倍増します。
パンのラインナップの中で圧倒的に人気なのが「クロワッサン」。食感を保つため丁寧に生地を織り込むことを意識して作られています。さくさくハラリとほどける層を噛み締めると、バターの芳醇な香りがふわりと鼻をくすぐります。コーヒーと合わせればそれだけで幸せな一日をスタートできそう♪
カルピスバターと砂糖を使った「クレープ ブールシュクレ」は、シンプルに生地の食感と風味を味わえます。水分の多い生地を薄く伸ばして焼成時間を徹底することで、端はパリパリ、食べ進めていくともっちり。+300円で自家製バニラアイスのトッピングができるのが、イートインならではの食べ方です。少し溶けたアイスを絡めていただくと、カルピスバターの乳味と甘味が口いっぱいに広がり幸福感を感じられますよ。クレープは12:00〜18:00に提供、種類はシナモンやシトロンなどがあります。
イートイン限定のメニューは、10:00〜13:00に提供している数量限定の「フレンチトースト」「あんバタートースト」もおすすめです。
のんびり寛いだあとは、売り場で買い物をしましょう
焼き菓子は季節ごとに中身の変わるクッキー缶が特に人気です。隙間なくぎっしりと詰めているのでボリュームがしっかりあって、ギフトにしたら喜ばれますよ。オンラインショップでも不定期で販売しているので、チェックしてみてくださいね。
そのほかにも、マドレーヌやフィナンシェ、ケーク、メレンゲなど15種類ほど。日々の暮らしのなかで、ささやかな幸せを叶えてくれる焼き菓子をそろえています。
特に平日の10:00〜13:00頃は比較的ゆっくりと買い物ができ、落ち着いてイートインをすることができます。日常に寄り添うことを目指して、定休日はほぼなく不定休で営業しているのが嬉しいところ。ひと息つきたい休日に訪れてみてくださいね。