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【風邪を引かない体づくり】 予防のためにやるといいことは? この冬、感染症に負けない免疫力を高める生活習慣

  • 2024.12.24

今回、教えてくれたのは…

芝大門いまづクリニック院長 今津嘉宏先生

病状だけではなく、患者をとりまく環境や性格にも配慮した医療を実践。漢方医療にも詳しい。『病気知らずの名医が食べている長生き朝ごはん』(ワニブックス)など、著書多数。

従来とは違い季節を問わずに流行

冬は風邪が気になるシーズン。とはいえ、いつが流行の時期なのか、わかりづらくなっているこの頃。

  • 以前は、この時期にはこの感染症がはやる、というパターンが決まっていましたが、最近は新型コロナが夏にピークを迎えたり、年中インフルエンザの患者が出るなど、一定ではありません。
    今津嘉宏先生

感染症に対する意識が高まって、発熱があれば検査を受ける人が増えているという背景が。とはいえ、空気が乾燥する時期は、ウイルスも活発になるので、やはり冬場は要注意。自分のまわりで感染する人が増えたら、感染対策するのがよさそうです。

  • 会社や事業所によって、患者が多いところと、ほとんど出ないところがあります。つまり、集団全体で感染対策ができているかどうかでかかりやすさは変わるのです。
    今津嘉宏先生

コロナ禍で学んだように、適度に換気をしたり、人の多いところではマスクをする、手洗い、うがいなどの対策を続けましょう。

風邪をひかないための体と環境作りは?

風邪をひかないためには、感染を防ぐ環境作りと、ウイルスに負けない体作りの、両方を実践して。

❶ 加湿する

空気が乾燥すると、のどの奥でウイルスを押し出す繊毛の働きが弱まります。また、湿度40%以下では、空気中のウイルスが床に落ちる速度が遅くなって長時間漂ってしまうので、加湿は大切。呼吸する顔のまわりの湿度が高くなるよう、加湿器は高めの位置に置いて。

❷ 重ね着をする

「実は、手足の冷えというのは、体温調節にはあまり影響しません。大切なのは胸やおなか、背中などの体幹部分の冷えです」。
首の後ろを冷やすと背中も冷えて体温が一気に下がるので、マフラーやストールで対処を。おなかまわりは腹巻で温めるのが◎。

❸ 朝食を食べて体温を上げる

冷えは万病のもと。体温が低下すれば免疫力が下がって、風邪をひきやすくなります。では、その体温を上げるコツは?

  • 体温を上げるにはエネルギーが必要。1日のうちにもっとも体温が低い朝に食事でエネルギーを取り入れれば、効率的に体温を上げられます。
    今津嘉宏先生

朝におすすめの食材

朝食には免疫力を高める食材がおすすめ。抗酸化力のあるトマトやブロッコリー、免疫力を活性化するきのこを、スープなどにして取るのがいいでしょう。腸内環境を整えるヨーグルトもおすすめ。

朝一杯の白湯

朝食は食べられないという人は、水ではなく白湯を一杯飲むだけでも、体温は上昇します。

illustration:fukucoco text:Tanaka Ema

リンネル2025年2月号
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