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西田敏行さん主演映画3作品を3夜連続ノーカット放送 「虹をつかむ男」「学校」「釣りバカ日誌7」のあらすじと見どころに迫る

  • 2024.12.23
「釣りバカ日誌7」より (C) 1994 松竹株式会社
「釣りバカ日誌7」より (C) 1994 松竹株式会社

【写真】生徒たちに囲まれて笑顔を見せる西田敏行さん“黒井”

10月17日、惜しまれながらもこの世を去った名俳優・西田敏行さん。1978年放送のドラマ「西遊記」で注目を集め、その後1988年からスタートした映画「釣りバカ日誌」シリーズは代表作の一つとなっている。また日本アカデミー賞においては数々の受賞歴を誇り、映画「教煌」(1988年)や「学校」(1993年)では最優秀主演男優賞に輝いた。そんな西田さんの主演映画3作品を、BS松竹東急(全番組無料放送・BS260ch)にて12月25日(水)から3夜連続でノーカット放送する。本記事では、各作品のあらすじや見どころについて紹介していく。

映画「男はつらいよ」のキャスト陣も出演する「虹をつかむ男」

12月25日(水)夜8時からは、山田洋次監督による人情喜劇「虹をつかむ男」(1996年)を放送。就職試験に失敗し家を飛び出し、徳島県の小さな町に行きついた亮(吉岡秀隆)は、白銀活男(西田さん)が経営する映画館・オデオン座でアルバイトをすることになる。はじめは労働条件に不満を垂れていた亮。しかし想い人である八重子(田中裕子)の喫茶店で映画談議をしたり、小学生のために巡回映画を催したりと、次第に活男の情熱に影響されていく。そんな中、八重子の父親が急死。活男は八重子から、“亡夫の同僚と結婚して大阪に行く”と聞かされる――。

本作は、渥美清さんの急逝で終了した人気シリーズ「男はつらいよ」に代わり放送された正月番組。幻となった同シリーズの第49作に出演する予定だった吉岡秀隆をはじめとする俳優陣をそのまま起用しただけでなく、作中にはCG合成により「男はつらいよ」の寅さんに扮した渥美さんも登場するという粋な演出も加えられている。

「虹をつかむ男」より (C) 1996 松竹株式会社
「虹をつかむ男」より (C) 1996 松竹株式会社

山田洋次監督が15年温め続け企画にした「学校」

12月26日(木)夜8時からは、異なる境遇を持つ生徒たちとの交流を描くヒューマンドラマ「学校」(1993年)を放送。夜間中学校の教師である黒井(西田さん)は、卒業式を控えた生徒たちに、卒業記念文集に載せる作文の授業をしていた。生徒たちが原稿用紙にそれぞれの思い出をつづる中、黒井もまた彼らとの思い出を振り返る。そんな折、生徒の一人・イノさん(田中邦衛さん)が亡くなったという知らせが届く――。

山田洋次監督が15年来温めていた企画を形にし、脚本も手掛けた本作。ハートフルな物語に仕上がっており、山田監督は以前インタビューにて、「学ぶということがどんなに喜びであるか、教えるという仕事がどれほど手応えの確かな、生涯を賭けるにふさわしい素敵な職業であるか、ということをこの映画で描きたいのです」と語っていた。

“人間にとって本当に幸福とはなにか”を問いかける本作は、第17回日本アカデミー賞において最優秀作品賞のほか合計6部門を受賞するという快挙を成し遂げている。

“釣りバカコンビ”が最大のピンチを迎える「釣りバカ日誌7」

12月27日(金)夜8時からは、福井で知り合った歯科医とその別れた元夫をめぐるエピソードを主軸に繰り広げられるドタバタ人情喜劇「釣りバカ日誌7」(1994年)を放送する。

ハマちゃん&スーさんが送る大人気シリーズである本作。福井県の名所・東尋坊で通りすがりの美女・彩子(名取裕子)と出会った、一之助(三國連太郎さん)と伝助(西田さん)の“釣りバカコンビ”。彼女との抜け駆けデートを楽しみたい一之助は、伝助にある嘘をつく。これに激怒した伝助は“断釣”を決め、一之助と絶交を宣言する――。

本作では、彩子とデートをするために一之助がついた“たった一つの嘘”が、これまで築いてきた“釣りバカコンビ”の師弟関係を大きく揺るがす、というシリーズ最大のピンチを迎える。一之助に裏切られ意気消沈する伝助を演じた西田さんの、まるで恋人と喧嘩したような振る舞いを見せるいじらしい演技は見どころの一つだ。

また、本シリーズでお馴染みの女優・浅田美代子(みち子役)の初出演回となっており、三國連太郎さんら豪華俳優陣も出演している。

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