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あなたは知っていますか? 「日本点字図書館」でできること

  • 2024.12.23

読書、それは老若男女問わず楽しめる娯楽。しかし、目の不自由な方や見えにくい方にとってはハードルを感じてしまうもの。そのハードルをなくしてくれるのが点字図書、録音図書の存在です。ニッポン放送「ラジオ・チャリティ・ミュージックソン」では録音図書=「声の図書」について、集まった募金の一部を、「声の図書」の制作のために日本点字図書館に寄付させていただいています。今回、東京都新宿区高田馬場駅から徒歩5分のところにある「社会福祉法人 日本点字図書館」を取材しその実態を学んできました。教えてくださったのは日本点字図書館の石出恵さんです。

日本点字図書館の石出恵さん、熊谷実帆アナウンサー
日本点字図書館の石出恵さん、熊谷実帆アナウンサー

1940年に開館した日本点字図書館。今では年間約17万タイトルを貸し出す日本最大級の点字図書館となっています。まず石出さんがおっしゃっていたのはそのような点字図書ができるまでの時間についてです。一冊の本をつくるまで多くの手間暇がかかり、特に録音図書は一冊あたり数か月の時間がかかるそうです。録音図書は、セリフ部分の声色を変えたりすることはなく、どちらかというと抑揚などつけず淡々と読むのがポイントだそうです。最近は合成音声も普及してきていますが、人の声で読まれたものは、合成音声とは違い呼吸などの「間(ま)」が心地よいという方が多いのだとか。点字を使用できる方は点字図書と録音図書を使い分けている方が多いそうですが、点字を読める方が少ないので、録音図書が多く使われているのだそうです。

点字図書
点字図書

「どんな本がよく読まれますか?」という質問に対して石出さんは「新作を読んでみたい、賞を受賞した本を読んでみたい、というごく普通の要望が多いです」と答えてくださいました。どんな境遇の人も、娯楽として本を読みたいという欲求は同じ。そこに応えてくれるのが日本点字図書館の存在です。ただ、この図書館の存在を知らない人がまだまだいることが課題となっています。例えば、目が見えにくくなった時に、本を読むといった娯楽を自らシャットダウンしてしまったり、そもそもこのような図書館の存在を知らなかったり、情報が不足しているからこそシャッターを下ろしてしまう人も多いそうです。ニッポン放送「ラジオ・チャリティ・ミュージックソン」を通じてもっとこの図書館の存在を広く知ってもらいたいと痛感しました。

わくわく用具ショップ
わくわく用具ショップ

また、この点字図書館でできるのは本の貸し借りだけではありません。入り口からすぐのところには「わくわく用具ショップ」という目の不自由な方々の生活を助ける便利グッズがずらりと揃って売られています。

例えば、触って楽しめるおもちゃや白杖の音の妨げとなる雨音を遮る傘など目の不自由な方向けに作られた商品が並びます。他にも、上の部分をワンプッシュするだけで出てくる醤油さし、ワンプッシュで10cc、15ccなどが測れる計量器など、点字図書館の皆さんが街中で見つけて、「これは使えるんじゃないか!」とひらめいたグッズたちも並んでいました。「何事も発想の転換なんですよね、あえて視覚障がい者用でなくて、普通に売っているもので目の不自由な方を助ける便利グッズに生まれ変わることがありますから」と石出さん。「わくわく用具ショップ」に来ると、生活がちょっと便利になるグッズが気軽に手に入りますし、我々の身の回りにも目の不自由な方を支えるようなグッズが多くあることが分かりました。ここは、点字図書館の皆さんのアイディアが詰まった、とっておきの便利スペースです。

第50回 ラジオ・チャリティ・ミュージックソン
第50回 ラジオ・チャリティ・ミュージックソン

■特別番組概要
・番組名:目の不自由な方へ音の出る信号機を ニッポン放送「第50回 ラジオ・チャリティ・ミュージックソン」
・放送日時:2024年12月24日(火)正午~翌25日(水)正午 ※24時間生放送
・パーソナリティ:出川哲朗
・アシスタント:垣花正、東島衣里、上柳昌彦、熊谷実帆
・公式Xアカウント:@rcm1242
・ハッシュタグ:#ミュージックソン
・メールアドレス:50@1242.com
■キャンペーン期間:2024年11月1日(金)~2025年1月31日(金)
■キャンペーンホームページ:https://www.1242.com/musicthon/

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